○田島(一)
委員 同じ方向を向いていただいているということで、それはありがたいと思います。やはり先読みをしていかないことには、私たちの食の自給率にも当然影響してくるわけですから、
飼料は
飼料だというわけにはまいりません。その点、農水省のお
考えはよく理解できましたけれ
ども、
環境省の方もぜひ十分にお
考えをいただいて、今回、単に
リサイクルループを確立していくことだけじゃなくて、その中ででも
用途別の再
利用の取捨選択といいますか、特化して優先すべき順位を本当はつけていく必要が僕はあるんだろうなと思うんですね。ましてや、
メタン化なんというのは最後の最後の手段であるわけですから、優先順位としてはやはり
飼料化から何があっても取り組むべきだというふうに
考えます。
もちろん、かつてBSE騒ぎがあって、その問題が風評被害も及ぼしたこともありました。そして、腐るという時間的な問題だとかもあるのも承知をしています。しかし、やり方によっては、その
リサイクルをきちっと確立している先進事例も随分あるわけですから、農政には随分御造詣の深い
大臣がいらっしゃるわけですから、その点をぜひ踏まえて、農水省ときちっと連携をとっていただきたい、このことを強く要望しておきたいと思います。
では最後に、私が今回の
食品リサイクル法の中の最大の敵だと位置づけているディスポーザー対策について
お尋ねをしたいと思います。
年々このディスポーザーの排水
処理システムを設置する集合住宅の戸数がふえてきております。御存じないかもしれませんが、
家庭から出る生
ごみをそのまま排水溝にほうり込んで、水を流しながら粉砕をし、下水管を通じて流れていくという代物でありまして、
一般の生活者にしてみれば、生
ごみを出す手間が要らない、そして、においもない、そして、外に生
ごみを、収集車を待つまでの間にカラスに食われることもない。そういう
意味では、利点だらけだというふうに思われていて、今日、それこそ、ここ五年間の間に着工件数が四十倍ほどにふえてきているという現状にあります。
実は、私がかつて住んでおりました衆議院の麻布の仮宿舎の集合住宅の中にも、このディスポーザーというものがありました。もう珍しいものですから、本当に随分
利用させていただきまして、管理人さんに言わせると、サザエの貝殻以外は何でもオーケーですよと。サザエの貝殻はさすがにと私も思いましたが、アサリでもハマグリでもオーケーだというんですね。貝殻ですよ。何でも捨てられちゃうということで、本当に生
ごみを出す手間は要らない。集合住宅などは、何百戸という全体の生
ごみが、一カ所に、集積場に集まるわけですから、そこの管理されている
方々の御苦労も
考えると非常にいいのかもしれません。(発言する者あり)
そこで、今、いみじくも不規則発言がありましたけれ
ども、今度つくられたあの衆議院の赤坂宿舎、この
食品リサイクル法の審議もやっていただいている議員さんも、中にはあの赤坂宿舎にお入りいただいているんですが、あの赤坂宿舎にもこのディスポーザーが設置されているんですね。これは、高価な宿舎だとかそういう議論の前に、ディスポーザー自体のあり方、そして、今回の
食品リサイクル法においては、ディスポーザーはもう元凶だというふうに私は位置づけているんですけれ
ども、これを国
会議員の宿舎の中に全戸設置している、これはちょっといかがなものかなというふうに、今さらながら、今回、この
法律の審議をさせていただくについて
考えたわけなんです。
このディスポーザーの設置について、いろいろな意見があるのかもしれませんけれ
ども、この
食品リサイクル法の
改正におけるディスポーザーはどういう
意味を持つのかを、まずお答えをいただきたいと思います。