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篠原委員 民主党の
篠原でございます。
環境委員会では久しぶりに、若林
環境大臣には初めて
質問させていただきます。
まず、
温泉ですけれ
ども、先ほどから
皆さん触れておられますけれ
ども、日本は
温泉大国、こんなに
温泉好きな
国民はいないんじゃないかと思います。
若林
大臣と私しかわからない話を先に申し上げますと、私は小さいころは
温泉なんか余り好きではありませんでした。ただ、私の祖父が、じいさんが好きでして、農作業の合間に、中野の松川に
温泉があったんです、湯田中から引いてきて。済みません、ローカルな話で。それで、
温泉なんか嫌だったんですが、じいさんが帰りにどこか食堂に寄って一杯ひっかける、そのときに私にうどんとかラーメンとかのおこぼれが来る、これが楽しみで、じいさんについて
温泉に行っておりました。それで、気がついてみたら、四十代後半ぐらいになりますと、これはパリに行っていたときで、絵とか音楽とか何とか、そんなものに興味は全くありませんでして、ヨーロッパに勤務させていただいたときも、最後に、何とかめぐりに何したかというと、
温泉めぐりをいたしました。すっかり
温泉好きになってしまったわけです。
ですから、きょうは、
温泉がちゃんとしてほしいという願いを込めて、二点に絞りまして
質問させていただきたいと思います。
主要な問題に入る前に、資料をお配りいただいておりますのでちょっとだけ見ていただきたいのですが、四ページほどの資料でございます。一ページ目のところの「食品
表示と
温泉掲示の比較」というのを見ていただきたいんです。私、食べ物の問題をずっと追ってまいりまして、食べ物の安全性というのを、非常に大事だと考えまして、有機農業とか、それから、ちょっと手前みそになりますけれ
ども、
環境保全型農業とかいう言葉は私がつくり出した言葉でございます。ちゃんといいものをつくっていかなければいけない、
消費者にはちゃんと
表示したりして食べてもらわなければいけないということでやってまいりまして、だんだんそういう方向に来ているんじゃないかと思っております。
その私が二十数年、三十年手がけてまいりました食品の
表示と
温泉の
関係をざっと比べてみたんです。これは私がつくったわけでして、
環境省や厚生
労働省の事務方がきちんと調べてつくったのではなくて、雑な対比表ですけれ
ども、見ていただきたいんです。
これを見てみますと、
温泉は非常にルーズなんですね。食べ物は物すごくきちんとしてきております。
法律も、食べ物の
表示の方はいっぱいあります。
表示事項もきちんとしていまして、例えば原産地なんというのは、昔は
表示する必要はなかったんですけれ
ども、食品はしてきている。僕は
温泉法の経緯をきちんとトレースしてありませんけれ
ども、多分、それほどきちんと
表示事項なんか決まっていないんじゃないかと思うんです。有効期限になりますと、先ほど田島
委員が
指摘されておりましたけれ
ども、十年ごとというんですね。変わってきたりする、
枯渇したりしてきているのに、十年ごとだと。それから、罰則なんかも大分違う。
これは、食べ物で直接命にかかわるのと、そうじゃないのがあるのかもしれませんけれ
ども、下に出てきますけれ
ども、レジオネラ菌の問題なんかがあったりしまして、
温泉もきちんとしなくちゃいけないというのがあるんじゃないかと思います。ですから、
国民の関心も、食べ物と
温泉の違いで、
表示についてそれほどうるさくないんじゃないかと思いますけれ
ども、これはきちんとしていっていただきたいなというのが私の願いでございます。これは私の希望でございます。
それで、
質問ですけれ
ども、二点に絞ってさせていただきたいと思います。
二つ共通なんですが、食べ物も安全でなければならない、
温泉もきちんとしたものでなければならないというのは同じなんですが、それと産業の
振興とかいうものとの兼ね合いというのが難しくなってきているんですけれ
ども、排水基準、水質汚濁防止法の
関連でずっと問題になっておるのがあるかと思います。
この
温泉法の
改正に関しましても、週刊ポストの二月二十三日号にいろいろ書かれておりました。それをじっくり読ませていただきました。硼素、メタ硼酸が多い、これをWHOの基準でやると、一リットル当たり十ミリグラムぐらいしか許さないというので、それで六年前に
法律ができて、三年間延長してまた来ているということです。
これは
皆さんも問題はおわかりになっておられると思いますけれ
ども、そもそも、昔からある
温泉に工場と同じような基準を適用するというのはもともとおかしいんじゃないかと思いますけれ
ども、その根源的な問題については一体どのようにお考えでしょうか。