○東
委員 非常に大事ですね。だから、形式的な、公式的なそういう場というよりも、もうざっくばらん、具体的に、具体論として、国と
沖縄が一体になって、やはり
沖縄を
日本の宝にしていこうと。ハワイとかバリとか、そういうところに負けないだけの観光地を
日本が持っちゃう。これはもう
沖縄の問題じゃなくて
日本の問題であるという意識、そういうぐらいの意識で、一体感を持って
沖縄県と国が推し進めていくということは、私はすごく大事だろうと思いますよ。
沖縄は今必死ですよ、私もいろいろ聞いてみると。例えば、団塊の世代がこれから第一線を引いて、いわばOB生活というか、そういうところに入りますね。そうすると、やはり当然、旅行だとかそういったことを願う人たちがどっと大量に出てくるわけですから、シニアのツアー
対策だとか。ある
沖縄の
地元の人が言っていましたけれども、これは県
会議員さんでしたけれども、自分らは提案しているんだ、還暦ツアーとかそういうふうに銘打って、還暦の人のみ
沖縄に呼んで、その人たちについては
沖縄のゴルフ場を二割引にしてどんどん来てもらおうだとか、そういったことが実際に話題に上って、どんどん提案をしている、こういうふうに言っていました。ビジットおきなわ、今必死になってやはりやっているんだなという気がいたします。
あるとき、台湾からの観光客がどんと減った時期があるんですってね。そのとき
沖縄県は、台湾にバス五十台を走らせて、広告を片側か両側か何かにかけて、
沖縄に来てくださいという広告を出して五十台走らせたといって、何か物の本で僕は読みましたけれども、やはり必死なんだなというふうに思います。
そこで、やはり、民間部門としてやれることと、公的部門としてしっかりプッシュして行っていくものと、二通りあるんだろうと思います。例えば、民間の場合は宿泊
施設の
整備とか観光
施設の
整備。あるいは、何か
沖縄の伝統舞踊を行っていて、琉球舞踊館うどい、これは県内唯一の民間の常設舞踊館。これは何をモデルにしたのかというと、いわゆるバリ島の民族舞踊を
参考にして、その地にしかない伝統というものを観光客に見せよう、そこから発想したところのこのうどいというものをやって、これが大変人気を博しているというようなことで、いろいろな
知恵を使って頑張っておられるようでございます。
それから、公的部門としては、先ほど話の出ました那覇空港あるいは新石垣空港等の
整備、インフラですね。それから、例えば大胆に、
沖縄—上海間をビザなし渡航、何とかできないのか。中国、上海から
沖縄に入ってくる、その
沖縄—上海に限ってビザなしというところを何とかやってみられないかというようなこと。
あるいは、例えばハワイなんかを見たら、観光客に宿泊税とかレンタカー税という目的税をつくっている。そこから上がってくる税収を何に使うかといったら、世界に向かってPRに使うというんですね。あるいは
日本でも、東京宿泊の場合は東京宿泊税というのが取られているんですか、僕は初めて知りましたけれども、これを目的、用途を決めて使っていく。
こういうようなことで、例えば
沖縄でも、
沖縄に観光客で外から入ってこられる方に目的税というものをきちっとセットして、そこで上がってくる税収でもって世界に対してPRをしていく。世界へのPRが足らないんですよ。
日本人が全体の九五%か六%で、あとわずかしか外国人は来ていないということですから、それはやはり世界の
沖縄ということになりませんので、例えばそういうふうにやっていくとか、いろいろな努力をすべきだと思います。
麻生大臣、よろしゅうございますか。この間、衆議院の本
会議場で永年勤続表彰の謝辞を演説されましたね。場内は大沸きに沸きましたけれども、あのときに、御
地元の筑豊を、自動車産業が出てきて
活性化をした、雇用がふえた、そういう
意味のことを言っておられましたね。僕は、あれは非常に感銘を受けました。
やはり、戦後長い間、国も一生懸命に、産業だ、雇用だ、開発だといってずっとやってきて、さっき私が冒頭に述べたように、失業率をとっても何にしても本当に、
全国最下位というのがずっと続く、ここはやはり県と国が一致協力して、結構ドラスチックに手を打っていかないとこれから先もずっと同じような
状況が続きかねない、そういうふうに思うんですよ。だから、例えば観光なら観光というところにぐっと焦点を当てて、結構ドラスチックにどんと手を打つというヒントをこの間の
麻生大臣の演説で僕は受けたんです、確かにそうだなと。
筑豊なんというのは、旧産炭地で、もう石炭産業が斜陽化して、終わっちゃって、そしてみんな、貧しい人がたくさんふえて、そういう中で、自動車会社が出てくるということで雇用がぐんと伸び、もう
地域そのものが
麻生大臣のように明るくなっちゃって、そういう明るい人がいっぱい今ふえているということで、やはりこうやってドラマチックにどんと
地域というのは変わるんだなということを、私も福岡ですからこの目で見聞きしているんですよ。
したがって、
沖縄対策、産業
振興、雇用も、やはりそのぐらいの意識を持って私はやるべきだと思いますが、
麻生大臣、御感想がございましたら。