○赤松(正)
委員 公明党の赤松正雄でございます。
今、赤城
委員からも冒頭お話がございましたが、一昨日の四人の参考人の皆さんのお話、私もしっかり聞かせていただいて、非常に有意義な参考人
質疑だったと思っております。
その中で、お三方はこの法案の大事さというか大賛成であるという立場、お一方はちょっと疑念を呈されるというか反対のお立場でございましたが、その反対の方の最後の言葉が非常に印象に残っています。
日米同盟とは一言で言ったら何か、こう聞かれて、
日米共同覇権主義の象徴、シンボルだ、こういう言い方をされて、私は非常に、ちょっと大変な、一面しか見ておられないなという感じがいたしました。
私は、この
日米同盟、いろいろな側面がありますけれども、やはり
日米が国際平和協力、そういう言い方、参考人の方の言葉をそのまま使わせていただくと
日米国際平和協力のシンボル、こんなふうな言い方の方がむしろ大事かなと。
先般、麻生
外務大臣に当
委員会で、自由と繁栄の弧という話を聞かせていただいたわけですけれども、やはり今も
大臣からるる、赤城
委員の御
質問に対する最後のくだり、非常に意味深いことをおっしゃったと思うわけです。これからの二十一世紀の劈頭そして前半、こういう世界の中にあって、
日本と
アメリカがしっかりと、太平洋からユーラシア大陸全体をにらんだ上でのさまざまなことを展開していかなくちゃいけない。
一面から見れば、確かに軍事的側面の抑止力という側面はありますけれども、もう一方から見れば、やはり
沖縄を平和のキーストーンにしていかなくちゃいけない、また、
グアムも同時にそういう側面を持たせていかなくちゃいけない、そんなふうなスタンスでおりますので、その基本に立ちまして、短い時間ですので少しばかりお話をしたいと思います。
まず、先般
予算委員会で、
久間大臣にいろいろ
質問させていただいた。私としては、
大臣のお考えは
先ほどの赤城
委員に対する答弁でもわかるんですけれども、こちらがどちらかといえば
沖縄の
基地負担の軽減というものに対する過剰な期待、私がそう思っているわけじゃないんですが、一部にそういう方がいる。さっき
大臣は不安をあおるなということを野党
委員の方におっしゃっていましたけれども、私も決して不安をあおったわけではないんです、あのとき。不安をあおったわけじゃなくて、過剰な期待を持っちゃいけないと。
やはりこれは、抑止力という部分で、
沖縄も
グアムも両方が一体になって、その存在が非常に大事なんだというスタンスに立った上で、私が少しきっちりと
説明していただきたいと思うのは、
先ほどもお話がありましたが、
沖縄の米
海兵隊の定員の問題なんですね。
これは、従来から一万八千と。それで八千人が移動する、そして一万が残る。いろいろな波があるんですが、大体常時一万二千ぐらいという感じですね。も
うちょっと少ないときもある、多いときもある。
そういう流れで、私に言わせれば、理屈からいえば、一万ぎりぎりまで米
海兵隊が
沖縄に来るということも定員いっぱいだからいいという話になるので、それは一万二千から見れば二千少ないという話なんだけれども、従来の定員一万八千から見れば八千少ないということになるんですが、ちょっと過剰な期待を持った向きからすると、それって余り変わらないよねという議論をこの間させていただいたわけですね。
あわせて、人間の数でいえばそういう話だし、
基地の数からいけば、七五%というのは、古くから我々公明党は
基地総点検なんてやりまして、どんどん
米軍基地をなくして、かつては
日米安保の段階的解消なんということをずっと昔の先輩は言ったわけです。よくぞ言ったなと思うんですけれども。
そういうところを経て今日、
基地の数がどうなるのかといったら、
沖縄における
米軍基地が今回のことで六九%から七〇%ぐらい、しかし、密集地はかなり
負担が減る、こんなふうな議論をさせていただいて、
大臣は、赤松は少し角度が違うんじゃないかと思っておられたような節があるわけですが。そのときの御答弁でこうおっしゃっておるわけですよ。要するに、「一万八千のときに住宅その他をきちんとそれに備えてやっているのが、」これは
大臣の答弁ですよ、「やっているのが、一万ということになりますと住宅の数はやはり減るわけでありますから、」こうおっしゃっておるわけですね。
そうすると、これは、一万八千のときの住宅の数、今度八千減る、具体的に、今あるお
うちは壊すんですか。要するに、そういう角度のことを言ってください。