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2006-11-15 第165回国会 参議院 本会議 第11号
公式Web版
会議録情報
0
平成
十八年十一月十五日(水曜日) 午前十時一分
開議
━━━━━━━━━━━━━
○
議事日程
第十一号 ─────────────
平成
十八年十一月十五日 午前十時 本
会議
───────────── 第一
感染症
の
予防
及び
感染症
の
患者
に対する
医療
に関する
法律等
の一部を
改正
する
法律案
(
趣旨説明
)
━━━━━━━━━━━━━
○本日の
会議
に付した案件 一、元
議員柏原ヤス
君逝去につき
哀悼
の件 以下
議事日程
のとおり ─────・─────
扇千景
1
○
議長
(
扇千景
君) これより
会議
を開きます。
さき
に
院議
をもって永年
在職議員
として表彰されました元
議員柏原ヤス
君は、去る十日逝去されました。誠に
痛惜哀悼
の至りに堪えません。 つきましては、この際、
院議
をもって同君に対し
弔詞
をささげることにいたしたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
扇千景
2
○
議長
(
扇千景
君) 御
異議
ないと認めます。
弔詞
を朗読いたします。 〔
総員起立
〕 参議院は わが国
民主政治発展
のため力を尽くされ 特に
院議
をもって永年の功労を表彰せられ
さき
に
科学技術振興対策特別委員長
の重任にあたられました 元
議員柏原ヤス
君の長逝に対し つつしんで
哀悼
の意を表し うやうやしく
弔詞
をささげます ─────・─────
扇千景
3
○
議長
(
扇千景
君)
日程
第一
感染症
の
予防
及び
感染症
の
患者
に対する
医療
に関する
法律等
の一部を
改正
する
法律案
(
趣旨説明
) 本案について
提出者
の
趣旨説明
を求めます。
柳澤厚生労働大臣
。 〔
国務大臣柳澤伯夫君登壇
、
拍手
〕
柳澤伯夫
4
○
国務大臣
(
柳澤伯夫君
)
感染症
の
予防
及び
感染症
の
患者
に対する
医療
に関する
法律等
の一部を
改正
する
法律案
について、その
趣旨
を御
説明
申し上げます。
我が国
においては、
国民
の
生命
及び健康に
影響
を与えるおそれがある
感染症
の
病原体等
の
管理
が
研究者
、
施設管理者等
の
自主性
にゆだねられており、その適正な
管理体制
は必ずしも確立されていない
状況
にあります。また、
感染症
の
予防
に関する施策の国際的な動向にかんがみ、
生物テロ
に使用されるおそれのある
病原体等
の
管理
の
強化
が重要な
課題
となっております。 このため、最近の
海外
における
感染症
の
発生
の
状況
、
保健医療
を取り巻く環境の
変化等
を踏まえ、
生物テロ
による
感染症
の
発生
及び
蔓延
を
防止
する
対策
を含め総合的な
感染症予防対策
を推進することとし、本
法律案
を提出することとした次第であります。 以下、この
法律案
の要旨を御
説明
申し上げます。 第一に、
病原体等
について、その
病原性
及び
国民
の
生命
又は健康に対する
影響
に応じて
一種病原体等
から四種
病原体等
までに
分類
し、所持又は輸入の禁止、許可及び届出、
基準
の
遵守等
の
規制
を創設し、その適正な
管理体制
を確立することとしております。 第二に、最新の
医学的知見等
を踏まえ、
南米出血熱
を
一類感染症
に、
結核
を二
類感染症
に追加し、
重症急性呼吸器症候群
を
一類感染症
から二
類感染症
に改め、
コレラ
、
細菌性赤痢
、腸チフス及びパラチフスを二
類感染症
から三
類感染症
に改めるとともに、
検疫法
による
検疫
の対象から
コレラ
及び
黄熱
を除外することとしております。 第三に、
感染症
の
発生
及び
蔓延
の
防止
を迅速かつ的確に行うため、慢性の
感染症
の
患者
及び
疑似症患者
の
届出制度
を創設するとともに、
厚生労働大臣
及び
都道府県知事
は
感染症
に関する
情報
を積極的に公表することとしております。 第四に、
患者等
の
人権
の尊重の
観点
から、
就業制限
、
入院勧告等
の
措置
に関し、
感染症
の診査に関する
協議会
の
意見聴取
、
患者
の
意見陳述
及び苦情の申出等の
手続
を
整備
することとしております。 第五に、総合的な
結核対策
を推進するため、
感染症
の
予防
及び
感染症
の
患者
に対する
医療
に関する
法律
に
結核予防対策
として必要な
定期
の
健康診断
、
通院医療等
に関する
規定
を、
予防接種法
に
結核
の
定期
の
予防接種
に関する
規定
をそれぞれ設け、これに伴い
結核予防法
を廃止することとしております。
最後
に、この
法律
の
施行期日
は、一部を除き、公布の日から起算して六月を超えない範囲内で政令で定める日としております。 以上がこの
法律案
の
趣旨
であります。(
拍手
) ─────────────
扇千景
5
○
議長
(
扇千景
君) ただいまの
趣旨説明
に対し、
質疑
の通告がございます。発言を許します。
島田智哉子君
。 〔
島田智哉子君登壇
、
拍手
〕
島田智哉子
6
○
島田智哉子君
民主党
の
島田智哉子
でございます。 ただいま議題となりました
感染症
の
予防
及び
感染症
の
患者
に対する
医療
に関する
法律等
の一部を
改正
する
法律案
につきまして、
民主党
・新緑風会を代表し、
関係
各
大臣
に
質問
を行います。 まず、本題に入ります前に、
子供たち
が相次いで
自殺
に追い込まれている問題についてお伺いいたします。 昨年九月、
北海道滝川
市の
小学校
の教室内で
小学校
六年生の
女子生徒
が
自殺
により亡くなりました。また、今年の十月十一日、福岡県筑前町の中
学校
二年生の
男子生徒
が
自殺
で亡くなった以降、岐阜や大阪、埼玉などで相次いで
子供たち
が
自殺
に追い込まれました。もちろん、
いじめ
の問題など
文部科学省
の
実態調査
、把握の
在り方
や、
学校
、
教育委員会
の
在り方
など、亡くなった
子供たち
の命を無にしないためにも、徹底的な検証と早急な
対応
が必要であることは申し上げるまでもございません。 しかし、今この時間にも自らの命を絶とうとわずかでも思い悩んでいる
子供
がいるとすれば、その
子供たち
を助けなければなりません。 母親の一人として
子供たち
にお願いしたい。母は、君が、あなたが生まれてきてくれたときのあの喜びを一生忘れることはありません。もし、父、母、兄弟、
学校
の
先生
に
相談
できないのであれば、電話でもインターネットでも何でも構いません。とにかくだれかに
相談
してください。 是非、
子供たち
が緊急に駆け込むことができる場所の
確保
とその
情報
の提供に即
対応
していただきたいと思います。
文部科学大臣
、
厚生労働大臣
のお
考え
をお聞かせください。 それでは、
法律案
の中でも、まず、
我が国
の
生物テロ対策
の
在り方
について
厚生労働大臣
及び
官房長官
にお伺いいたします。 二〇〇一年の
同時多発テロ
直後に起きた
炭疽菌テロ
は、アメリカだけでなく全
世界
を
生物テロ
の恐怖と
混乱
に陥れました。
生物テロ
の
可能性
が常に存在する中、
我が国
では
生物テロ
に使用されるおそれのある
病原体
の
管理
について今まで一切
法規制
がなされておりませんでした。本
改正案
により
病原体
の
管理体制
について法的な根拠が設けられることは、いささか遅きに失した感があるものの、その
方向性
は評価できるのではないかと
考え
ます。 ところで、
感染症予防法
は
感染症
の
発生予防
と
蔓延防止
を
目的
とするものであり、そもそも
生物テロ
の
未然防止
を
目的
とした
規制法
ではありません。このような
法律
に
警察目的
の性格が強い
病原体管理規制
を盛り込むことは
法律
の
目的
に沿わないとの
指摘
もあります。あえて
感染症予防法
に
病原体管理体制
の
規定
を盛り込むことについて
厚生労働大臣
から御
説明
をいただきたいと思います。 本来であれば、
生物テロ
の
未然防止
は
危機管理
、
安全保障
の問題ではないでしょうか。
国内
における
生物テロ対策
の包括的な
法整備
の
必要性
について
官房長官
の御
所見
をお伺いいたします。 次に、
管理体制強化
のための
病原体等
の
分類
について
厚生労働大臣
にお伺いいたします。 今回の
改正案
では、
病原体等
の
管理体制強化
に向けて、
病原体等
を
一種病原体等
から四種
病原体等
まで四つに
分類
しております。
病原体等
の
区分類型ごと
の定義は法文上明確にされていません。また、
病原体
の
分類
の仕方が、
医療従事者
の立場からすれば首をかしげたくなるような部分もあり、
生物テロ対策
に偏った
分類
のように見受けられます。 しかし、
病原体
を
管理
する
目的
は
生物テロ防止
に限ったものではありません。地震、洪水といった
天災
や、火事、盗難などといった
人災
も
考え
られます。今回の
生物テロ対策
のみを念頭に置いた
病原体管理体制
が、本当に
感染症
の
発生予防
、
蔓延防止
という
法目的
を果たすに十分だと言えるのでしょうか。
厚生労働大臣
の明確な御
答弁
をいただきたいと思います。 次に、
感染症専門家
の
育成
について
厚生労働大臣
及び
文部科学大臣
にお伺いいたします。
日本感染症学会
の認定する
感染症専門医
はわずか八百人
程度
と伺っております。
感染症
は、
診断
が遅ければその
被害
は瞬く間に広がります。一刻を争う
感染症対策
においてこそ、
感染症
に精通した
専門家
が必要とされているのです。 しかし、
医学教育
において
感染症分野
が重要視されていると言えるのでしょうか。これは
医師
に限った話ではなく、
看護師
、
保健師
など
看護職
や
検査技師
であっても同様です。
医療従事者
の
教育課程
の中で、
感染症
に関する知識を深め、的確な
診断
が下せるような
人材
を
養成
することが必要ではないでしょうか。
厚生労働大臣
、
文部科学大臣
の御
所見
をお伺いいたします。 続けて、
保健所
の
体制強化
について
厚生労働大臣
にお伺いいたします。
人材養成
がなされても、その
人材
が適所に配置されていなければ意味がありません。いつでも、どこでも、どのような
感染症
が
発生
しても迅速に
対応
できるような
人材配置
を行う必要があります。
感染症対策
の
第一線機関
、
中核的機関
としての
保健所
については、その
体制強化
に努めることが過去の
国会審議
における
附帯決議
にも盛り込まれております。
保健所
の
人員増強
と、いざというときのための職員の
訓練
などが必要であると
考え
ますが、
厚生労働大臣
の御
所見
をお伺いいたします。 次に、危険な
病原体
を扱う
研究施設
の
在り方
について
厚生労働大臣
にお伺いいたします。 エボラ出血熱など
感染力
が強く
致死率
の高い
病原体
を扱うことができる
施設
、いわゆるP4
施設
は、欧米やアフリカなどの
世界
二十か所以上で稼働しています。しかし、
我が国
においては、
国立
のP4
施設
は
国立感染症研究所
の一か所だけです。それも
地元
との問題を抱えているため、現在は稼働していません。
新型インフルエンザ
のような未知の
病原体
が出現するリスクが高まってきております。稼働できるP4
施設
の
必要性
と
周辺住民
の安全と安心を第一とすべき
施設
の
在り方
について、
厚生労働大臣
のお
考え
をお聞かせください。また、
政府
として、こうした
施設
の
確保
に向け、どのような取組をどのくらいを目途に進めていくのかお伺いいたします。 次に、
結核対策
について
厚生労働大臣
にお伺いいたします。
結核
は、
新規患者
が年間およそ三万人、
結核
を原因として亡くなられる方もおよそ三千人に上るなど、今なお
国内最大
の
感染症
であります。この現状から、
我が国
は
結核
の
中程度
の
蔓延国
とされています。 このような中、
結核予防法
を廃止することは時期尚早ではないか、また、
結核対策
が後退するのではないか、
結核
に対する
国民
の
理解
、関心が薄れるのではないかといった様々な不安の声がございます。こうした
国民
の声に対し、その不安を解消するに十分な
説明
をすることが必要であると
考え
ますが、
結核予防法
を
感染症法
と統合する意義と統合後の
結核対策
について
厚生労働大臣
にお伺いいたします。 次に、
新型インフルエンザ対策
について、その
行動計画
の
在り方
について
厚生労働大臣
、
文部科学大臣
及び
官房長官
にお伺いいたします。
新型インフルエンザ
が
発生
した場合の
日本
における
死亡者数
は、
政府推計
でおよそ六十四万人、オーストラリアの
ロウィー研究所
からはおよそ二百十万人といった
推計
も出されています。仮に
新型インフルエンザパンデミック
が起きれば、およそ千七百床しかない
感染症指定医療機関
はすぐに満杯、
患者
は町にあふれ返り、
感染
が拡大するといった最悪の事態も起こり得ます。さらに、多くの
犠牲者
が出れば、電気、ガス、水道、物流といったライフラインの維持にも
影響
が出ます。
政府
は、
新型インフルエンザ発生
に備え、
新型インフルエンザ対策行動計画
を
策定
いたしました。しかし、この
計画
はどうも
具体性
に欠ける感があります。
具体性
を伴わない
計画策定
は、結局、緊急時に無用の
混乱
を巻き起こすだけです。
行動計画
には、いざという場合に判断を迷うことなく行動できるような具体的な
内容
を盛り込むべきです。 そこで、
新型インフルエンザ対策
としての
自治体
、
警察
、
保健所
、病院の各
機関相互
の
連携体制
の
整備
について
厚生労働大臣
にお伺いいたします。 あわせて、小中
学校
から
大学
までの各
学校
における
新型インフルエンザ対策
について
文部科学大臣
にお伺いいたします。 また、こういった非常時には
政府
が
一丸
となって
対策
に当たることが重要でありますが、
インフルエンザパンデミック
に際して
政府
が有効に機能するかどうか、その際の
政府
の
対応
について
官房長官
にお伺いいたします。
最後
に、
肝炎対策
について申し上げます。
集団予防接種
時の
注射器
の
使い回し
や
血液製剤
の使用などによる
肝炎感染
が大きな問題となっております。
患者数
は、B型、C型合わせておよそ六十万人、無
症候性キャリア
も含めると三百万人以上に上ると推定されています。これだけの
国民
が
肝炎
に脅かされている中、一刻も早い
対策
が求められているにもかかわらず、
政府
の
肝炎対策
は遅々として進んでおりません。
被害者
の
救済
にも二の足を踏んでおります。 先日の
衆議院厚生労働委員会
におきまして、我が党の
山井委員
が涙ながらに
薬害肝炎被害者
の方などへの
救済
の
必要性
を訴えました。それに対し、
柳澤厚生労働大臣
からは、一歩でも半歩でも前進することができるか、私なりの
努力
をしていかなければならないといった御
答弁
をいただきました。この
大臣答弁
は、
肝炎対策
の前進を待ち望む多くの
患者
さんにとって
大変重み
のある
答弁
だと受け止めております。 この言葉を信じ、一日も早く
肝炎被害者
への
救済
が実現するよう強くお願いを申し上げまして、私の
質問
を終わります。(
拍手
) 〔
国務大臣柳澤伯夫君登壇
、
拍手
〕
柳澤伯夫
7
○
国務大臣
(
柳澤伯夫君
)
島田議員
にお答え申し上げます。
子供たち
が緊急に駆け込める場などにつきましての
お尋ね
が冒頭ございました。
子供たち
からの
相談
につきましては、
全国
の
児童相談所
や
福祉事務所
などで
対応
するほか、
チャイルドライン
など
民間団体
も我が省の後援の下で活動を行っております。
厚生労働省
といたしましても、速やかにこうした
相談窓口
について
政府広報
などを通じて広く周知に努めてまいりたいと
考え
ております。
感染症予防法
に
病原体管理体制
の
規定
を盛り込むことについて
お尋ね
がありました。
我が国
においてはこれまで
病原体等
の
管理
に関する法的な枠組みがなかったところでございますが、これを
入院
や
消毒等
の
措置
を定める
感染症予防法
に一体的、総合的に
規定
することは、
生物テロ
など人為的な
要因
も含め、法の
目的
とする
感染症
の
発生
及び
蔓延
の
防止
に資するものであると
考え
ております。 次に、
改正案
による
病原体
の
分類
について
お尋ね
がありました。
病原体
の
分類
は、
生物テロ
など人為的な
要因
による
健康被害
の
可能性
だけではなく、
感染症
の重
篤性等
を考慮したものでありまして、それぞれの
病原体
の特性に応じた適切な
管理
を確実に行うことが、
生物テロ
のみならず
天災
や
人災
による
感染症
の
発生
、
蔓延
の
防止
に資するものと
考え
ております。 次に、
感染症
に関する
人材育成
について
お尋ね
がございました。 厚生省におきましては、
平成
十三年度から
一類感染症等予防
・
診断
・
治療研修事業
を行い、
海外
の
一類感染症発生地域等
において
実地研修
を実施するなど
感染症
の
専門医
の
育成
に努めており、今後ともこうした
医療従事者
の
育成
に積極的に取り組んでまいりたいと
考え
ております。 次に、
保健所
の
体制強化
について
お尋ね
がありました。
健康危機管理体制
の充実や
被害拡大防止
の
観点
から、
保健所
における必要な
人員
の
確保
及び
訓練等
による資質の向上は重要な
課題
であります。このため、
保健所
における
医師等
の継続的な
確保
についての
支援
や、
健康危機管理対応
に関する
研修等
を実施しているところであります。
病原体
を扱う
施設
の
在り方
について
お尋ね
がありました。
病原体等
のうち特に
危険度
が高いものを取り扱う
施設
については、
周辺住民
の安全を
確保
し適切な取扱いを行うため
安全管理基準
を設定し、
国立感染症研究所
を中心として
体制整備
を続けております。そして、
施設
の稼働につきましては、引き続き
地元自治体等
の
理解
を得られますよう、
住民参加
の
協議
の場の設定などを通じ
努力
を続けてまいりたいと
考え
ております。
結核対策
について
お尋ね
がありました。 現行の
結核予防法
につきましては、
患者
の
人権
上
手続
が十分ではない、特定の
感染症
の病名を冠した
法律
は差別、偏見の温床になるとの
指摘
があり、これを踏まえて
結核予防法
を
感染症予防法
に統合し、
人権
を尊重した
適正手続
を拡充するとともに、従来の
対策
に加え実効ある
対策
を講ずることとしたところであります。 今後とも、これらの
措置
を活用して
結核対策
の一層の推進を図ってまいりたいと
考え
ております。
最後
に、
新型インフルエンザ対策
における
自治体等
との
連携体制
について
お尋ね
がございました。 国が定めた
行動計画
では、
地域
の実情に応じた
関係機関
との
連携方策
を盛り込んでおりまして、これを受けて各
都道府県
で
行動計画
を
策定
したところであります。今後、更に詳細なガイドラインを作成し、各
関係機関
と緊密かつ効果的な
連携体制
を
確保
してまいりたい、このように
考え
ております。 以上であります。(
拍手
) 〔
国務大臣伊吹文明
君
登壇
、
拍手
〕
伊吹文明
8
○
国務大臣
(
伊吹文明
君) 三点の
お尋ね
がありました。 まず第一点は、
いじめ
に悩む
子供
への
支援
です。
いじめ対策
につきましては、御家庭、そして
地域社会
、それから
学校現場
においてできるだけ早く悩んでいる
子供
の兆候を見付ける、そして大人が、周りにいる者が、先ほど
先生
がここでおっしゃったような気持ちを持ってみんなを見守っているんだという態度を示すことだと思います。
文部科学省
では既に
ホームページ
におきまして
全国
の
相談窓口
を掲示いたしておりますし、同時に、
国立教育研究所
の
ホームページ
においても
全国
の公的な
相談窓口情報
を掲示をいたしております。 それから、特に大切な
学校現場
におきましては、
養護教諭
、それからカウンセラーを配置いたしておりますので、今以上にやはり
相談
のしやすい雰囲気、
体制
をつくっていくことが大切だと思っております。 第二は、
感染症
に対する
人材
の
養成
でありますが、医学部だけではなくて
看護学部等
においても、卒業までに必ず履修しなければいけないプログラムの中に
感染症教育
を盛り込んでおりますので、これに基づいて充実した
教育
が行われることを期待いたしております。
最後
に、
学校
における
インフルエンザ対策
でございます。 これは、
インフルエンザ
が
発生
をいたしましたときに、できるだけ冷静かつ正しく
対応
することが一番大切でありますから、先ほど御
指摘
のございました
行動計画
に基づいて、
文部科学省
といたしましては、各
都道府県
の
教育委員会
と国公私立の
大学
に、
新型インフルエンザ
が
発生
をした場合にはうがい、手洗いの励行など
感染予防対策
の徹底、
海外渡航
に際しての
留意事項
、
出席停止
及び
学校
の
臨時休業等
の
措置
、
情報収集体制
及び
連絡体制
の
整備
なぞについてその都度通知を行い、協力を要請しているところであります。(
拍手
) 〔
国務大臣塩崎恭久
君
登壇
、
拍手
〕
塩崎恭久
9
○
国務大臣
(
塩崎恭久
君)
島田議員
にお答えいたします。 まず、
生物テロ対策
の包括的な
法整備
について
お尋ね
がございました。
政府
といたしましては、
生物テロ
を
未然
に
防止
するため、
テロ
の
未然防止
に関する
行動計画
に基づいて、
生物テロ
に使用されるおそれのある
病原性微生物等
の適正な
管理体制
を確立する等を
内容
とする
感染症予防法
の
改正
を行うこととしたところでございます。現時点では、更に包括的な
法整備
を行う必要はないと
考え
ておりますけれども、今後とも
対策
の不断の見直しを行い、
生物テロ対策
に万全を期してまいりたいというふうに
考え
ております。 次に、
新型インフルエンザ対策
についての
お尋ね
がございました。
新型インフルエンザ発生
時に
政府一丸
となって適切かつ効果的に
対応
するため、昨年十一月に
新型インフルエンザ対策行動計画
を
策定
をいたしまして、今年九月に
新型インフルエンザ対応机上訓練
を実施するなど
発生
時に向けた
体制整備
を進めており、今後とも
対策
に遺漏のないように取り組んでまいりたいと思っております。 以上でございます。(
拍手
)
扇千景
10
○
議長
(
扇千景
君) これにて
質疑
は終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 午前十時三十三分散会