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長谷川憲正君 国民新党の
長谷川憲正でございます。
長い審議でございますので、
大臣もまた
総務省の皆さんもお疲れかと思いますし、
委員の皆さんもお疲れかもしれませんが、私が出てまいりますと、これで打ち止めということでございますので、もうしばらく御辛抱をお願いを申し上げたいというふうに思います。
私は、この
地方分権、大賛成でございます。各
委員の先生方のお話も今ずっと伺っておりまして、最初この
法律を読ましていただきましたときには、既に御
指摘がありましたように、前回の
法律と比べましても割と淡々と書いてあるなということで、
総務大臣以下
総務省の皆様方の真剣度ということについて、どの
程度かなという、別にこれは疑いではございませんが、関心を持っていたわけでありますが、朝来の御質問に対する
大臣の御答弁を伺いまして、大変心強く思っております。ああ、やる気だなという感じを大変強くしておりまして、これから三年間の、これ
法律を成立をいたしますと三年間の期間の間にいろんなことをおやりになっていかれると思いますけれども、我々議会におる者としても、時折進捗
状況などをお伺いをし、かつまた我々でお役に立てるような激励の仕方があるならば大いに激励をしてまいりたいと、そんなことを
考えているところでございますけれども、最後に幾つか質問をさせていただきたいと思います。
私、よく
地方を歩かしていただくことが多いわけでありますけれども、いろんな場所を、トータルとして見ましても今
地方は相当疲弊しているなという感じを強く持ちます。かつて旅行をしましたときに、ああ立派な町だな、立派な商店街だなと思うようなところに改めて最近行きますと、もうシャッターが下りておったり人通りが少なくなっておったり、本当に寂しい感じをするわけでございます。
私、度々この
委員会の中でもお話をさしていただいておりますけれども、議員になります前に北ヨーロッパのフィンランドという国でたまたま大使を三年間ほどさしていただいたわけでありますが、ヨーロッパの国々をそこから眺めておりましたら、どこの国も一生懸命
地方の
活性化ということに取り組んでおられるわけです。大変熱心で、かつ成果も上がっておりまして、
地方にそれはもう
過疎化というのはどこでもあることではございますけれども、日本のようにどこまで行ってもなかなか家が見付からないというようなところは比較的ないわけでございます。
私は、どうしてそんなにヨーロッパの国々が
地方の
活性化に力を入れているのかなと思いまして、いろんな人の話を聞きましたら、それは、国家というものはそもそも
地方がなければ国家と言えないんだと。文化とか伝統というのは都会にあるものではなくて
地方にあるんだ、だから国家としてこれから先も生き抜いていくために自分たちの国の伝統そして文化を生み出す源である
地方というものを大事にするんだと、こういうことを言われる方が多うございましたが。
そのうちに、いや、それは実は、それはそのとおりなんだけれども、実は表向きの理由であって、もう一つあると。それは、各国と国境を接している国が多いわけでございまして、国境警備という目的があるんだと。軍隊が警備をするわけでありますけれども、軍隊の力だけで国境の全部を監視をするというのは大変困難なことであって、不法侵入というようなことを防ぐためには、やはりそこに常に人が住んでいるということがとっても大事なことなんだということで、人の住まない
地域をつくらないというのが国家の安全保障を
考える場合の大きな実は
観点なんだということを教えていただいて、ああ、さすがヨーロッパというふうに思ったことがございます。
翻って今、日本を
考えてみると、北朝鮮に我々の同胞が拉致をされる、なかなか帰ってこれないというような
状況があります。これから先も北朝鮮側が同じようなことを繰り返すのかどうか分かりませんけれども、あの誠意のない態度を見ておりますと、やはり国境の警備ということは日本にとっても大事なことでありまして、特に日本は海岸線で守られているわけでありますから、海岸線に人が住まないような
地域をつくってはいけないと。気が付いてみたら、いつの間にかどこかの
地域に、先ほども限界集落という言葉が出てまいりましたけれども、お年寄りしか住まなくなって、やがてお年寄りもいなくなって、気が付いてみたら何だか訳の分からない人がたくさんそこに住んでいたというようなことになっては大変だなと。
そういう意味でも、この
地方の
活性化というのはとっても大事な
課題だというふうに思いますので、
大臣以下大いに頑張っていただきたいと思うわけでございますが。
そこで、この
地方分権でございます。
今回の
地方分権法の、この
改革推進法の
法案の二条を拝見をいたしますと、今回の
地方分権改革の
推進の基本理念として、もって個性豊かで
活力に満ちた
地域社会の実現を図るというふうに書いてあるわけでございまして、誠にそうでなければいけないというふうに思いますけれども、この
地方分権という手法と、それから
地方の
活力を高めていくということで、どの
程度の結び付きがあるのかな。要するに、分権をしていくと
地方の
活力がどの
程度高まっていくと
大臣としてはお
考えなのか、最初にちょっとお聞きしたいと思います。