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2006-11-07 第165回国会 参議院 政府開発援助等に関する特別委員会 第3号
公式Web版
会議録情報
0
平成十八年十一月七日(火曜日) 午後二時六分
開会
─────────────
委員
の異動 十月二十五日
辞任
補欠選任
小林 正夫君
若林
秀樹
君 十一月六日
辞任
補欠選任
岩城 光英君
山内
俊夫
君 中川 雅治君
矢野
哲朗
君 江田 五月君
広中和歌子
君
若林
秀樹
君
松下
新平
君 高野
博師
君
谷合
正明
君 松 あきら君 澤
雄二
君 亀井 郁夫君
長谷川憲正
君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
山崎
正昭君 理 事
小泉
昭男
君
山下
英利
君
犬塚
直史
君
富岡由紀夫
君
浮島とも子
君 委 員
岡田
広君
神取
忍君 岸
信夫
君
坂本由紀子
君
中島
眞人
君
野上浩太郎
君
矢野
哲朗
君
山内
俊夫
君
小川
敏夫
君
大久保
勉君
加藤
敏幸
君 ツルネン
マルテイ
君
広中和歌子
君 藤末 健三君
松下
新平
君 澤
雄二
君
谷合
正明
君
大門実紀史
君
近藤
正道
君
長谷川憲正
君
事務局側
常任委員会専門
員 泊 秀行君
常任委員会専門
員 桐山 正敏君
参考人
ルワンダ共和国
大統領
ポール
・カガ メ君 (
通訳
春日 洋子君) (
通訳
下坂 優子君) ───────────── 本日の
会議
に付した案件 ○
参考人
の
出席要求
に関する件 ○
政府開発援助等
に関する
調査
(
アフリカ諸国
との
経済協力等
に関する件) ─────────────
山崎正昭
1
○
委員長
(
山崎正昭
君) ただいまから
政府開発援助等
に関する
特別委員会
を
開会
いたします。
参考人
の
出席
についてお諮りいたします。
政府開発援助等
に関する
調査
のため、本日の
委員会
に、
ポール
・
カガメ・ルワンダ共和国大統領
の御
出席
を賜り、御
意見
をお伺いいたしたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山崎正昭
2
○
委員長
(
山崎正昭
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。 ─────────────
山崎正昭
3
○
委員長
(
山崎正昭
君)
政府開発援助等
に関する
調査
を議題といたします。 本日は、
ポール
・
カガメ・ルワンダ共和国大統領
の御
出席
を賜り、
アフリカ諸国
との
経済協力等
について
お話
をお伺いいたしたいと存じます。
参議院政府開発援助等
に関する
特別委員長
の
山崎正昭
でございます。
委員会
を代表して、一言、ごあいさつを申し上げます。 本日はようこそお越しくださいました。
カガメ大統領
におかれましては、
お忙しい日程
の中、
参議院
に御訪問いただき、また、当
委員会
に御
出席
を賜りまして、心より感謝申し上げます。 失礼して、着席をさせていただきます。
ルワンダ共和国
は大変困難な歴史を歩んでこられましたが、近年は、
国際社会
や
アフリカ諸国
との
協力
の下、国を挙げて復興と
開発
に
努力
され、
カガメ大統領
がその先頭に立って尽力されておられますことに対して心から敬意を表するものでございます。
我が国
は、
アフリカ
の問題の解決なくして世界の安定と繁栄はないとの考えの下、
アフリカ
の
オーナーシップ
と
国際社会
の
パートナーシップ
を基本とする
アフリカ開発会議
を開催するなど、
アフリカ諸国
に対する
経済協力
を推進してきております。 当
委員会
は、
参議院
の特性を生かすべく、
決算審査
の
充実等
の観点から、
政府開発援助
を始めとする
国際援助
・
協力
について
調査
を行うため設置されたものであります。
アフリカ
に対する
経済協力
を始めとして、
ODA
を着実に実施するためには、
我が国
の
国民
の理解と支持が必要であり、公正かつ効果的な
援助
が行われるよう、国会においても
審査
を進めているところであります。 本日、
カガメ大統領
に御
出席
をいただき、
お話
をお伺いすることができますことは、
委員会
として、大変有意義な
機会
を得たものとうれしく思っております。 では、最初に、私から、本日参加されております当
委員会
の
委員
を御紹介いたします。 まず、
理事
でありますが、
自由民主党
の
小泉昭男理事
、
山下英利理事
、次に、
民主党
・
新緑風会
の
犬塚直史理事
、
富岡由紀夫理事
、次に、
公明党
の
浮島とも子理事
でございます。 次に、
委員
といたしましては、まず
自由民主党
の
岡田
広
委員
、
神取忍委員
、
岸信夫委員
、
坂本由紀子委員
、
中島眞人委員
、
野上浩太郎委員
、
矢野哲朗委員
、
山内俊夫委員
でございます。次に、
民主党
・
新緑風会
の
小川敏夫委員
、
大久保勉委員
、
加藤敏幸委員
、
ツルネンマルテイ委員
、
広中和歌子委員
、藤末健三
委員
、
松下新平委員
でございます。次に、
公明党
の
澤雄二委員
、
谷合正明委員
でございます。次に、
日本共産党
の
大門実紀史委員
。次に、社会
民主党
・
護憲連合
の
近藤正道委員
でございます。そして最後に、
国民新党
の
長谷川憲正委員
でございます。 以上でございます。 それでは、
カガメ大統領
から
お話
をお伺いいたしたいと存じます。
カガメ大統領
、よろしくお願い申し上げます。
ポール・カガメ
4
○
参考人
(
ポール
・
カガメ
君)(
通訳
)
山崎正昭特別委員会委員長
、また
参議院
の
皆様
、また御
参会
の
皆様
、本日は心より御礼を申し上げたいと思います。 この重要な
課題
であります
政府開発援助
、
ODA
について
参議院議員
の
皆様
と
意見交換
をする
機会
を与えられましたこと、大変うれしく思っております。
ODA
は、
国家
のポリシーあるいはプログラムを
支援
するものであります。単なる
単独
のことではなく、
単独
の、個別の
支援
ではなく、国の
優先順位
として統合的に提供されなければなりません。しかし、
アフリカ
では必ずしもそれが実現されておりません。
ルワンダ
でも同様であります。それには幾つかの要因がございます。
ドナー
及び
受入れ国
のそれぞれの
状況
に関連した理由によるものであります。
レシピエント国
に関しては、
ODA
の
受入れ国
に関しては、主要な役者、アクター、すなわち
アフリカ
の国々の
政府
は、特に一九七〇年代、一九八〇年代、一般的に確かに非
効率
でありました。
政策
の展開において非
効率
でありました。その
環境
においては
アフリカ政府
は、すなわち
開発
の
支援
をそのまま受け入れ、どのような形であれそのまま受け入れていたのであります。すなわち、助けたいという
意思
はあったにもかかわらず、場合によっては
援助
は十分ではなく、
自助努力
をしたいという
意思
はあったにもかかわらず、それは不十分であったということが言えると思います。 また、
ドナー
の側から見ますと、
開発援助
には様々な
目的
がありました。
冷戦
の時期におきましては、
ODA
は
アフリカ
のクライアントと、すなわち
アフリカ
の
諸国
と西洋の、あるいは西側の、東側のブロックとをつなぐ道具であったのであります。 この
自助努力
の問題は
冷戦
後に解決されたことであります。すなわち、この
ODA
の
ドナー
の好みを反映する中で
アフリカ諸国
の能力というものが制限されてしまったのであります。 例えば、過去におきましては、
アフリカ
の
諸国
は
民主化
を進める
努力
をしてまいりました。その
環境
の変化の中で、異なる
アプローチ
を
開発援助
に対して取らなければならないという
状況
が生まれてきました。
パートナーシップ
という精神、これは国の
政策決定者
の意向を反映していかなければなりません。二か国
開発援助
がこのような形で起き始めています。直接的な予算の
サポート
を通してそれが実現している、すなわち
受入れ国
はそれを
国家
の
政策
と統合をすることが可能になってきております。 二か国
開発支援
は、また近年更に
変貌
を遂げています。世界銀行は二〇〇四年に、またIMFは二〇〇五年に大きく
変貌
を遂げています。すなわちコンディショナリティーという方針からポリシーレンディングに移行しています。新しい
アプローチ
では国の
自助努力
を強調しております。さらに、G8
諸国
においては、
アフリカ
に対する
支援
を
ミレニアム開発目標
に照らし合わせて拡大をしようという動きが見られています。 特に、
日本
は二〇〇六年の十月に
アフリカ
に対する
ODA
を、
パートナーシップ
を
ベース
として行う
アフリカ
の
オーナーシップ
、あるいは
自助努力
を
ベース
として
ODA
を提供していくということを発表されたことを喜ばしく思っております。
ルワンダ
では、当然私
ども
の
国家
の
目的
を達成するための
サポート
を歓迎いたしております。一方、
我が国
を最低限の
生活
を
ベース
にする
生活
から近代的な農業、サービス、観光、また
知識産業
、テクノロジーに基づいた
産業
を達成する国への変換へと
サポート
してくださるということを感謝しております。
人材開発
は非常に重要であると考えます。私
ども
は、
国民
に対して、彼らのビジネス、そして
想像力
を駆使して、そして技能を向上させ、そして近代的な
国家
にふさわしい
人材
になるように
努力
をしております。
日本
と同じように、
ルワンダ
の
資源
というものは、あるいは
資源ベース
というのは、石油とか、あるいは木材、
鉱物資源
などではないわけでありますけれ
ども
、正に人こそ財産、
資源
というふうに考えております。お国と同じだと思います。 ということで、御
参会
の
皆様方
、結論でありますけれ
ども
、再度、
皆様方
のお国の取られた
開発援助
に対する
アプローチ
を歓迎したいと思います。つまり、
パートナーシップ
と、そのデザインにおいても、そして実行においても
パートナーシップ
を土台としたものを歓迎したいと思います。 しかし、問題、
課題
というのは、本当に真実の意味でこれを採用する、そして実現していく、これをどうするかということであります。それに当たっては、
ドナー国
、そして
受入れ側両方
の
パートナーシップ
がなければなりません。 ということで、是非ここで、私
ども
が、この二国間の
関係
にそして
友好関係
に
期待
が大きいということを申し上げたいと思います。
日本
の国、そして
日本
の
国民
の方々に
十分期待
をしております。この
パートナーシップ
を是非私
ども
の
開発
のために、今後ともよろしくお願いしたいと思っております。 ありがとうございました。(拍手)
山崎正昭
5
○
委員長
(
山崎正昭
君) どうもありがとうございました。 これをもちまして
委員会
は、いったん
休憩
といたします。 午後二時二十分
休憩
〔
休憩
後
開会
に至らなかった〕