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2006-10-24 第165回国会 参議院 財政金融委員会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
平成
十八年十月二十四日(火曜日) 午前十時開会 ─────────────
委員氏名
委員長
池口
修次
君 理 事
岩井
國臣
君 理 事
田村耕太郎
君 理 事
中川
雅治
君 理 事
櫻井
充君 理 事
峰崎
直樹君 泉
信也
君
片山虎之助
君
田浦
直君
田中
直紀
君
鶴保
庸介
君
野上浩太郎
君
溝手
顕正
君
若林
正俊
君
尾立
源幸
君
大久保
勉君 大塚 耕平君
富岡由紀夫
君
平野
達男
君
広田
一君
山本
孝史
君
荒木
清寛
君
山口那津男
君
大門実紀史
君
糸数
慶子
君 ─────────────
委員長
の
異動
九月二十八日
池口修次
君
委員長辞任
につき、そ の
補欠
として
家西悟
君を議院において
委員長
に
選任
した。 ─────────────
委員
の
異動
九月二十七日
辞任
補欠選任
田村耕太郎
君
椎名
一保
君
櫻井
充君
家西
悟君
山本
孝史
君 円
より子
君 九月二十八日
辞任
補欠選任
鶴保
庸介
君
山下
英利
君
荒木
清寛
君
西田
実
仁君
十月四日
辞任
補欠選任
岩井
國臣
君
金田
勝年
君
溝手
顕正
君
沓掛
哲男
君
若林
正俊
君
舛添
要一
君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
家西
悟君 理 事
沓掛
哲男
君
中川
雅治
君
野上浩太郎
君
大久保
勉君 委 員 泉
信也
君
片山虎之助
君
金田
勝年
君
椎名
一保
君
田浦
直君
田中
直紀
君
舛添
要一
君
山下
英利
君
池口
修次
君
尾立
源幸
君
富岡由紀夫
君
平野
達男
君
広田
一君 円
より子
君
西田
実
仁君
山口那津男
君
大門実紀史
君
糸数
慶子
君
国務大臣
財務大臣
尾身
幸次
君
国務大臣
(
内閣
府
特命担
当
大臣
(
金融
) )
山本
有二
君 副
大臣
内閣
府副
大臣
渡辺
喜美
君
財務
副
大臣
田中
和徳
君
財務
副
大臣
富田
茂之
君
大臣政務官
内閣
府
大臣政務
官
田村耕太郎
君
財務大臣政務官
江崎洋一郎
君
財務大臣政務官
椎名
一保
君
事務局側
常任委員会専門
員 藤澤 進君 ───────────── 本日の
会議
に付した案件 ○
理事補欠選任
の件 ○
国政調査
に関する件 ─────────────
家西悟
1
○
委員長
(
家西悟
君) ただいまから
財政金融委員会
を開会いたします。 議事に先立ちまして、
一言
ご
あいさつ
申し上げます。 去る九月二十八日の本
会議
におきまして、
財政金融委員長
に
選任
されました
家西悟
でございます。 本
委員会
は
財政
、
金融全般
にわたる極めて広範な
所管事項
を取り扱う重要な
委員会
であり、その
委員長
を承りまして、重責を痛感しておる次第でございます。 本
委員会
の
運営
につきましては、
委員
の
皆様方
の格別の御
指導
、御
協力
をいただきまして、公正かつ円満に行ってまいりたいと存じますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。(
拍手
) ─────────────
家西悟
2
○
委員長
(
家西悟
君)
委員
の
異動
について御報告いたします。 昨日までに、
岩井國臣
君、
田村耕太郎
君、
鶴保庸介
君、
溝手顕正
君、
若林正俊
君、
櫻井充
君、
山本孝史
君及び
荒木清寛
君が
委員
を
辞任
され、その
補欠
として
金田勝年
君、
沓掛哲男
君、
椎名一保
君、
舛添要一
君、
山下英利
君、
円より子
君、
西田実仁君
及び私、
家西悟
が
選任
されました。 ─────────────
家西悟
3
○
委員長
(
家西悟
君)
理事
の
補欠選任
についてお諮りいたします。
委員
の
異動
に伴い現在
理事
が三名欠員となっておりますので、その
補欠選任
を行いたいと存じます。
理事
の
選任
につきましては、先例により、
委員長
の指名に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ございませんでしょうか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
家西悟
4
○
委員長
(
家西悟
君) 御
異議
ないものと認めます。 それでは、
理事
に
沓掛哲男
君、
野上浩太郎
君、
大久保勉
君を指名いたします。 ─────────────
家西悟
5
○
委員長
(
家西悟
君)
国政調査
に関する件についてお諮りいたします。 本
委員会
は、今
国会
におきましても、
財政
及び
金融等
に関する
調査
を行いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
家西悟
6
○
委員長
(
家西悟
君) 御
異議
ないものと認め、さよう決定いたします。 ─────────────
家西悟
7
○
委員長
(
家西悟
君) この際、
尾身財務大臣
及び
山本内閣
府
特命担当大臣
から
発言
を求められておりますので、これを順次許します。
尾身財務大臣
。
尾身幸次
8
○
国務大臣
(
尾身幸次
君) このたび、
財務大臣
を拝命いたしました
尾身幸次
でございます。
経済
を
活性化
しつつ
財政
を再建するという困難な
課題
に
財務大臣
として立ち向かうこととなり、身の引き締まる思いであります。 本
委員会
における御
審議
の開始に当たり、
一言
ご
あいさつ
を申し上げますとともに、今後の
財政政策等
を
運営
するに当たっての
基本的考え方
を申し述べ、
委員各位
の御
理解
と御
協力
をお願い申し上げます。 初めに、
経済財政運営
に関する
基本
的な
考え方
について申し述べます。
我が国経済
は、長い停滞のトンネルを抜け出し、
民間需要
に支えられた
景気回復
を続けております。
政府
としては、このような
回復
の動きを持続可能なものとするため、
構造改革
を今後とも強力に推進するとともに、引き続き、日本銀行と
一体
となった
取組
を行い、物価安定の下での
民間主導
の持続的な
成長
を図ってまいります。
他方
、
我が国財政
は、
長期債務残高
対
GDP比
が今年度末で一五〇%を超える見込みであるなど、
先進諸国
の中で最悪の
水準
にありながら、
国民負担率
は三八%と、
先進諸国
で実質的には最低の
水準
になっております。
財政
の
健全化
は極めて重要な
課題
であり、子や孫の
世代
に
負担
を先送りしないよう、
成長
なくして
財政再建
なしの理念の下、
基本方針
二〇〇六において示された
方針
に沿って、二〇一〇年代半ばには
債務残高
の対
GDP比
を安定的に引き下げるため、今後五年間で
基礎的財政収支
を確実に黒字化するよう、
歳出歳入一体改革
をしっかりと進めてまいります。
財政再建
を行うに当たり、無駄や非効率な
歳出
を放置したまま
負担増
を求めるということになれば、
国民
の
理解
を得ることは困難です。
国民負担
の
最小化
を第一の目標に、
歳出削減
を徹底していく必要があります。 こうしたことから、十九年度
予算編成
に当たっては、めり張りを利かせつつ、厳しい
歳出削減方針
を貫き、
財政健全化
に向け最大限の
努力
をしてまいりたいと思います。
新規国債発行額
については、十六年度三十七兆円、十七年度三十四兆円、十八年度三十兆円と減額してきたところですが、十九年度
予算
においても十八年度
予算
の三十兆円より減額し、可能な限り縮減してまいりたいと考えております。
歳入改革
については、このような
歳出改革
を徹底して実施した上で、それでも対応し切れない
社会保障
や
少子化
などに伴う
負担増
に対して、安定的な財源を確保するため、抜本的、
一体
的な
税制改革
を推進し、将来
世代
への
負担
の先送りを行わないようにします。 現在の諸情勢を勘案すれば、十九年度
予算
の
歳出削減
の
状況
、来年七月ごろに判明する十八年度決算の
状況
、
医療制度改革
を踏まえた
社会保障給付
の
実績等
を見る必要があり、これらを踏まえて、
税制改革
の本格的、具体的な議論を行うのは来年秋以降になると考えております。 いずれにせよ、
財政再建
の
重要性
にかんがみ、十九年度
予算
につきましては、従来の
改革努力
を継続し、徹底した
歳出削減
に取り組んでまいります。 国を支える
税金
を
国民
が
負担
することは、
民主主義国家
の
基本
であります。
代表
なければ課税なしとのスローガンの下、アメリカの
独立戦争
が戦われましたが、これは言い換えれば、
代表
あれば課税ありということです。
自分たち
の
代表
が国の支出の在り方を決めることの裏腹として、国を支える
税金
を
負担
しなければならないということを幼いうちから学ぶことが重要であります。今後、
租税教育
のより一層の
充実
に向けて、
関係
各方面に働き掛けてまいります。
資産
・
債務改革
については、
平成
二十七年度末に国の
資産規模
対
GDP比
の半減を目指し、国の
資産
を約百四十兆円
規模
で圧縮することとしております。このため、
財政融資資金貸付金残高
の圧縮を行うとともに、民間的な発想も生かしながら、宿舎、庁舎も含む
国有財産全般
の売却、
有効活用等
に今後とも積極的に取り組んでまいります。 次に、
世界経済
の安定と
発展
への貢献について申し述べます。
国際社会
における
責任
を果たし、
我が国経済
の将来にわたる
発展
に資する
観点
から、
国際機関
やG7、
アジア諸国等
と
協力
し、
世界経済
の安定と
発展
に貢献していくことは重要な
課題
であります。 特に、
我が国
と密接な
関係
を有する
アジア諸国
との間で、
通貨危機
の予防、対処のための
枠組み
であるチェンマイ・
イニシアチブ
の更なる
強化
や、
アジア
の
貯蓄
を域内の
投資
に活用するための
アジア債券市場育成イニシアチブ
の推進など、幅広い分野での
協力関係
の
強化
に努めてまいります。
為替相場
については、
経済
の
基礎的条件
を反映し安定的に推移することが重要であり、今後とも、その動向を注視し、必要に応じて適切に対処してまいります。 また、
経済連携
について、引き続き、各国との
交渉
の進展に向けて
努力
するとともに、
WTO交渉
の
早期再開
のために
全力
を尽くす
方針
であります。 これに関して、先般、
経済
上の
連携
に関する
日本国
と
フィリピン共和国
との間の
協定
に署名したところであり、同
協定
を実施するため、今
国会
に
関税暫定措置法
の一部を改正する
法律案
を提出しております。よろしく御
審議
のほどお願い申し上げます。 以上、
財政政策等
に関する私の考えの一端を申し述べました。 今後とも
皆様
のお力添えを得て、
政策運営
に万全を期してまいる
所存
でございます。
家西
新
委員長
を始め
委員各位
におかれましては、御
理解
と御
協力
をお願い申し上げます。(
拍手
)
家西悟
9
○
委員長
(
家西悟
君)
山本内閣
府
特命担当大臣
。
山本有二
10
○
国務大臣
(
山本有二
君) このたび、
金融担当大臣
に就任いたしました
山本有二
でございます。どうかよろしくお願い申し上げます。 本日は、現下の
金融行政
について
一言
申し述べさせていただきます。
我が国
の
金融システム
をめぐる局面は、前政権の大きな
課題
であった不良債権問題の
正常化
を達成し、今後は、
金融機関
が自らの
責任
と判断で適切にリスクを取って
金融仲介
を行い、資源の
適正配分機能
を果たしていくことが重要となっております。また、幅広い
金融サービス
の
利用者
の安全、
安心
を確保することも、活力ある
金融システム
を実現する上で不可欠であります。 今後は、
金融仲介機能
の更なる
充実
を図る
観点
から、
個人保証
に過度に依存しない
融資
を促すとともに、
地域密着型金融
の
機能強化等
、
金融機関
の自主的、持続的な
取組
を促す
枠組み
を推進してまいります。
他方
、
利用者
の安全、
安心
の確保の
観点
から、多重債務問題の
解決
を目指し、
関係省庁
と
連携
を図りつつ、
貸金業者
の
参入要件
の
厳格化
、過剰貸
付け抑制
のための厳格な
総量規制
の導入、
出資法上限金利
の
利息制限法
の
水準
への
引下げ等
を内容とする
制度改正
に取り組んでまいります。 以上のような各種の施策は、
安倍内閣
が大きな
課題
として掲げております再チャレンジ可能な
社会
を構築する上でもかぎになってくると考えております。 続いて、
金融
・
資本市場
の
構造改革
と
活性化
について御説明いたします。
我が国経済
にとって、自由な
競争
と
利用者
による幅広い選択を可能とする活力ある
金融
・
資本市場
を形成することが重要な
課題
であります。また、
情報開示
の
充実
や
証券会社
の
市場仲介機能
の適切な
発揮等
を通じて、
投資家
から信頼される公正、透明な
市場
を確保することも求められます。 こうした
問題意識
の下、
貯蓄
から
投資
への流れを加速し、
我が国
の
市場
が内外の円滑な
資金供給
を通じた
経済発展
に貢献するよう、
金融商品取引法制
の適切かつ円滑な施行など、
制度インフラ
の整備を図ります。また、
市場監視機能
・体制の
強化
に引き続き取り組むとともに、
世界最高水準
の
取引所システム
の
構築等
を通じた
取引所
の
国際競争力
の
強化
にも
関係者
と
連携
しつつ努めてまいります。 本
国会
には、先ほど申し上げました多重債務問題の
解決
を目指し、
貸金業
の適正な
運営
を確保するとともに、
資金需要者等
の利益の
保護等
を図るため、
貸金業
の
規制等
に関する
法律等
の一部を改正する
法律案
の提出を予定しております。当
委員会
の
家西委員長
及び
委員
の
皆様
におかれましては、何とぞよろしくお願い申し上げます。 ありがとうございました。(
拍手
)
家西悟
11
○
委員長
(
家西悟
君) 次に、
財務
副
大臣
、
内閣
府副
大臣
、
財務大臣政務官
及び
内閣
府
大臣政務官
から
発言
を求められておりますので、順次これを許します。
富田財務
副
大臣
。
富田茂之
12
○副
大臣
(
富田茂之
君) このたび
財務
副
大臣
を拝命いたしました
富田茂之
でございます。
財務省
の適切な
行政運営
のため、
大臣
の御
指示
を仰ぎつつ、
田中
副
大臣
とともに
職務
の
遂行
に
全力
を傾注してまいる
所存
でございます。
家西
新
委員長
を始め
委員
の
皆様
の御
指導
、御
鞭撻
をよろしくお願い申し上げます。(
拍手
)
家西悟
13
○
委員長
(
家西悟
君)
田中財務
副
大臣
。
田中和徳
14
○副
大臣
(
田中和徳
君) このたび
財務
副
大臣
を拝命いたしました
田中和徳
でございます。
財務省
の
行政運営
に
国民
の高い関心が集まる中、
尾身大臣
の御
指示
を仰ぎつつ、
富田
副
大臣
並びに
江崎
、
椎名
両
大臣政務官
とともに
誠心誠意職務
の
遂行
に当たる
所存
でございます。
家西
新
委員長
を始め
委員
の
皆様方
の御
指導
と御
鞭撻
をよろしくお願いいたします。(
拍手
)
家西悟
15
○
委員長
(
家西悟
君)
渡辺内閣
府副
大臣
。
渡辺喜美
16
○副
大臣
(
渡辺喜美
君) このたび
金融担当
副
大臣
を拝命いたしました
渡辺喜美
でございます。 自慢じゃありませんが、
政府
の中に入るのは初めてでございまして、不慣れではございますが、
家西委員長
、
委員
の
皆様
、どうぞよろしくお願い申し上げます。(
拍手
)
家西悟
17
○
委員長
(
家西悟
君)
椎名財務大臣政務官
。
椎名一保
18
○
大臣政務官
(
椎名一保
君) このたび
財務大臣政務官
を拝命いたしました
椎名一保
でございます。
大臣
、両副
大臣
を補佐し、
江崎政務官
と力を合わせて職責を全うしたいと思っておりますので、
家西委員長
始め
委員
の
皆様方
の御
指導
、御
鞭撻
をお願い申し上げまして、ご
あいさつ
とさせていただきます。 よろしくお願いいたします。(
拍手
)
家西悟
19
○
委員長
(
家西悟
君)
江崎財務大臣政務官
。
江崎洋一郎
20
○
大臣政務官
(
江崎洋一郎
君) このたび
財務大臣政務官
を拝命いたしました
江崎洋一郎
でございます。
椎名大臣政務官
とともに、
大臣
また両副
大臣
を補佐しつつ
職務
に
全力
を尽くしたいと存じております。 どうか、
家西
新
委員長
始め
委員
の
皆様
、御
指導
、御
鞭撻
のほどよろしくお願い申し上げます。(
拍手
)
家西悟
21
○
委員長
(
家西悟
君)
田村内閣
府
大臣政務官
。
田村耕太郎
22
○
大臣政務官
(
田村耕太郎
君)
内閣
府
大臣政務官
の
田村耕太郎
です。
金融政策
の
担当
をしております。
渡辺
副
大臣
とともに
山本大臣
を支えて
職務
の
遂行
に
全力
を尽くしてまいります。
皆様
の御
協力
と御
指導
、どうぞよろしくお願いします。(
拍手
)
家西悟
23
○
委員長
(
家西悟
君) 本日はこれにて散会いたします。 午前十時十五分散会