○下田敦子君 大変重要な時期でありますので、よくその辺の
お話合いをお願いを申し上げたいと
思います。
それで、
大臣にこれはお願いを申し上げたいんですが、我が国のこの職業
教育というものを
考えたときに、次のような
事例がございますので、あえて今日は
大臣に申し上げたいと
思います。
かつて、立教大学の野田一夫教授、恩師でありますが、アメリカのニューヨーク州にありますコーネル大学、イサカという小さい町にありますが、そこの大学のような経営学に伴うサービス学を我が国において後期高等
教育の場で
是非必要と
考えて、その学部の新設を当時
文部科学省、文部科学じゃないですね、文部省にお願いに行った時期がありました。そうしましたところ、御答弁は、大学
教育のアカデミックな場にサービス学など不要であると、それはにべもなく言われたと聞いております。ようやく最近、医学
教育の場でもインフォームド・コンセントとかエクスポージャー、こういうのが出てきまして、いわゆる接遇の技法とか行われています。
それから、せんだってIPU会議でジュネーブに参りましたら、ローザンヌという町に古い百二十年のホテル・レストラン
学校があるんですが、そこでもやはり大変な
人間教育が行われています。それから、木工の
学校の教師は全部修士課程の御卒業でございます。そういう中で、大変、例えばヒルトンさん、ヒルトン翁は今から八十年も昔からこの大学に学んで世界じゅうにホテルを造られたという経緯がありますが、我が国のその経営学のレベルというのは、ちなみに申し上げますと、幼稚園のレベルであると、欧米は大学院だと。非常に後期高等
教育に対する情報が不足なのか、そういうことに対する
理解がインターナショナルでないのか、大変失礼なことを申し上げますけれども、少しそういうことを目を見開いていただかないといけないのではないかと
思います。
そのローザンヌの
学校には銀行マンの求人が来るそうです。なぜかというと、ホテル・レストラン学部なのに銀行マンが求人に来るということは、接遇とかいわゆるしつけの
教育、ジェントルマンとしての
教育、これを省けるから銀行としては非常に節約になるんだということでございました。そういうことで、私が参りましたときも、いわゆる会計学のアカウンティングからポーションコントロールから色彩学からいろいろ幅広く教えられて調理師や栄養士が育っていく、管理学を覚えるなどなどであります。
あわせて、今のFTAとかEPA、これに対してのフィリピン等々から来る看護師、ケアワーカーのレベルを単純労働者としてとらえているこの我が国の情報不足が私はとっても心配です。決して決してそういうレベルではない。
日本のいろんな職業団体がそういうことで何か看護師のレベルがダウンするんじゃないかとか心配しておられるようですけれども、実は大変高いものを持って、フィリピンの外貨の収入は一番得ているということを聞いております。
ちょっと時間がないので次に移らせていただきます。
最後に、
教育の機会均等についてお伺いいたします。
我が国では国際人権規約の第十三条第二項の(c)の定める高等
教育の漸進的な無償化条約の批准をいまだに保留しています。この条項を保留している国は、百五十を超える同規約の批准国の中で、わずかルワンダとマダガスカルと
日本のみだと聞いております。この点から、国連からも速やかに是正あるいは保留を解除して批准するように勧告もなされています。その回答期限が二〇〇六年の六月末であったにもかかわらず、我が国政府は何らの改善の意向も示しておりません。民主党は再三にわたり政府に再考を求めましたけれども、なぜ改善の処置がとられなかったかをお伺いいたしたいと
思います。
それから次に、お手元に資料を差し上げてございます。
日本の高等
教育の家計負担割合、その横線の棒グラフをごらんいただくと分かりますが、我が国の
家庭における負担が何と五六・九%、大変高いものになっております。そういうことで、高等
教育の無償化に対して約三十年間も消極的だった自民党長期政権下の中で、高等
教育に占める家計の自己負担率は約六割です。ですから、先進諸国の中で最も高い数字となっていることをここで申し上げたいと
思います。
この間、
先ほども
お話ございましたけれども、国公立の授業料の大幅な値上げ等々もあります。どのようにこの
教育費の負担格差をお
考えになるか、お尋ねします。
先ほど、それから、浅尾
委員の方からも同じくありましたので、次は要望にとどめさせていただきたいと
思います。
欠格児童、いわゆる障害のある
子供たちの障害の
教育、義務
教育の在り方なんですが、これは、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、それぞれが普通教室に補助教員を一人入れて、視覚障害、聴覚障害、様々な障害に専門とする補助教員を入れて授業をしていると。
これは何が一番プラスになるかというと、健常児が障害を
理解できて成長できるということであります。休み時間になりますと一緒にお手洗いに連れていってあげる、あるいは休み時間に一緒に体育館で遊ぶ、障害が何であるかが
理解できて育ちます。このことがノーマライゼーションのスタートであるのに、
日本は囲いの
教育をしているということに私は特殊
学校教育の一番の問題点があると
思います。
大変恐縮ですが、差し障りがあるかも分かりませんが、いろんな会合に参りますと、私の
地域は特にそうです、点字ブロックの上に黒塗りの車が駐車しています。こういうことではやはり問題です。分離
教育から特別支援
教育の移行ということを強く私は
大臣にお願いを申し上げて、予算以前の問題だと
思いますので、このことをお願いして要望します。
併せて
質問でございます。よろしくお願いいたします。