○加藤修一君
情報あるいは技術、人づくり、ライフサイクルという話がありました。今
大臣のおっしゃったことはよく理解できる話でありますけれども、実効性のある仕組みづくりをやはりやっていくべきだと思っておりますので、そういった面にも深くかかわっている答弁ではないかなと思います。
私は、日中間の
関係についても、これは
環境の問題についてしっかりと更にそれこそ加速化をしていかなければいけないと、そんなふうに考えておりますので、日中の再生可能
エネルギー促進にかかわる
協定をどう作り上げるか、あるいは東アジア再生可能
エネルギー促進機構など、そういった締結や創設へ向けて
取組を進めていくことも大事だと思っておりますし、あるいは国際的な運動年として再生可能
エネルギー促進のための十年、そういうことも考えられるんではないかなと、そう思います。
また、
大臣からお話がありましたIPUとの
関係、いわゆる国際的なネットワークやNGOの活用ですね、あるいは国連のNGOという形の
関係もありますんで、そういった既存の組織、仕組みをいかに地球
温暖化対策の上で、先ほどのパートナーシップの絡みの中でどういうふうに
効果的につくり上げていくかというのは極めて重要だと思っておりますので、こういった面についても是非検討をしていただきたいと思っております。
それで、次に
環境省と
資源エネルギー庁にお尋ねしたいと思います。
セルロース系のバイオマスの
関係でありますけれども、その前に、バイオマスの総量は乾燥重量としては地球全体で一・八兆トンあると。これは炭素換算で約一兆トンに相当すると。このうちの約一〇%が、いわゆる一千億トンが毎年再生産されているということでありまして、世界の年間
エネルギー消費というのは炭素換算で約百億トンというふうに言われておりますので、その十倍は単純計算ではあると。そういうバイオマスが毎年再生産されているということで、これは潜在的に極めて大きな賦存量があるというふうに考えることができると思うんですね。そういった
意味では、今後、再生可能な
エネルギーについてどういうアプローチをするかという点では、こういったバイオマス系についてどういうふうに考えるか、極めて私は重要だと思っております。
国内のバイオマス資源のポテンシャルは一次
エネルギーで大体一〇%前後あるというふうに言われておりますし、ただ、コスト的にどういうふうにしっかり
対応できるかというと、まだまだこれからの段階であるというふうに考えておりますけれども、やはり建築廃材では年間約五百万トン近くあると。非常に有望である。
大臣の
所信的あいさつの中では、経済成長戦略大綱というのを引きながら、
環境に対してのビジネスをどう展開するかという、そういった面では非常に大きな力を持っていかなければいけないと。私は、大綱の中で技術革新とかイノベーションとかそういう言葉がたくさん出てくるわけでありますけれども、新
エネルギー産業ビジョン二〇三〇、これが具体的にどういうふうに展開されるかということも極めて重要であり、かつまた国家
エネルギー戦略で、そのうちの柱の
一つが再生可能
エネルギーでありますので、それを更に拡充していかなければいけない。ある
意味でバイオマスランド
日本という、そういう姿も考えられなくはないと、そんなふうに考えております。
そういった中で、この面についてどういうふうに今後展開をしていくかということが極めて重要だと思っております。ですから、セルロース系の
関係については、やはり
日本の林野面積が全体の三分の二はあるわけでありますから、これを有効にいかに活用するかということが非常に大事であると。技術開発やあるいはガソリンスタンドなどのインフラ
整備、あるいは車両の
導入に向けた優遇策、補助金、税金、金融、そういった面から強力にそういう
方向性が今まで以上に出るようにしていかなければいけないと、こういうふうに考えているわけですけれども、具体的なこの辺についての御答弁を、
環境省と経済産業省、
資源エネルギー庁にお答えをしていただきたいと思います。