○
笠井小
委員 幾つかあるんですけれ
ども、
一つは、全体として、きょう
自由討議という形でやってみて、私も、どんなふうになるのかというか、つまり
理事懇や
理事会でも申し上げたんですが、位置づけと目的は何なのかというと必ずしも明確でないということになったと思うんですよね。それぞれ
意見を述べて、
質疑でもなくという形になったわけだし、だから、そこのところはやはり今後の教訓にする必要があるだろうというふうに重ねて思っております。
例えば、
自由討議ということで、
意見交換ですから、私が申し上げたことに対して御
意見がありましたのでまた言いたいということになれば、これ自身エンドレスの話になるんですが、法案が出ている中での法案審議なので、そこは踏まえないとなかなかきちっとした審議ができないだろうということを感じております。
例えば、幾つか出た問題でということで、どうしても、ここで一言申し上げればという問題が出てくるわけです。
枝野委員からボイコットに関連して
意見がありましたけれ
ども、例えば、私
たち、私自身はボイコットしろとかボイコットが
改憲の中で起こるだろうということを前提にして話をしているわけではないんですけれ
ども、要するに、いろいろな
意思表示の形態が
国民としてはあるだろう、しかし、だから行かないとかボイコットとかいろいろなことをでは有権者の責任にできるかというとそういう問題じゃないわけで、そこは
主権者国民の
意思をどう最大限酌み尽くすのかというところで考えられなきゃいけない問題がそうなっていないじゃないかということを言いたかったというのが
一つあります。
それから、例えば、九十六条に
最低投票率が書いていないじゃないかというお話もあったんですが、これは
辻元委員も言われましたけれ
ども、
過半数の
承認ということで、
過半数というのをではどういう
過半数かというのは、これはまさに九十六条の中身をどう具体的に考えるかという直接九十六条に係ることであって、きょう午前中ありましたが、両院協議会については、
憲法五十九条、六十条で
法律案、予算ということを明記してあるけれ
ども、
改憲についてはないわけですから、根拠を聞いても、それは根拠というふうに言えなかったわけですが、そういう問題とは明らかに次元が違う問題だというふうに思ったわけです。
それから、言い出せば幾らでもありますが、先ほどの
改正限界の話も、率直に言って、
枝野委員から言われたのはすりかえがあるなというふうに思ったんですが、先ほど
保岡委員から、結局、
発議をするのは
国会であり、最終的には
国民が決めるんだと。
ただ、
発議に対する訴訟という問題になったときには、やはり具体的な問題というのが問われてくるわけで、いわば戦後の、革命と先ほど言われたけれ
ども、世の中がひっくり返るような
状況の中で、では
国民自身がどういう選択をするかというときに、明らかに違う今のもとで、例えば、自民党が出されている新
憲法草案というのは現実に
国民が目にしているわけですけれ
ども、これについては、公権力の行使を制限する
憲法の性格を変えるというような形で、実際にもいろいろな参考人からもありましたし、いろいろな批判もあるということであるわけです。
枝野委員の言葉をかりれば、本
会議でかなり強く言われていたけれ
ども、自民党の新
憲法草案は
憲法の定義を全く理解していない論外のものだ、
憲法が
国民から公権力に対する授権規範であり制限規範であることを考えるとイロハがわかっていない
議論だということまで言われたわけだけれ
ども、そのような自民党を含む
改憲派が
提案するということになって、では
改憲原案が
改正限界を超えるのかどうかという問題については、超えないと断ずるのは全く根拠がないという問題が出てくると思うんですね。
だから、そういうことを言い出すといろいろあるんですけれ
ども、やはりこれはきちっと、いずれにしても、審議の中で
質疑を通じて
提出者に対してただしていくということでやりたいなというふうに感じました。
それから、先ほ
どもちょっとありましたが、
投票の期日の問題も、六十日以後百八十日以内とする是非についても、私も、これはきょうは
議論済みという形になっちゃってはいるんですが、これ自身は時間をとってやはり審議が必要だというふうに考えております。例えば、法案
提出者からは、長くすれば間延びする、技術的な
改正なら六十日でも可能だと言うだけで、なぜこの日数なのか根拠が示されていないと思います。しかも、
国民が
改憲案を理解して
討議して判断するという関係や、
発議した側の冷却期間の関係など、さまざまな論点が残っていると思うんですね。これは、改めてこれ自身も、ここでやるかどうかというのはありますが、
委員会での審議というのはきちっと時間もとって必要だろうということは、きょう改めて感じています。
最後になりますが、きょう、
自由討議という形になりましたが、四点
テーマがありました。いずれも我々の中でいろいろ
意見交換するというのもあるんですが、現実にこういう
テーマについては、例えば
過半数の
意味も含めてきょう四点ありましたが、参考人としてぜひ
意見を述べたいというふうな方々がいることも承知しております。そういう点では、きょうの
テーマについては、この
自由討議で終わりというのじゃなくて、やはり改めて、小
委員会なり本
委員会でもいいんですが参考人をお呼びして、こういう
テーマについても
意見を伺うというのが不可欠ではないかということを最後に申し上げたいと思います。