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2006-10-25 第165回国会 衆議院 内閣委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
平成
十八年十月二十五日(水曜日) 午後零時十分
開議
出席委員
委員長
河本
三郎君
理事
木村 勉君
理事
後藤田正純
君
理事
戸井田とおる
君
理事
西村
康稔
君
理事
平井たく
や君
理事
泉
健太
君
理事
松原 仁君
理事
田端 正広君
赤澤
亮正
君
遠藤
武彦君
遠藤
宣彦君
岡下
信子
君 木原 誠二君
杉田
元司
君
谷本
龍哉
君 土井 亨君
中森ふくよ
君
丹羽
秀樹
君 林田 彪君
藤井
勇治
君 松浪
健太
君
市村浩一郎
君
小宮山洋子
君
佐々木隆博
君 横光 克彦君
渡辺
周君
石井
啓一君
吉井
英勝
君 …………………………………
国務大臣
(
内閣官房長官
)
塩崎
恭久君
国務大臣
(
国家公安委員会委員長
)
溝手
顕正君
国務大臣
(
科学技術政策担当
) (
イノベーション担当
) (
少子化
・
男女共同参画担当
) (
食品安全担当
)
高市
早苗
君
国務大臣
山本
有二君
国務大臣
(
経済財政政策担当
)
大田
弘子君
国務大臣
(
規制改革担当
)
佐田玄一郎
君
内閣官房
副
長官
下村
博文
君
内閣官房
副
長官
鈴木 政二君
内閣
府副
大臣
平沢 勝栄君
内閣
府副
大臣
渡辺
喜美君
内閣
府副
大臣
林 芳正君
内閣
府
大臣政務官
岡下
信子
君
内閣
府
大臣政務官
谷本
龍哉
君
内閣
府
大臣政務官
田村耕太郎
君
内閣委員会専門員
堤 貞雄君
—————————————
委員
の異動 十月二十四日
辞任
糸川 正晃君 同日
補欠選任
平野
博文
君 同月二十五日
辞任
補欠選任
嘉数
知賢
君
杉田
元司
君
寺田
稔君
藤井
勇治
君
村上誠一郎
君
丹羽
秀樹
君
平野
博文
君 小川 淳也君 同日
辞任
補欠選任
杉田
元司
君
嘉数
知賢
君
丹羽
秀樹
君
村上誠一郎
君
藤井
勇治
君
寺田
稔君
—————————————
十月二十五日
地理空間情報活用推進基本法案
(第百六十四回
国会衆法
第三九号)の
提出者
「
中山成彬
君外五名」は「
額賀福志郎
君外九名」に訂正された。 同月二十四日
憲法
を守り生かすことに関する
請願
(
志位和夫
君
紹介
)(第一五六号)
憲法
九条を守ることに関する
請願
(
赤嶺政賢君紹介
)(第一九八号) 同(
石井郁子
君
紹介
)(第一九九号) 同(
笠井亮
君
紹介
)(第二〇〇号) 同(
穀田恵二
君
紹介
)(第二〇一号) 同(
佐々木憲昭
君
紹介
)(第二〇二号) 同(
志位和夫
君
紹介
)(第二〇三号) 同(
塩川鉄也
君
紹介
)(第二〇四号) 同(
高橋千鶴子
君
紹介
)(第二〇五号) 同(
吉井英勝
君
紹介
)(第二〇六号)
憲法改悪反対
に関する
請願
(
塩川鉄也
君
紹介
)(第二〇七号)
憲法
の
改悪
に反対し、
憲法
九条を守ることに関する
請願
(
笠井亮
君
紹介
)(第二〇八号) 同(
塩川鉄也
君
紹介
)(第二〇九号)
憲法
の
改悪反対
、九条を守ることに関する
請願
(
笠井亮
君
紹介
)(第二一〇号) 同(
塩川鉄也
君
紹介
)(第二七九号)
憲法
の
改悪反対
することに関する
請願
(
塩川鉄也
君
紹介
)(第二八〇号) は本
委員会
に付託された。 ————◇—————
河本三郎
1
○
河本委員長
これより
会議
を開きます。 この際、
塩崎内閣官房長官
、
溝手国家公安委員会委員長
、高
市内閣府特命担当大臣
、
山本
再
チャレンジ担当大臣
、
大田内閣
府
特命担当大臣
及び
佐田内閣
府
特命担当
・国・
地方行政改革担当
・
公務員制度改革担当
・
地域活性化担当
・道州
制担当大臣
から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。
塩崎国務大臣
。
塩崎恭久
2
○
塩崎国務大臣
内閣官房
及び
内閣
府の事務を担当する
大臣
として、
一言
ご
あいさつ
を申し上げます。 先般、
北朝鮮
が
核実験
を
実施
した旨発表いたしましたが、これは、
我が国
のみならず、東アジア及び
国際社会
の平和と安全に対する重大な挑戦であり、断じて容認できません。引き続き、
国際社会
と
連携
しつつ、
北朝鮮
に対し厳格な措置をとるとともに、
国民
の安全の
確保
に万全を期してまいります。 また、このたび、拉致問題に関する総合的な
対策
を
推進
するため、
拉致問題対策本部
を設置いたしました。私は
担当大臣
として、
拉致被害者
が全員生存しているとの
前提
に立って、すべての
拉致被害者
の
即時帰国
、
真相究明
及び
拉致実行犯
の引き渡しを強く求めていきます。
安倍内閣
におきましては、
活力
に満ちたオープンな
経済社会
の
構築
、
財政再建
と
行政改革
の
断行
、
健全
で
安心
できる
社会
の
実現
、
教育再生
、主張する外交への転換など、
各般
の
施策
を総力を挙げて
推進
することとしております。
内閣官房
及び
内閣
府は、
内閣
の
重要政策
に関する
企画立案
及び
総合調整
を図る
役割
を担っており、私は、
安倍内閣総理大臣
の強力なリーダーシップの
もと
、「美しい国、
日本
」の
実現
に向け、
官邸機能
の
強化
に努めながら、これらの
課題
に
全力
で取り組んでまいる決意であります。
安倍内閣
では、
国民
との対話を何よりも重視します。
メールマガジン
や
タウンミーティング
を充実していくとともに、
政府インターネットテレビ
を通じて、
総理
がみずからの考えを直接語りかける
ライブトーク官邸
を新たに始めるなど、
国民
への
説明責任
を十分に果たしてまいります。また、
国家
としての
対外広報
を、
我が国
の
英知
を集めて戦略的に
実施
いたします。
国民
の安全を守ることは
国家
の重要な責務であります。
内閣官房
では、各
府省
の迅速かつ的確な
対応
を
推進
するため、大
規模自然災害
や
テロ
などの
緊急事態
に対処する
体制
の
整備
、
情報セキュリティー対策
の
強化
を進めるとともに、
情報収集衛星
の四機
体制
の
確立等
、
政府
の
情報機能
の
充実強化
に努めてまいります。さらに、
犯罪
から
子供
を守るための
対策
を初めとする
犯罪
諸
対策
についても、
関係省庁
を挙げた
取り組み
に万全を期してまいります。
内閣
府におきましては、
経済
の
活性化
や
科学技術
の
振興
から
国民
の
暮らし
や
生活
に直結する
政策
まで、広範な
重要課題
に関し、
経済財政諮問会議
、
総合科学技術会議
などを
活用
して
英知
を結集し、総合的、戦略的な
政策
の
もと
に、
各般
の
施策
を的確に
実施
してまいります。また、
公文書管理
については、本年六月の
懇談会報告
を踏まえ、
歴史的資料
を後世に確実に伝えるための
取り組み
を進めるとともに、
栄典行政
、
国際平和協力業務
についても、適切に
推進
してまいります。 私は、
内閣官房
及び
内閣
府がその
機能
を十全に発揮するよう万全を期してまいります。
河本委員長
を初め
理事
、
委員各位
の御
理解
と御
協力
をお願いいたしたいと思います。 ありがとうございました。(
拍手
)
河本三郎
3
○
河本委員長
次に、
溝手国務大臣
。
溝手顕正
4
○
溝手国務大臣
国家公安委員長
といたしまして、
一言
ご
あいさつ
を申し上げます。 最近の
治安情勢
は、
刑法犯認知件数
が
平成
十五年以降三年連続して
減少
するなど
治安再生
の曙光が見え始めているものの、
刑法犯認知件数
はいまだに昭和四十年代の二倍近くの
水準
にあり、また、
子供
が
被害者
となる
事件
や
少年
による
社会
を震撼させる
事件
が相次いで発生するなど、依然として厳しい状況にございます。 このような
情勢
の
もと
、
内閣
の最
重要課題
である世界一安全な
国日本
の復活のため、本年八月に取りまとめました「
治安再生
に向けた七つの重点」等に基づく
取り組み
を引き続き強力に
推進
してまいります。 第一は、
犯罪抑止
のための
総合対策
の
推進
であります。
国民
に大きな不安を与える
重要凶悪事件
に対しては、十分な
捜査体制
を
確保
し、DNA鑑定等先進的な
科学技術
を
活用
するなど、
捜査力
を
強化
して
被疑者
の
早期検挙
を図るとともに、
公的懸賞金制度等
の
導入
により
国民
からの
情報提供
の
促進
を図ります。
子供
が
被害者
となる
事件
の
再発防止
と
少年
の
健全育成
は
国民
すべての願いであり、子ども安全・
安心加速化プラン
に基づき、
地域住民
、
関係機関等
との
連携
を
強化
し、
子供
を
犯罪被害
から守り、
少年
の
非行防止
のために総合的な
対策
を
推進
してまいります。
国民
が身近に不安を感じる
街頭犯罪
や
侵入犯罪
については、その
犯罪
を抑止するため、
空き交番
の解消を含めた
交番機能
の
強化等
により
街頭活動
を
強化
するとともに、
防犯ボランティア活動
の
活性化
に向けた
国民
の
意識
と
理解
を高めるための
取り組み
を
推進
してまいります。 また、依然として深刻な
被害
が続いている振り込め
詐欺等
の
匿名性
の高い
知能犯罪対策
を一層
推進
してまいります。 世界一
安心
できる
IT社会
の
実現
には、
サイバー空間
の
安全確保
が不可欠であります。本年の
警察白書
で取り上げたように、
国民生活
を脅かす
サイバー犯罪
が年々増加していることから、これらの
取り締まり
を
強化
するとともに、
関係行政機関
、
産業界等
との
連携
に努めてまいります。 また、
犯罪被害者等基本計画
を踏まえつつ、
犯罪
の
被害者
や遺族の
方々
が一日も早く立ち直り、
安心
して日々の
生活
を送ることができるよう、
相談対応
や
情報提供
、精神的、
経済的負担
の
軽減策等
を一層充実させてまいります。 第二は、
組織犯罪対策
の
強化
であります。 暴力団や
来日外国人等
による
組織犯罪
に対しては、国内外の
関係機関
との
連携強化
を図るとともに、
犯罪収益等
に関する
情報
の集約と分析を進め、
資金源
や
犯罪インフラ
にかかわる
犯罪
の
取り締まり
を
強化
するなど、
犯罪組織
の壊滅に向けた諸
対策
を
推進
してまいります。 第三は、
テロ対策
と対
日有害活動対策
の
強化
についてであります。
世界各地
で
テロ
が続発するなど、
テロ情勢
は依然として厳しい中、
平成
二十年には
日本
でのG8サミットの
開催
が予定されているところ、
日本
が
テロ
の標的となる
可能性
は否定できません。 一方、
北朝鮮
は、
日本
人拉致問題や核開発問題をめぐり態度を硬化させ、本年七月に
弾道ミサイル
の
発射実験
を敢行したほか、今月九日には
地下核実験
を
実施
した旨の発表をするなどして、
国際社会
から強い非難を受けております。 こうした
情勢
を踏まえ、今後とも、
情報収集
や
警戒警備
に努め、
テロ
の
未然防止
に万全を期するとともに、
北朝鮮
による
拉致容疑事案
の
全容解明
や
大量破壊兵器関連物資等
の
不正輸出事案
を初めとする対
日有害活動
の摘発を
推進
してまいります。 第四は、総合的な
交通事故防止対策
の
推進
であります。
交通事故死者数
が
減少
する
傾向
の中で、
飲酒運転
に起因する
交通事故
は依然として後を絶たず、大きな
社会
問題となっております。
警察
としては、
平成
十五年に立てた、十年間で
交通事故死者数
を五千人以下とするとの
政府目標
を達成するため、各種の
交通安全対策
を積極的に
推進
するとともに、
飲酒運転
の根絶に向けて、
取り締まり
を
強化
し、及び
国民意識
の高揚を図るための
施策
を
推進
してまいります。さらに、
飲酒運転
に対する
制裁強化
やひき逃げの
罰則引き上げ
については、その効果や
適用
上の
問題等
を
検討
しつつ、
次期通常国会
を目指して
法改正
の
検討
を進めてまいります。 以上、
警察行政
の当面の
課題
と
対策
について申し上げましたが、深刻な
治安情勢
に的確に
対応
していくため、
警察基盤
の一層の
充実強化
が必要であります。
平成
十九年度
予算概算要求
においては、
平成
十七年度からの三カ年での
地方警察官
一万人
増員構想
に基づき、三千人の
増員
を盛り込んだほか、
警察庁
の果たすべき
役割
の増大を踏まえ、
警察庁職員等
についても
所要
の
体制整備
を盛り込んだところであります。 今後とも、精強な
第一線警察
を
構築
するとともに、引き続き、
警察改革
の一層の
推進
を図ってまいります。 以上、
所管行政
について申し上げましたが、
国民
の皆様が安全で
安心
して暮らせる
社会
を
実現
するため、
全力
を尽くす覚悟であります。
河本委員長
を初め
理事
、
委員各位
の御
理解
と御
協力
をお願い申し上げます。 ありがとうございました。(
拍手
)
河本三郎
5
○
河本委員長
次に、
高市国務大臣
。
高市早苗
6
○
高市国務大臣
このたび、
科学技術政策
、
イノベーション
、
少子化
・
男女共同参画
及び食品安全を担当する
内閣
府
特命担当大臣
を拝命いたしました
高市早苗
でございます。
日本経済
に新たな
活力
をもたらす
政策課題
や
国民
の
暮らし
や
生活
に直結する
政策課題
を幅広く担当することとなり、身の引き締まる思いをいたしております。
内閣委員会
の
開催
に当たり、
一言
ご
あいさつ
を申し上げます。 まず、
日本社会
に新たな
活力
をもたらし
成長
に貢献する
イノベーション
の
創造
に向け、医薬、
工学
、
情報工学
などの
分野ごと
に、二〇二五年までを
視野
に入れた、長期の
戦略指針
「
イノベーション
25」を、来年五月から六月を
目途
に策定いたします。 また、これを支える
科学技術
の力を
強化
し、引き続き
科学技術創造立国
の
実現
を目指すため、
所要
の
科学技術関係予算
を
確保
するなど、第三期
科学技術基本計画
に基づく
科学技術
の
振興
を強力に
推進
してまいります。
原子力
の
研究開発利用
については、昨年、
原子力委員会
が策定した
原子力政策大綱
を
推進
してまいります。また、
原子力安全委員会
の
機能
を最大限に
活用
し、
原子力
の
安全確保
に万全を期してまいります。
IT政策
については、
内閣官房
において、本年一月に
IT戦略本部
で策定した
IT
新
改革戦略
に基づき、
行政
、医療、
道路交通
など身近な
分野
での
IT
の
利活用等
を
推進
し、
国民
一人一人が
IT
の恩恵を実感できる
社会
の
実現
を目指してまいります。 次に、
少子化対策
については、
我が国
は、昨年初めて総
人口
が
減少
に転じる
人口減少社会
を迎えており、国や
社会
の
存立基盤
にかかわる重大な問題であるという認識の
もと
、
出生率
の
低下傾向
の反転に向け取り組んでいくことが重要であります。このため、本年六月に決定した「新しい
少子化対策
について」に基づく諸
施策
を着実に
推進
するとともに、
国民
の御意見に幅広く耳を傾けながら
施策
の
運用面
の
改善等
に取り組むことにより、
子育てフレンドリー
な
社会
の
構築
に努めてまいる所存であります。 さらに、男性も
女性
も、個性と能力を十分に発揮することができる
男女共同参画社会
の
実現
は、二十一世紀の
我が国社会
を決定する最
重要課題
であることから、昨年末に策定した第二次
男女共同参画基本計画
や
女性
の再
チャレンジ支援プラン
などに基づく諸
施策
を強力に
推進
してまいります。 また、
個人情報保護
の
推進
、
消費者団体訴訟制度
の円滑な
導入
、
NPO支援
のための
基盤形成
、
事故情報
の迅速かつ効果的な
活用
など、身近な場における安全、
安心
の
確保策等
にも取り組んでまいります。 食の安全とそれに対する信頼の
確保
については、
食品安全委員会
による
科学的知見
に基づく中立公正な
リスク評価
の
実施
とともに、
国民
に向けたわかりやすい
情報発信
や、
消費者
を初めとする
関係者
との
リスクコミュニケーション
に努めてまいります。また、
食育
を、
国民的広がり
を持つ運動として
推進
してまいります。 こうした
施策
のほか、だれもが夢と希望を持ち、また、安全で
安心
して暮らせる
社会
の
実現
を目指し、
飲酒運転対策
を初めとした
交通安全対策
、
高齢社会対策
、
障害者施策
、
バリアフリー施策
、
犯罪被害者等施策
、
自殺対策
などを総合的に進め、また、
遺棄化学兵器廃棄処理業務
など担当する
施策
を適切に
実施
してまいります。
河本委員長
を初め
理事
、
委員各位
の御
理解
と御
協力
をお願い申し上げます。 ありがとうございました。(
拍手
)
河本三郎
7
○
河本委員長
次に、
山本国務大臣
。
山本有二
8
○
山本国務大臣
再
チャレンジ担当大臣
として
一言
ご
あいさつ
申し上げます。
安倍総理
が目指すこの国の形は、
活力
と
チャンス
と優しさに満ちあふれた
社会
であり、再
チャレンジ支援策
は、そのための重要な
政策
と位置づけられます。 新たな
日本
が目指すべき
社会
は、努力した人が報われ、
勝ち組
、
負け組
が固定化されない
社会
、すなわち
チャンス
にあふれ、だれでも再
チャレンジ
が可能な
社会
であると考えます。
人生
の各段階で多様な選択肢が用意され、それを自由に選択することで、
個人
も
企業
も自由闊達な
活動
が可能となり、ひいては
我が国経済
の
活性化
にもつながります。 このため、だれでも再
チャレンジ
できる
社会
の
実現
に向け、総合的な再
チャレンジ支援策
の
推進
に
全力
を挙げて取り組んでまいります。 まず、
人生
を、働き方、学び方、
暮らし方
の面で、単線から複線化するよう
社会
全体の
仕組み
を
改革
いたします。 働き方の面では、いわゆる
新卒一括採用システム
を見直し、第二
新卒
や
フリーター
など、
新卒者
以外にも広く門戸が広がるよう、
企業
の
採用
・
人事制度
の
柔軟化
を図るように働きかけるとともに、必ずしもしっかりとした
職業経験
を有していない三十から四十歳程度の者も
対象
とした
国家公務員
の
中途採用
の
仕組み
をつくります。また、
パート労働者
への
社会保険
の
適用拡大
など、
正規
、非
正規労働者
間の
均衡処遇
を
推進
いたします。 学び方の面では、いつでも学び直しができるよう、
大学等
において
社会人
の
キャリアアップ
や再
就職
に役立つ実践的な
教育コース
の
開設等
を支援いたします。
暮らし方
の面では、退職後の
団塊世代
や若者が、これまでと違う新しい
暮らし方
ができるよう、
人生二毛作
の
実現
に向けた
就農支援
を行うとともに、U・
Iターン者
の
地域
における
受け入れ体制
の
整備等
を支援いたします。 再
チャレンジ
をしようと考えている人々の
事情
はさまざまであることから、それぞれの
事情
に応じたきめ細かい
支援策
を講じてまいります。
就職氷河期
に不本意な
就職
をし、
離転職
を繰り返す
年長フリーター
については、
キャリアコンサルティング
の
実施等
により、自分の希望する仕事への就業を支援します。 出産、
育児等
により離職し、再び
就職
を希望する
女性
については、
一定期間
、
現場研修
を
実施
する再
チャレンジ職場体験制度
の
創設等
を通じ、再
就職
を支援いたします。
高齢者
や
団塊世代
については、
ベテラン人材
の
企業等
での
活用
の
推進
や、七十歳まで働ける
企業
の
普及促進
を進めます。 一度
事業
に失敗し、再起を図る
事業者
については、その資質や新しく取り組む
事業見込み
に基づいた
資金調達
が可能となるよう再
チャレンジ支援融資制度等
の
創設
を
検討
するとともに、
個人保証
に過度に依存しない
融資
を
推進
します。 再
チャレンジ支援策
は多岐にわたり、
政府一体
となった
取り組み
が不可欠でありますので、
関係
府省
と
連携
しつつ、
施策
を
推進
してまいります。 終わりに、
河本委員長
を初め
理事
、
委員各位
の御
理解
と御
協力
を心よりお願い申し上げて、私のご
あいさつ
といたします。 どうもありがとうございました。(
拍手
)
河本三郎
9
○
河本委員長
次に、
大田国務大臣
。
大田弘子
10
○
大田国務大臣
経済財政政策
を担当する
内閣
府
特命担当大臣
として、
一言
ご
あいさつ
申し上げます。
日本経済
は、
企業
における
過剰雇用
、
過剰設備
、
過剰債務
という
三つ
の過剰が解消し、デフレからの脱却も
視野
に入るなど、ようやく長い停滞のトンネルを抜け出し、正常な状態に戻りつつあります。今後も、
国内民間需要
に支えられた
回復
が続くと見込まれますが、依然として高い
水準
にある
原油価格
の影響など、
注意
が必要です。また、
企業規模
や
地域
によって
回復
に
ばらつき
があること、
若年層
を
中心
に
雇用
の非
正規化
が進んでいることに今後も
注意
を払い、
景気回復
の成果が幅広く波及するよう努めてまいります。
安倍内閣
の目指す美しい国の
実現
に向けて、
人口減少
や厳しい
国際競争
に打ちかつ新たな
成長経済
を目指してまいります。そのためには、
情報化
、
グローバル化
という
成長
の
チャンス
を適切にとらえ、これを生かすための大胆な
改革
が必要です。
経済財政諮問会議
が
メーンエンジン
となって、
創造
と
成長
に向けての
三つ
の大きな
課題
に取り組んでまいります。 第一は、
イノベーション
の力とオープンな姿勢により、
日本経済
に新たな
活力
を取り入れることです。
サービス業
を含め幅広い
産業
において、
情報通信技術
をより本格的に
活用
することや
規制改革
を行うことで
日本経済
の
生産性
はまだまだ高めることができます。また、アジアを
中心
とした
世界市場
との間でよりオープンな
関係
を築くことに力を注ぎます。 第二は、徹底的な
歳出削減
と
行政改革
の
断行
です。
基本方針
二〇〇六に沿って、
歳出歳入一体改革
に正面から
取り組み
、二〇一一年度には、国、
地方
合わせた
基礎的財政収支
の確実な
黒字化
を目指します。このため、
成長
なくして
財政再建
なしの理念に立って、
経済成長
を維持し、
国民負担
の
最小化
を第一の
目標
にして、
歳出改革
を計画的に
実施
します。
公共サービス改革
、いわゆる
市場化テスト
につきましても、
対象事業
の追加など精力的に進めてまいります。 第三は、
生活
に直結する
改革
です。
国民
にとって信頼でき、持続可能な
社会保障制度
に向け、
改革
を後押ししてまいります。また、
若年層
を
中心
とした
経済格差拡大
の懸念や、
地域
間の
経済活動
の
ばらつき
に対処するため、
人材育成
の
強化
や再
チャレンジ支援
に関する
取り組み
を
推進
してまいります。 こうした
改革
を進めていく
前提
として、物価の
安定基調
を確実なものとし、
民間主導
の
成長
を持続させることが必要です。そのため、
政府
・
日本
銀行は
一体
となった
取り組み
を行ってまいります。 さらに、
経済財政政策
を包括的に目に見える形で示すため、新たな中期の
経済財政運営
の
基本方針
を、
経済財政諮問会議
において来年一月を
目途
に策定してまいります。
河本委員長
を初め
理事
、
委員各位
の御
理解
と御
協力
をどうぞよろしくお願い申し上げます。(
拍手
)
河本三郎
11
○
河本委員長
次に、
佐田国務大臣
。
佐田玄一郎
12
○
佐田国務大臣
規制改革
を担当する
内閣
府
特命担当大臣
、国・
地方行政改革
、
公務員制度改革
、
地域活性化
、道州
制担当大臣
として、
一言
ご
あいさつ
申し上げます。 まず、
規制改革
については、
我が国
の
経済
、
地域
の
活性化
や、より豊かで質の高い
生活
の
実現
に大きな
役割
を果たすものであり、積極的に
推進
してまいります。具体的には、
教育
の
再生
に向けた
教育委員会改革
を初めとする諸
改革
や、
ブロードバンド
の
普及促進
により
イノベーション
を
雇用
の
創出
、
地域間格差
の
是正等
につなげていくための
規制改革
を進めてまいります。これらのほか、保育、農業、
放送等
幅広い
分野
の
規制改革
にも取り組んでまいります。さらに、今後の
規制改革
の
推進体制
についても早急に
検討
してまいります。 次に、
行政改革
については、官から民へ、国から
地方
へとの考え方の
もと
、簡素で効率的な筋肉質の
政府
を
実現
することが重要であり、本年五月に成立した
行政改革推進法
に基づき、
行革路線
を後退させることなく、積極的に
推進
してまいります。 具体的には、
政策金融改革
については、
政策金融改革
に係る
制度設計
を踏まえ、
平成
二十年度の新
体制
への円滑な推移に向けて着実に進めてまいります。
公益法人制度改革
については、本年五月に成立した
関連法
の
平成
二十年度の施行に向け、万全を期してまいります。また、
公務員制度改革
については、これまでの
検討
を踏まえ、早急に
実施
すべきものは可能な限り早急に具体化するとともに、
公務員
の再
就職
の問題についても、
公務員制度改革
全体の中で
検討
してまいります。あわせて、総
人件費改革
、
独立行政法人
の見直しなどについても、引き続き
推進
してまいります。 さらに、
地域活性化
については、私は
我が国
の
発展
には
地域
の個性ある
発展
が不可欠であり、
地域
の
活力
なくして国の
活力
はないと考えます。
地域
の
方々
の知恵と工夫を生かした
取り組み
を
政府一体
となって積極的に支援してまいります。このため、
構造改革特区制度
を見直すとともに、
地域
の
人づくり
や
雇用創出
を支援する
地域
の
雇用再生プログラム
を、これは仮称でありますけれども、策定してまいります。また、
町づくり
のさまざまな担い手の力を高めるとともに、
中心市街地
の
活性化
についても強力に支援してまいります。 最後に、道州制については、
市町村合
併の進展や都道府県を越える広域
行政
課題
の増加などの
社会
経済
情勢
の変化を踏まえれば、その
導入
の
検討
は重要な
課題
であります。道州制に向けた先行的な
取り組み
として国会に提出し、現在継続審議になっている道州制特区
推進
法案の早期成立に向け、
関係
各位の御
理解
と御
協力
をお願いいたします。その上で、道州制の本格的
導入
に向け、
国民
にわかりやすいイメージをお示しできるように、道州制ビジョンの策定を進めてまいります。
河本委員長
を初め
理事
、
委員各位
の御
理解
と御
協力
をよろしくお願いいたします。 どうもありがとうございました。(
拍手
)
河本三郎
13
○
河本委員長
次に、下村
内閣官房
副
長官
、鈴木
内閣官房
副
長官
、平沢
内閣
府副
大臣
、
渡辺
内閣
府副
大臣
、林
内閣
府副
大臣
、
谷本
内閣
府
大臣政務官
、田村
内閣
府
大臣政務官
及び
岡下
内閣
府
大臣政務官
から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。下村
内閣官房
副
長官
。
下村博文
14
○下村
内閣官房
副
長官
内閣官房
副
長官
の下村
博文
でございます。
河本委員長
を初め
理事
、
委員
の皆様方の御
協力
を賜りながら、鈴木副
長官
とともに
塩崎
官房
長官
を補佐してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。(
拍手
)
河本三郎
15
○
河本委員長
次に、鈴木
内閣官房
副
長官
。
鈴木政二
16
○鈴木
内閣官房
副
長官
内閣官房
副
長官
の鈴木政二でございます。
河本委員長
を初め各
委員
の先生方に御指導、御鞭撻を十分賜りながら、下村官房副
長官
ともども、私ども
塩崎
官房
長官
を補佐し、また支えていきたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。 ありがとうございました。(
拍手
)
河本三郎
17
○
河本委員長
次に、平沢
内閣
府副
大臣
。
平沢勝栄
18
○平沢副
大臣
内閣
府副
大臣
の平沢勝栄でございます。 所掌事務は多岐にわたりますが、
大臣
を支え、
全力
で職責を全うしたいと考えておりますので、
河本委員長
を初め
理事
、
委員各位
の御指導と御
協力
をよろしくお願いいたします。(
拍手
)
河本三郎
19
○
河本委員長
次に、
渡辺
内閣
府副
大臣
。
渡辺喜美
20
○
渡辺
(喜)副
大臣
このたび、再
チャレンジ
並びに
経済財政政策担当
を命ぜられました
渡辺
喜美でございます。自慢じゃないけれども、
政府
に入るのは初めてであります。
山本
大臣
、
大田
大臣
を支えてやってまいりますので、どうぞよろしくお願いをいたします。(
拍手
)
河本三郎
21
○
河本委員長
次に、林
内閣
府副
大臣
。
林芳正
22
○林副
大臣
内閣
府副
大臣
の林芳正でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 国・
地方
行革、
公務員制度改革
、
地域活性化
、道州制
関係
の
施策
、
規制改革
、栄典、
国際平和協力業務
等、多岐にわたる
政策
を担当させていただきます。 官房
長官
、また佐田
大臣
を支えまして力を尽くしてまいりたいと思いますので、
河本委員長
初め
委員
の皆様方の御指導と御
協力
、よろしくお願いいたします。(
拍手
)
河本三郎
23
○
河本委員長
次に、
谷本
内閣
府
大臣政務官
。
谷本龍哉
24
○
谷本
大臣政務官
内閣
府
大臣政務官
の
谷本
龍哉
でございます。 平沢
内閣
府副
大臣
とともに、
科学技術政策
、
イノベーション
、
少子化対策
、
男女共同参画
、食品安全
行政
関係
等の
施策
及び
情報通信技術
政策
、多岐にわたりまして担当いたします。
河本委員長
初め
理事
、
委員各位
の御指導と御
協力
をよろしくお願い申し上げます。(
拍手
)
河本三郎
25
○
河本委員長
次に、田村
内閣
府
大臣政務官
。
田村耕太郎
26
○田村
大臣政務官
内閣
府
大臣政務官
の
田村耕太郎
です。
経済財政政策
と再
チャレンジ
を担当します。
河本委員長
初め
理事
、
委員各位
の皆様の御指導、御
協力
、どうぞよろしくお願いします。(
拍手
)
河本三郎
27
○
河本委員長
次に、
岡下
内閣
府
大臣政務官
。
岡下信子
28
○
岡下
大臣政務官
このたび、
内閣
府
大臣政務官
を拝命いたしました
岡下
信子
でございます。 林副
大臣
とともに、佐田
特命担当大臣
の
もと
での
政策
を担当させていただいております。 どうか、
河本委員長
初め
委員各位
、
理事
の皆様方の御
協力
と御指導をよろしくお願い申し上げます。(
拍手
)
河本三郎
29
○
河本委員長
次回は、来る二十七日金曜日午前八時五十分
理事
会、午前九時
委員会
を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。 午後零時四十一分散会