○小沢(鋭)
委員 民主党の小沢鋭仁でございます。
関税暫定措置法の一部を改正する
法律案について
質問をいたします。
きょうは人の
移動を
中心に
質問をしたいと思っておりますが、この
委員会も今、人の
移動が最中でありまして、大丈夫でしょうか。
私は、この
フィリピンとの
EPA協定、大変興味を持たせていただきました。この
質問も、みずからぜひやらせてもらいたい、こうお願いしてやらせていただいているわけですが、その理由は、今も申し上げましたように、人の
移動が含まれていたからであります。
物、金、人とよく言われますが、いわゆる物の
移動、これは
貿易でありますが、
貿易については開国をした。資本についても開国をした。人の
移動については、依然として
日本は開国をしていないわけであって、物、金、人といったときに、その意味では第三の開国というのがある意味では必然的に起こってくる、こう常に思っておりましたが、この
EPA構想というのは、それを戦略的に意識したのか意識しないのかはわかりませんけれども、ある意味ではそのきっかけになるかもしれない。もしかしたら成功し、もしかしたら失敗する。そういった意味で、この
フィリピンとの
EPA協定がうまくいくかどうかという話が、まさに人の
移動という観点に立って見たときに大変重要な政策になる可能性がある、そういう意味であります。そういった意識を持ちながら
質問をさせていただきたいと思います。
まず、その前に、いわゆるFTAあるいは
EPAの重要性とその目的ということで、一般的に
質問をさせていただきます。
先ほどの
越智委員からも
質問が出ておりましたので、余り重複しないようにお尋ねをしたいと思いますが、先ほどの御答弁では、
グローバリゼーションの中で
ウイン・ウインの
関係をつくっていくのだ、こういう御
説明でありました。
ただ、一般的に
考えますと、
グローバリゼーションが進んでいくという話というのは、ある意味では、いわゆる
貿易についても多国間のシステムが進んでいくというふうに
考えていくのが一般的じゃないのかなと。戦後、いわゆるガット、WTO体制で進んできていて、しかし、そこにいろいろな途上国含めて入ってきた。そうすると、いわゆる多国間のシステムというのがなかなかワークしない、こういう話になって、では二国間でいくのか、あるいはまたゾーンでいくのか、こういう話なのかな、こう思って見ておりますが、それは、先ほどの
大臣の御答弁のように、
グローバリゼーションの中で進んでいくんだという話でいうと、どうもちょっと違うんじゃないか、
グローバリゼーションという話でいえば、多国間の話をもうちょっと真剣に進めていくという話がある意味では大筋あってという話じゃないかな、こう思って聞いておりましたが、いかがでしょうか。