○小宮山(泰)
委員 民主党の
小宮山泰子でございます。
国土交通行政の
基本施策に関しての質疑をさせていただきます。
まず、
冬柴大臣、就任おめでとうございます。初めてでございますので、まず三点は、私がよかったなと思うことから述べさせていただきまして、その後に質疑を始めさせていただきたいと思います。
まず最初なんですけれ
ども、昨今、いろいろな交通事故が起こっております。私の地元川越におきましても、鋭角に左折する新宿のところの交差点なんですけれ
ども、大型トラックに小学生の児童が、二〇〇三年、また昨年と引き続いて犠牲になりました。それ以外にもこの地点というのは重傷の事故が発生しておりまして、交差点
改良というものが非常に課題となっておりました。
二人の幼い命、
日本にとっての貴重な命が失われたことに本当に深く、つらい思いはいたしますけれ
ども、この点に関しまして、早速に
国土交通省は動いていただきました。おかげさまで、緊急で対処、線を引き直すとかしていただきましたし、また来年の一月には、左折導流路というんですか、それの新たな建設ということが方向として決まり、着工の運びとなったと伺っております。
全国でいろいろなところ、やはり交通事故によって幼い命、そして若い命や貴重な
日本人の命が犠牲になっている。こういった点に関しまして、このように、ここをある
意味模範といたしまして
全国に広がることを祈ってやみません。特に、この場合は国道ということがありますので、
国土交通省中心となって
委員会を設置し、そして
対応が早かったわけですけれ
ども、同様に、県道や市道というところも、大体、交通事故
多発地点というのは重なる場合が多いんです。やはりこういう迅速な動きができるように、
国土交通行政をしていただきたいなということをお願いいたします。
二点目ですけれ
ども、私自身も今までも前
大臣にも質問させていただいておりましたけれ
ども、御当地ナンバー、十月十日からスタートいたしました。私の地元川越もおかげさまでスタートいたしまして、本当にうれしい限りでありますし、
全国でいろいろな御当地ナンバーができましたけれ
ども、
全国一人気のある御当地ナンバーになればという思いをしております。
この点に関しましても、当初、
自治体の方からもいろいろな運動、
国土交通省が提示した要件を満たすために、本当に各地方
自治体は
努力されました。しかし、その中で、結局のところ採用されるのはごく一部じゃないかという思いが、皆さん心配をされておりました。結果として、私も質問の中で提言もさせていただきましたけれ
ども、
国交省が提示した要件をそろえているところはどれも、
全国で十七カ所ですか、しっかりと認めていただき、全部が仲よくというんでしょうか、いいスタートが切れたと思います。
こうやって、提示された要件というものをしっかり満たしたならば、どんなことであろうとやはりそれはちゃんと受けるんだ、ここはいいけれ
どもここはだめだというような恣意的なものや、昔ながらの、政治にかかわっている方ならば政治力だなんということなく、しっかりわかるような、アカウンタビリティーがちゃんととれるような形で採用されたということを心からお礼を申し上げますとともに、これもやはり今後の
国土交通行政の手本としていただきたいなと思っております。
そして三点目でございますが、これは本当に長いこと、まだ待っております。先般も期成同盟会の方がありましたけれ
ども、私も埼玉県議
会議員をしていた、
平成七年に初当選をしましたときに質問して以来の懸案でございます圏央道の問題でございますが、やっと八王子インターの方に来年の六月につながる。本来ではこの秋ぐらいにつながるなんという話もあったんですが、それもゆっくりとですが。
ぜひ、この圏央道というものは、首都圏の交通網の中におきましても、先般、八王子の市長さんも意見表明をされておりましたけれ
ども、私自身も感じるところでありますが、首都圏の交通渋滞等、そういった中において経済的損失ははかり知れないものがあります。確実に開通をさせていき、そして
地域の経済や、渋滞緩和による
環境負荷の軽減などにつなげていただきたいなと思っております。
この点は、三点、お礼ともいうのでしょうか、非常に
国土交通行政の中でよかった点だと思っておりますので、まずは明るい話題からスタートさせていただきたいと思います。
さて、
国土交通行政におきまして、先般の
大臣所信を伺わせていただきまして、人口構成やグローバル化という
社会変化の中で国際競争の中に今
日本はさらされているわけでありますけれ
ども、大きなことで本当に恐縮なんですが、恐縮ではないですね、やはり大きなことを
大臣だからこそ伺っていきたいと思っております。
大臣所信に、
我が国の長期戦略の
基本となる国際競争力の強化として、湾岸、空港、アクセス
道路の
整備について多く述べていらっしゃいます。国際競争力の強化という言葉、
国土交通白書を見ましても随所に使われていますし、大きな章立てとしても使われております。しかしながら、この定義というんでしょうか、何をもって国際競争力がついたのかということを評価するその基準というものが明確になっていないのではないか。
大臣、もう七期でベテランで、二十年も国
会議員をされていらっしゃいます。恐らく、当選されたころ、または当選する前からも、この国際競争力という言葉はずっと使われ続けていた。当時でいえば、まだまだ右肩上がりの成長であり、そして、その中での国際競争力という漠然としたものでよかったんだと思います。しかし、二十年たってもやはりこの言葉が使われ続けているということを考えると、この
社会状況の
変化という中において、恐らく国際競争力とは何であるかということを改めて問い直す時期に来ているのではないかと思っています。
そこで、
国土交通省の重点施策における取り組みという中でどれだけ国際競争力という言葉を使っているかといえば、東アジアシームレス物流圏の
構築とか、その中には、拠点港湾とか、また日中韓の連携とか大
都市拠点空港、物流ネットワーク、物流ソフト施策の展開。また、
都市内物流の
効率化。美しい
日本の創成に向けた観光地
づくり、この中には、国際競争力ある観光地
づくりの
支援。
本当にいろいろな言葉をたくさんあちこちで使っていらっしゃいます。その中には相反するものも含まれているのではないかという思いもしておりますので、ぜひ、
大臣には、国際競争力をつけるということ自体、このための取り組みについて伺わせていただきたいと思います。御所見を
伺いたいと思います。