○鷲尾
委員 衆議院の
鷲尾英一郎でございます。
今次
国会より
国土交通委員を拝命いたしました。今回
質問するに当たりまして、このような貴重な機会をいただきましたことを
委員長初め
理事の
先生方並びに
委員の
先生方に感謝する次第でございます。
委員長そして
委員の皆様方、また
冬柴大臣初め、今回は林
内閣府副
大臣、岩屋
外務副
大臣及び
内閣官房
拉致問題対策本部事務局の
河内総合
調整室長にも御足労いただいております。何とぞよろしくお願い申し上げます。
早速
質疑を始めさせていただきたいと思います。
私の地元は、
拉致の現場、佐渡そして柏崎があるところでございます。そして、私自身も、横田めぐみさんが
拉致された、
国土交通政務官の
吉田六
左エ門先生の御地元でもあります新潟市の出身でございます。
佐渡では曽我さん親子が
拉致されており、そして、曽我ミヨシさんについては、
北朝鮮がまだ
入国を認めていない、
入国の事実がないというふうに主張しているところでございます。柏崎では蓮池夫妻が
拉致されておりますし、そして、佐渡の新穂で
拉致された疑いが濃厚とされている大沢孝司さんを初めとする特定失踪者の方々もおられます。私自身、横田めぐみさんが通っておられました新潟市の寄居中学校、ここには私も中学生時代何度も行きましたし、そのころから実は新潟市内では、浜辺を一人で歩くな、一人で歩けば
北朝鮮に連れていかれるぞといううわさがまことしやかにその当時からあったのでございます。
さて、
拉致被害者及び特定失踪者の御家族の方々は、常日ごろから、
拉致という大罪を犯したことを国家として認めていながら何食わぬ顔で新潟港に
入港する
北朝鮮の万
景峰号の
入港、これを強く
禁止することを
政府に求めておりました。したがって、今回の
措置の
実施、この
承認については私も全面的に賛成であることはもう言わずもがなでございます。ただ、当
委員会での事後
承認、これに当たりまして、
北朝鮮の
ミサイル発射の事実、そして
核実験も行われておるところでございますので、せっかく
質問する機会をちょうだいいたしましたので、今回については、
内閣府そして
外務省の方々にも御足労いただいたわけでございます。
今回の
入港の
措置、その
措置の
入港禁止理由について、実はこのように書かれております。「
我が国の
安全保障や
国際社会の平和と安定、さらには
大量破壊兵器の不拡散という観点から重大な問題であり、
船舶・航空機の航行の安全に関する
国際法上問題であると同時に、
日朝平壌宣言にある
ミサイル発射モラトリアムにも違反するものであります。また、
本件事案は、六
者会合の
共同声明とも相容れません。」そのように書いておるところでございますが、そもそも、ここに
拉致問題への言及がないのはどういうことなのかと一つ疑問に思うわけでございます。
〇二年、当時の小泉総理が訪朝されて、日朝首脳会談をされました。そして、
拉致問題解決に向けてそれから両国の交渉が現在も続いておるところでございますが、
日本政府が〇四年から、実務
者協議でございましたが、
発表しております、安否不明の
拉致被害者がすべて生存しているとの前提に立って、
北朝鮮側から納得できる
対応がない場合には、我が方として厳しい
対応をとる方針であるというふうに公式
発表しているところでございます。この厳しい
対応というのは、そもそもこの万
景峰号の
入港の
禁止も含めたものではなかったのかと思う次第でございまして、この点を
冬柴大臣に御
説明を求めたいと思います。