○松浪(健四郎)
委員 おはようございます。
自民党を代表して、わずかな時間ではございますけれ
ども、質問をさせていただきます。
冒頭、あの九・一一
テロで、
世界貿易センタービルで働いておられた
日本人が二十四名も犠牲になられました。したがいまして、
アメリカ人だけが国際
テロの犠牲になったのではなくて、
日本人も大変な犠牲になった、このことを忘れるわけにはまいりません。そして、この法律が成立して、
海上自衛隊の
皆さん方が大変な
思いで国際貢献をされておるわけでありますが、その間、二人の
自衛隊員が亡くなられております。一人は病気であられました。そして、もう一人は交通事故であられました。
これらの人々に対して哀悼の誠をささげ、そして質問に入らせていただきたい、このように
思います。
先ほ
ども議論がございましたけれ
ども、二年、二年、一年、そしてあと一年というふうに延長を続けてまいりました。これであるならば、
政府は恒久法を考えるべきではないかというような議論もございましたけれ
ども、まず、
我が国がやってきたことに対して、ことしの七月初旬、カルザイ大統領が訪日をされた折、当
委員会にお出ましをいただいて御意見を賜りました。その中ではっきりと大統領は、インド洋での
我が国の
給油、この事業について明確に謝辞を述べられました。同時に、それを認める
政府あるいは
国民に対しての謝辞もあったことを、我々は当
委員会で本当にうれしく耳を傾けさせていただいたところであります。
私は、この九月にアフガニスタンを訪問させていただきまして、そして、カルザイ大統領と直接
お話をさせていただく
機会を得ました。その中でも大統領は、再三再四、繰り返し、
我が国政府に対し、
国民に対し、すべての援助に大きな感謝の念を述べられたことをまず御報告しておかなければならない、このようにも
思います。
そして、
我が国はこのアフガニスタンの復興支援あるいは国際
テロの撲滅のために大変な協力をしておるという認識については、いろいろな要人、また人々とも
お話をさせていただく
機会がありましたけれ
ども、押しなべて、
日本に対して大変な好感を持ち、謝辞を述べられたということも御報告しておかなければならない、このように
思います。
そして、アフガニスタンにはありがたいことに、民主化が進んで、そして言論の自由、
表現の自由というようなものもだんだんと
国民の間に定着しつつあることは大変喜ばしいことでありますし、また、ボン合意に基づきこのプロセスが、順調にと言えなかったかもしれませんけれ
ども、おおむねうまくいった。
そこで、たくさんの新聞、ラジオ、そしてテレビ局もできておりますけれ
ども、その中で、知識層に一番読まれておるというアウトルックという英字紙がございます。この英字紙は十月三日に社説を書きました。それは、「アン アディショナル イヤー オブ ジャパニーズ ヘルプ ツー アフガニスタン」、あと一年、
日本のアフガニスタンへの援助と題する社説でありますけれ
ども、これも
日本に対する感謝の言葉で埋め尽くされ、そして、これだけアフガニスタン
政府に対し、
国民に対し貢献してくれた国はないと断言されております。
そして、この法律の一年延長を望むということも書かれてありますが、それは大統領の言葉の中にもありました。一年と区切るのは果たしていいのか。そして、カルザイ大統領の口からも、また新聞の社説からも、
日本はこの法律を一年延長するんだということを決めてかかっておられる。
しかし、現状から見て私は、一年では短過ぎるのではないのか、このような認識を持つものでありますけれ
ども、延長を一年にするということにしたその理由についてまずお尋ねしたいと
思います。