○橋本
委員 ありがとうございます。
こうしたものをつくったのは、やはり、きちんとそれぞれの、どのような
事故が起こったのか、それが、例えば、どういう順番で起こってきたのか、いつごろ起こったのか、どういう
対応をとられてきたのか、そういったものをきちんと整理して丁寧な議論をしていかなければならないだろうということで、
自分の方で整理をさせていただいた次第であります。
資料一がいろいろな
事故などの年表。
資料二が、
製品安全行政としていろいろな規制がかかっていたりするものの対象がどういうふうな分かれ方をしているか。
資料三は、これは経産省さんのパンフレットですけれども、法令体系図ということになっておりますけれども、どういった規制が
事前、事後にかかっているのかということでありまして、以後の
審議にもぜひ御活用いただければと思っております。
こうしたものを見ますと、本
会議の際、
北神委員は、こうした
製品事故多発の
背景として、例えば非正規雇用の増加、労働市場の安易な規制緩和、あるいは軽佻浮薄な鹿鳴館
経済学というお言葉も使われておられました。いや、おもしろい言葉で、学ぶべきことはあるんだろうと思いますが、ただ、例えば
パロマの
製品について申しますと、大体二十年ぐらい前につくられたものである、松下電産の石油温風機についてもそうしたものであるということであって、要するに、ごく最近の事象と結びつけて
考えるのは、必ずしもそのすべての
説明はできないんだろうというふうに思うわけであります。
もちろん、今後、そういった
北神委員が本
会議で御
指摘になったようなことが影響を与えてくるという
可能性については否定しませんし、それは注意をして見なければならないだろうと思うわけですが、きっとそれだけで
説明はできない。だから、きちんと物事を見ていかなければならないだろうということであります。
ここで、私は、この消費生活用品の行政というものが
事前規制と事後規制によって成り立っているということについて注目をしたいと思っております。
事前規制というのは、要は幾つかの
製品を特定
製品として指定して、国で安全基準を設け、きちんとテストを行ってから市場に出すということが
事前の規制。事後の規制というのは、今回の
法改正は事後の規制の強化なわけですけれども、
事故が起こってしまったときに経産省が何ができるか、どうするかというところであります。
やはり
事前規制というのは、これだけ消費生活用
製品というものが世の中に山のように出回っている中で、
事前規制というのは大変難しいものなんだろうとは思います。また、実際に、目には見えない形でそうした規制があることで起こり得たであろう
事故を防いできたということも当然ながらあるんだろう、そうした
意味で
事前規制の役割というのは果たされているのだろうということ。これは防いでしまったので目に見えないわけですけれども、まずそうしたことは現状としてはあるんだろうと思いますが、やはり昨今の
事故というものが
事前規制によってなぜ防げなかったのかということはきちんと明らかにしていただいて、対策をとっていただきたい、このように思うわけであります。
そこで、最近話題となっているというか問題とされている幾つかの
製品、五つ、ちょっと具体的にお伺いをしたいと思うんですけれども、石油温風機、石油ファンヒーターですね。それから、
パロマ工業の話ですけれども、ガスの湯沸かし器。そして、電子レンジ式の湯たんぽ、電子レンジをあけると熱いものが飛び散ってやけどをするといった
事故があった。あるいはシュレッダーですね、子供さんの指が切れてしまったという話。それから、最近、ノートパソコンの電池、バッテリーから発火をするという問題がやはり問題として報道されております。
この五つの品目について、まず、それぞれ
事前規制の対象になっているのかどうか、何法に基づく
事前規制の対象なのかということを教えていただきたいと思います。