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武正委員 性格が異なるのであれば、例えば民主党は、それはやはり
政府に移管をすべきである、こういう主張をしたわけでありまして、性格が異なるから区分経理ですというのはやはり行革という視点からは納得できない、
一つの経理で十分対応できるはずである、それは内部統制と
外部監査をもってですね。それができないような
組織だったら大変問題が多いというふうに言わざるを得ないわけでありますので、私は、やはり今回これを
勘定を別にしたというのは大変遺憾である、問題であると行革の視点からも改めて
指摘をしたいというふうに思います。
そこで、独立行政法人ということでまた引き続き
組織を維持されるわけですが、民主党は、独立行政法人
制度の見直しということで四つ大きな項目を掲げて通常国会に臨みました。
まず、独立行政法人の長は公募、これを義務化すべきである。いわゆる独法を天下りの受け皿にすべきでない。私の調査では、百十三の独法のうち、トップは八一%いわゆる中央
省庁の天下りというのが私の調査でございます。
それから二番目は、第三者
機関による厳格な評価。先ほど
大臣は、今後しっかり評価をいただいて行革に資するんだ、こう言われましたが、実は、
政策評価、その評価
委員がそれぞれの
省庁の
審議会の
委員との兼職というものが非常に多い。これは、私はやはり評価の中立性、独立性を阻害するというふうに
考えております。しかも、その
審議会から、当然
有償ということで、それに見合う
給与というか歳費というか、それを受けている、それぞれの
省庁から。こういったところがありますので、やはり第三者
機関による厳格な評価、内輪の甘い評価をやめて中立公正な評価を実現すべき、これが二点目。
それから三点目は、独立行政法人の
調達も原則
一般競争入札で行うべきと。指名競争入札、随意契約を原則禁止し、
調達を効率化すべきである。これは、お手元に民主党の予備的調査の資料をお配りさせていただいておりますが、その三ページには、この
JICAの支出上位十の一覧が出ております。こうした主に
JICAのコンサルタント
業務、大変多額な
業務に上りますが、こうしたところも、
一般競争入札でなくて指名競争入札あるいは随意契約のオンパレード。こういったところもやはり
一般競争入札に原則すべし、これが三点目。
それから四点目は、独法役員も天下り制限をしていくべきである。ここにも、支出の一番目は財団法人日本国際協力センター、九十八億ということでありまして、いわゆる
JICAから日本国際協力センターへの
人事、いわゆる天下り、あるいはこうしたコンサルタント会社にもし
JICAから天下りがしているということは、そうした随意契約といわゆる人の
受け入れがセットになっている。こういった
問題点も含めて、独法役員にも国家公務員並みの天下り制限。
それから、
運営費交付金の抑制。つまり、非国家公務員化を
政府はいたしました。八十万人を三十万人に減らしたと前
総理は豪語いたしましたが、実は、非国家公務員化しても、結局は
人件費は
運営費交付金の形で税金が支払われている、これはやはり見せかけではないか、こういった
指摘もしましたので、見せかけの公務員減らしの出向を制限ということで、一ページ目、お戻りをいただきますと、
JICAも中央
省庁から四十一名、
平成十七年四月現在、常勤千三百二十七人のうち出向者四十一名を
受け入れている。なぜこうした、独立行政法人なのに中央
省庁から、ほとんど
外務省でしょうけれども、
受け入れをしなきゃいけないのか。
こういった四点を、民主党は、独立行政法人について問題としてこれを解決すべきということで対案を出した経緯がございます。
その中で、
質問に移らせていただきますが、お手元の資料をごらんいただきますと、二ページ目、
JICAの役員一覧、十名の役員でございますが、七名、すなわち、
理事の上田さんは大蔵省出身でありますので、十名のうち七名がいわゆる中央
省庁出身の役員ということになっております。
今度ここに
JBICの
ODA部分が
統合しますが、一体役員は何名になるのか。そしてまた、今七名いるというこの現状をどのようにお
考えになっておられるのか。そして、例えば何名か増員した分も、当然また中央
省庁から、特に
JBICからでございますので、今
財務省は一名ですが、
財務省がプラス一とかプラス二ふえていくのかということ。
私は、やはりこうした点は、結局は今までと、単なる数合わせでくっつけただけ。しかも内容は、そうした独立行政法人としての、
民間のいろんな知恵を、力を、トップはもちろん緒方さんですよ、
民間の方のそういった力を取り入れている。これはいいんですが、十名中七名が中央
省庁役員、さらにこれからもっとふえていくということを大変危惧するわけですが、以上の点、
外務大臣、お答えをいただけますでしょうか。