○櫻井充君 その辺のところも、税の公平性ということでもう一度
考えていただきたいなと、そう思います。
それはなぜかというと、働いたこともない方が、パソコンの前で何かちょっと打っていたら何十億も稼ぐというような社会そのもの自体、私はやはりどう見てもおかしいと思っています。そのことに対して不満を感じている方は一杯いらっしゃって、そして、まじめに働いている方々だけ増税されていく、
社会保障の
負担も強いられると。そういうことになったら、まじめに働く方が私はいなくなってしまうんじゃないだろうか。そういう社会をこういう税制上で生み出しては私はいけないと思っております。良識派の
大臣ですから、きちんとした御検討をいただきたいと、そう思います。
それで、もう一つ今日は、私は月曜日にも
質問させていただきましたが、政治資金規正法そのもの自体がざる法になってしまうんではないのか、そういう懸念を持っている案件について
質問させていただきたいと、そう思います。
まず、お
手元に
資料を配らしていただいておりますが、まずそこの中で、この間も
指摘いたしましたトリガー・ラボという、これは有限責任中間法人がございます。これは、有限責任中間法人という形を取っておりますが、私はこれは政治団体ではないのかと、そういうふうに思います。
そこの法人について何が問題なのかということをまず御
説明したいと思います。(
資料提示)
ここにありますとおり、まず最初に、普通の政治団体であるとすると登録を必要とします。そして、登録が必要で、そうするとお金の流れがあれば収支
報告書を提出する。このことによってお金の流れがはっきりすることになるわけです。つまり、政治と金の問題ということが様々言われてきましたから、それを解決するためにこういう
制度ができ上がっています。
ところが、トリガー・ラボというのは有限責任中間法人ですから、登録の必要すらありません。ですから、収支
報告書の提出も要らない。つまりは何かというと、資金の流れが不透明になってしまうと。こういうところを使ってくれば、まあこれが政治活動でないと言い張ってこういうやり方をすれば、私は政治資金規正法そのもの自体が形骸化してしまうんではないか、そういうことを
指摘さしていただきました。
そこの中で、
竹中大臣の、私は、応援隊であって
竹中大臣の政治団体ではないのかということを
指摘させていただきました。しかし、
竹中大臣は直接関与しない法人だから分からないというような月曜日の答弁でございました。
その答弁の中で私はおかしいと思っている点が幾つかあります。
まず、このトリガー・ラボというところは、
資料をお配りしていますが、トリガー・ラボのホームページのトップページには、通称
竹中平蔵経済研究所であると、まずそういうふうに言っています。それから、
竹中大臣がこのトリガー・ラボのホームページ上できちんとしたコメントも出されています。それから、
竹中大臣の公式のウエブサイトに相互リンクが張られています。お
手元の
資料のこちらの別刷りの二枚めくっていただければリンク集というのがあって、自民党や首相官邸、幾つか並んでいますが、その中に一つ、有限責任の中間法人トリガー・ラボもある。そういう形で
竹中大臣が極めて近い
関係であるということがよく分かります。
そしてもう一つは、中心メンバーはいわゆる
竹中ブレーンと言われる方々です。これは議員の皆さんに
資料としてお配りさしていただいていますが、もう一つ問題は、ここのトリガー・ラボのメンバーのほとんどがその経済財政諮問会議の議員であるとか、今度は郵政民営化の
委員になられる方もそこの中にいらっしゃいます。もう内定されている方もいらっしゃいますが、こういう形で、
竹中ブレーンと言われる方々が全部構成されるということになると、
内閣そのものが私物化されていくんではないかという問題もありますが、少なくとも中心メンバーはいわゆる
竹中ブレーンという方々で構成されている、このトリガー・ラボがですね。
それからもう一点、この間は何も分からないとおっしゃっていましたが、
竹中平蔵、
竹中大臣の参議院の総支部がございますが、
竹中総支部と実はこのトリガー・ラボが入っているビルは同じビルでございました。(
資料提示)これが一応ちゃんと写真を撮ってまいりました。ここにあるとおり、こちら側が
竹中大臣の総支部、それからこちら側が有限責任中間法人のトリガー・ラボでございます。
これだけのことから見れば、
大臣が、私が直接関与しない法人だから分からないというふうに御答弁されましたが、私は全然違うんじゃないのかなと、そう思いますが、いかがですか。