○
山本一太君 私は、ニューリアリストと呼ばれる政治家は与野党にいると思っておりまして、簡単にこのニューリアリストと呼ばれるための条件を考えてきたんですね。(資料提示)
一つは、
現実的、
戦略的なマインドがあること。国際政治の変化というものに背を向けない、国際政治の新しい変化というものをきちっと踏まえた上で
外交政策を立案するというマインドがあるかどうか。
二つ目は、これは北朝鮮政策などでも言えることですが、対話と圧力のアプローチというものをきちっと分かっているかどうか、これがニューリアリストの条件だと思っています。
三つ目は、まあ脱
外務省と書きましたが、当然その公式チャンネルは使わなければいけませんけれ
ども、いわゆる、例えば
外務省のプロチャイナスクールの考え方の呪縛にとらわれてない。やはり政治主導で
外交をつくっていく。
外務省が持っている世界観とかアメリカ観とか中国観とか韓国観にとらわれない発想ができる人をニューリアリストと呼ぶんじゃないかと思っています。
そして、四番目は、これは多様な情報ソースというふうに書きましたけれ
ども、やはり公式ルートの、もちろんいい
外交官もまじめな外
務官僚もおりますけれ
ども、公式ルートの情報だけではなくて、例えばNPOから始まって様々な情報ソースから情報を集めて、それでそれを踏まえて政治決断をする、政策決定ができる、これをニューリアリストと呼ぶんではないかと思っております。
今これは
質問かというような御批判もいただいたんですが、是非、
日本外交を
官房長官が外に説明されるときには、これはニューリアリスト的アプローチなんだということを十二分に私はPRをしていただければと思っております。
さて、そのニューリアリストの
安倍官房長官、もうお時間がということなんで、
長官がいるうちにちょっと一つお聞きをしたいと思います。ここで中国についての御
質問をしようと思ったんですが、北朝鮮問題について
お話をさせていただきたいと思います。時間の関係で、四十五分までなんで、済みません。
ここでちょっと
官房長官に先に御
質問をさせていただきたいと思うんですが、ニューリアリスト的アプローチからいけばこれはもう北朝鮮に対しては対話と圧力で臨むべきだというのが、これも
政府の一応方針になっていると思っております。まあ先般の日朝
協議でもほとんど見るべき成果がなかったということで、我々議会の方でも、今この北朝鮮人権法案、正確に言うと北朝鮮人権侵害問題対処法というのを
議論をしております。(資料提示)私が座長を務める自民党の拉致
対策本部の対北朝鮮経済制裁シミュレーションチームで原案をまとめて、先般、拉致
対策本部で御了解をいただきました。恐らく、今週か来週か分かりませんが、合同部会等々にかかると思います。
この北朝鮮人権法案は、まあ民主党の方でも、こうした人権法案についてかなり
理解を示して、こうした圧力のカードを作ろうとしてきた方々もおられるわけなんですけ
ども、今回は前回の人権法案に比べると拉致問題に焦点を絞っている、そしてメッセージ法的性格がある、さらには
政府の対応措置、ぎりぎりのところで
政府に対して人権侵害に改善が見られない場合にはあらゆる手段を使うという条項が入っているという等々の特徴があるんですけ
ども、こうした議会のアプローチについて、もちろん議会と
政府は違いますが、どのように
官房長官がとらえられているかということをお聞きをしたいと思います。