○
国務大臣(
麻生太郎君) 基本的には、これは景山先生、あれは二月でしたかね、包括
協議において、いわゆる、何ですか、いろいろな
協議ございますけれ
ども、
拉致協議にしても安全保障
会議にしても国交の正常化の話、三つの話題に分けてやっておりますけれ
ども、いずれも進展がなかったというのがはっきりしております。
したがいまして、我々としては甚だ遺憾なところなんで、これは今までのところ、それ以降、二月以降の話ですが、
北朝鮮側の
対応に変化はないということでもありますんで、これ、次回の
協議の見通しが全然立っていないというのが現状であります。
最近で見ましても、四月の九日から十三日の日程で開催をされました
民間主催の
会議が行われておりますが、これ、六
者会合首席代表というのはほとんどここに全部そろっておりましたけれ
ども、いわゆる私
どもとしては、その場においてもかなり長い時間を費やしてバイの
会談をやっております。その際にも、
日本の
拉致問題に対する基本的姿勢というものはもう従来から変わらず、生存者の
帰国、真相の究明そして容疑者若しくは犯人の引渡しという、この三つというものに関して
北朝鮮側に誠意ある
対応というのを要求し続けております。
いずれにしましても、
日本の
政府としては、これは
対話と
圧力と先ほど官房長官言われましたとおり、
拉致問題への正常化なくして国交正常化はないということだけは基本的に合意でありますので、その点は粘り強くしつこく言い続けなきゃいかぬのだと思っておりますけれ
ども、私
どもとしては、その大前提として
対話は必要ではあると存じます。
対話はもちろん必要ですが、同時に
圧力も必要であるということはもう間違いないというのがこの何回かの
協議ではっきりいたしておると思っておりますんで、そういう覚悟で臨んでいきたいと思っております。