○
小泉顕雄君 おはようございます。自由民主党の
小泉でございます。短時間でありますけれ
ども、よろしく
お願いをしたいと
思います。
小さな
政府を目指すということ、その一環として
規制改革を進める、あるいは
民間でできることは
民間でやってもらう、そういうことの意義というものは私も
十分理解をしておりますし、一面大いに進めなければならない面もあると思うわけでありますけれ
ども、この
独立行政法人制度あるいはそれぞれの
独立行政法人を統合していく、そういうこともそういった
政府の大きな方針の
流れの中にあるものだというふうに思うわけでありますが。
ただ、私、ふと思うわけでありますけれ
ども、それじゃ一体、
民間でできることは
民間にできることとして、
民間でできないことというのは一体何なのかということを自らに問い掛けてみましたときに、これは
極論でありますけれ
ども、
一つには課税というか税制というか、税金を徴収する、これは
民間にできないことでありましょうし、また外交とか防衛とかいったことも、これはなかなか
民間にはできないことだと思う。しかし、あくまでもこれは
極論ですけれ
ども、そういうこと以外は、よくよく
考えてみれば
民間にできる
可能性を持っているのではないのかなというふうに思うわけで、ある
意味では、言い過ぎですけれ
ども、
民間にできないことはないのかもしれないというような気持ちにもなるわけであります。ただ、まあ
民間というのは、これはもうからなければやらないということがありますので、必ずしもやってくれるということではないわけでありますけれ
ども、基本的に
民間にできることというものは非常に多いものがあると。
しかし、じゃ本当にそれはそれでいいのかというふうに改めて問い掛けますと、これはやっぱり答えはノーでありまして、やはり官というものがやらなければならないこと、官というものが与えられている
責任をしっかり果たすということは、これは極めて大切なことであって、官というものが十分に
機能をし十分に
責任を果たしているという自信があれば
民間に回せるものは
民間に回していってもいいわけでありますけれ
ども、私はそこのところをしっかり問い掛けておかなければならない、官はこれでいいのかということを問い掛けなければならないと
思いますし、その
姿勢を貫くことが
公務員や、あるいは我々
議員にもそうですけれ
ども、仕事についてのモチベーションというものをもたらすものであるというふうに思っております。
これは単なる私の
思いの一端でありますので、こういう人間もおるということを記憶にとどめていただければ有り難いと思うわけでありますけれ
ども、私は大いに官にも
期待をしたいというふうに思うわけであります。
さて、そういう
規制緩和の
流れの中でいささか心配な事例が幾つか見られるわけでありますけれ
ども、先日の
予算委員会におきましても取り上げさしていただきました、いわゆる
大学の質という問題であります。あのときは十分な時間が取れませんでしたので、せっかく
大臣にも御
答弁に立っていただいたわけでありますけれ
ども、
規制緩和というものは踏まえつつしっかり
対応しますという御
答弁をいただくにとどまってしまいました。
そこで、
繰り返しになって恐縮でありますけれ
ども、もう一度改めて
質問をさしていただきたいわけでありますが、
平成十七
年度の
年次履行状況調査の結果を踏まえまして、
法令上の問題がいろいろ明らかになってきました
株式会社立の
大学に対しましてこれから具体的にどのような
対応を取ろうとされておられるのか、また今回の明らかになった
問題点からどのような
反省をしていただき、そして
大学の質というものの確保をどういうふうに図っていくお
考えであるのか、まず改めてお伺いをしたいと
思います。