○福本潤一君 今、木質系バイオマスというふうにお話ございました。
森林保全と同時に、この木質系のバイオマスというのは非常に大きなこれからのインパクトを与える
状況が生まれるんじゃないかというふうに思います。というのは、
中川農水
大臣もE20とかE25、E3とかいうお話ししておられましたけれ
ども、最近ブラジルが石油は自給一〇〇%になったんです。昨年、ルーラ大統領来られたときも、近ごろ来られたフルラン商工
大臣、現地、私二〇〇三年に行って、バイオエタノールの先進地のブラジル全部見てきましたけれど、見てきたときに一番感じたのは、市販でガソリンって売っているところはもうE25と、二五%木質アルコール、エタノール入りのものがガソリンとして売られていると。これは一〇〇%ガソリンというのはもう既に市販されていないわけですね。
日本ではもうどこへ行っても一〇〇%のガソリンですけれど、あちらはガソリンというと二五%入りのガソリン。それで、バイオエタノールが入っているものがあとどれだけ追加できるかというような形で現実にやっておるわけです。
ですから、そういう二五%は、オイルショックが
世界的だったとき以来ずうっと積み重ねて七五%のガソリンで賄えたということによって、その二五%、もちろん
地元でバイオマスとしてやった結果が今石油としては一〇〇%国内で自給できるような
状況を生んでいると。ですから、むしろ
日本に輸出して、買ってほしいという言い方をしてきておられるわけです。
そういう現状を見ますと、
日本も揮発油税等の法律が改正になったときに三%まで入れていいよという、ちょっと腰が引けた形で進められましたけれど、三%入れていいよということはゼロ%でもいいよ、また三%でもいいよという形で許可なだけで、ブラジルとか、あの石油が一杯出るアメリカですらE10という、一〇%入っているものがもう義務で販売されていると。
そういう
意味では、石油行政、エネルギー行政、経産省も含めて本格的に
考えていくと。
日本の将来としては、そういう
資源の乏しい国としては木質バイオマス含めて、せめてE3ぐらいはもう義務化ででもできるぐらいの
状況にしていく必要が現実に生まれていると。それを許可でいいですよ、入れてもいいですよというぐらいの形で進んでいると
世界的に見てもエネルギー戦略非常に後れているんじゃないかというそしりを免れないんではないかと。
と同時に、ブラジルなんか輸出してくれと言ってきておりますけれど、輸出する方をむしろ、買うんじゃなくて、というのは、三%義務でも百八十万キロリットルなんです。全部で
日本は六千万キロリットルですから、ちょうど三%が百八十万キロリットルですよね。ブラジルで生産しているのがやっと百八十万キロリットルぐらいなんです。だから、全部
輸入しても
日本の三%にやっと来るぐらいで、ブラジルが言っているのは、むしろODA的に開発していただいて、土地が一杯あるから、開発していただいたのを輸出してくれということですので、そういうことよりもむしろ開発することは、むしろ
輸入することよりもCDMの、京都議定書のCDMに当たる開発によってCO2削減の一部を担当したというような形にできるような形で使って、地球の裏側からわざわざ
輸入するよりも、国内でいろいろな遊休地、荒廃地も含めて、また森林
資源も含めてバイオマスエネルギーを本格的に取り組んでいっていただきたいなと。
そういう思いがありますので、農水省、これはエネルギー政策は経産省が
中心にやっていくものだと言いながら、このバイオマス・ニッポン戦略の
中心地でございますし、さらにこういうサトウキビのみならず菜の花のようなプロジェクトでもアルコールはできます。さらに稲、さらに森林
資源、こういうことも含めて、森林は何度も使ったり植えたり、使ったり植えたりできるほどCO2削減効果は出てくるわけでございますので、是非ともこの点も
検討していただければと。農水省の新たな荒廃農地の救済のためにも含めて
検討していただければというふうに、
中川大臣がちょうどおられるときですので、あえて時間をいただいてお話しさせていただきました。対応よろしく
お願いいたします。
次に、もう
余りなくなりましたんで、一問だけ、じゃ、お話聞かしておいていただきますと、鳥インフルエンザに入るより今の政策に関して、投げていませんでしたけど、一言でも二言でも、一分、二分ありますので、
中川農水
大臣にせっかくですから、鳥インフルエンザに入らずにこっち側で終わりたいと思います。