○
国務大臣(
沓掛哲男君) お答えいたします。
最近の少年非行情勢につきましては、刑法犯
検挙人員の約三割を少年が占めており、人口当たりの
検挙人員で見ましても少年は成人の約六倍と依然として高水準にあると
承知しております。また、個別の
事例で見ましても、少年による
社会の耳目を集める重大な
事件は後を絶たず、少年の非行の現状に懸念を有しているところであります。
このような
状況に対しましては、少年が非行や
犯罪に巻き込まれず健全に育っていくよう、学校等とも
連携して街頭補導
活動の補強、少年を取り巻く環境の浄化など、非行や
犯罪被害の
防止に取り組んでいるところであります。
今後とも、地域の子供は地域で守り育てるという機運を高めるとともに、少年の非行
防止や
被害抑止のため総合的な
取組が推進されるよう努めてまいりたいと思っておりますが、今、風間
委員から言われましたいろいろなことについて、今文部副
大臣の馳さんからいろいろなお答えがありましたが、私はこれに対して一番やっぱり
期待しているのは二つありまして、一つは、いわゆるスクールサポーターというのを設置させていただいております。これは
警察官のOBの方々が
中心になっているものでございまして、学校の生徒さん方に、今、馳さんがおっしゃられたようないわゆる安全のために必要なことなどなどいろいろ具体的に教育して教えてくださる人
たちでもあります。
もう一つは、いわゆる非常にこれが最近活発に
活動していただいている
防犯ボランティアでございますが、この
防犯ボランティアは全国で約今二万
団体ほどできてきております。急速にできてまいりました。全国の学校区、小学校の学校区が約二万三千でございますから、大体学校区に一つぐらい
防犯ボランティアが出ております。私も先日栃木へ参りましたら、栃木県では全学校区に一つずつボランティアができて、それがいろいろ
活動してくださっているという、やはり地域住民の方々のそういう盛り上がるような、この防犯に関してあるいは青少年の非行に対するそういうものを
抑止していこうという、そういうものをやはり生かしながらやっていかなければならないし、特に今
委員いろいろ御心配されている、きっと持続性ですね。やっぱり一時的には確かにそういうことはできるけれども、こういう問題はやっぱり持続しながら続けていくことが非常に大切でございますので、今申し上げたようなこういう制度、そういうものを生かしつつ、持続的に青少年の非行に走る問題などなどへの適切な対応を今後とも
皆さんの御指導もいただきながらやっていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。