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那谷屋正義君 民主党・新緑風会の
那谷屋正義でございます。
私の方からは、
独立行政法人消防研究所の
解散法案について主に質問をさせていただきたいと思います。
大臣が本院の予算
委員会への
出席ということもございますので、それに配慮させていただいて、当初考えておりました質問の組立てからはちょっと据わりの悪いものにもなりますけれども、
総務大臣としての責任、見識等が厳しく問われている課題に絞って四問ほどお尋ねをしたいと思います。
去る三月の七日でありましたけれども、民主党は衆参の
総務委員で、本
法案にかかわる
独立行政法人、今、同僚の
蓮舫委員の方からもありましたけれども、
情報通信研究機構そして
消防研究所を訪問しました。情報
研究機構の方では、日本の
標準時、世界の
標準時が、私
たちがこれまで教科書で習ってきたいわゆる明石だとかグリニッジ天文台ではないというようなことが今更初めて分かったということで、大変勉強不足である自分に恥ずかしいなと思いながらも、でも、しかしこれからの教育にそういうことをきちっとやっていかなきゃいけないんじゃないかなということもすぐ思った次第であります。三鷹にある
消防研究所を訪問しまして、特に現場の様子や役員、そしてそこに働く人々の実態を見てまいりました。そうしたことを踏まえながらお聞きしてまいりたいと思います。
大臣が三月十四日、本
委員会において、三つの私的懇談会の在り方にかかわるやり取りの中で、具体的なアクションプログラムとか
制度とかつくる場合は、できるだけやはり現場の分かる
関係者に入っていただいて
議論するというのが私は良い方法だと思います。ただ、大きな
方向等々については、ともすればこの利益相反が生ずるような当事者ではなくて、独立した中立的な
専門家にお集まりいただく方がよいのではないかというのが私の思いであります。もちろん、その場合も現場の意見は聞かなければなりませんというふうにお答えになっているわけであります。
この尺度からすると、今回の
消防研究所の
見直し過程はどう
評価をされるのか。それにしても、とんだ遠回りをしての
総務省への復帰だなというふうに思わざるを得ないわけでありますけれども、各省横並びで最低
一つは
独立行政法人に必要に迫られたわけでありますけれども、小さな世帯の旧自治省には消防研しか該当
組織がなかった、このため消防研を供さざるを得なかったてんまつに事の遠因が見て取れるんではないかというふうに思います。やはり、このような機械的な割当て手法には孤塁を守ってでも断固抗すべきであったのだというふうに思うわけであります。
消防研は、
研究に携わる他の
独法とは異なり、
災害発生直後から初動し、生命や身体に危険が及ぶ可能性が高い第一線において
消防庁や所轄消防署、警察機関などと一体となった
活動を求められる場合が多いわけであります。この実態からしても、
国家公務員型の
組織であること、あり続けねばならないことは常識の範疇に当たることわりと言えるんではないでしょうか。ならば、当然の帰結として、人身御供として出された
独法化自体が間違いだったことになる。弁解とは無縁な見解を問いたいというふうに思うわけであります。同時に、結果責任として、かかる不細工、不格好な経緯等を持つ
法案の提出に至った不明は率直に反省すべきではないかというふうに考えますが、併せて確たる
答弁をお願いいたします。