○
長谷川憲正君 今お聞きのとおりでございまして、一般的じゃないんですね、何と驚くべきことに。私は、どこの国でも外国に住んでいる国の人というのは
在外公館に出掛けていって
投票するのかなと思っておりましたが、全くそうではありませんでした。
そして、今G7の中ではフランスがやっているという例がありましたが、フランスの場合は大統領の
選挙とそれから特定の問題に対する国民
投票、イエスかノーかという国民
投票でございまして、国会議員の
選挙に関してはフランスもやっていない。こういう国々はどういう
方法でそれじゃ
海外にいる
人たちの
投票を可能にしているかというと、
郵便投票なんですよ。私、別に郵政の問題を言うつもりないんですよ、そういうつもりで申し上げているんじゃなくて、
郵便投票をやっているんです。
この
理由というのは、
考えてみれば幾つかあるわけです。
一つは、遠くに住んでいる
人たちが
投票所まで出掛けていくというのは、
日本の
国内で
投票するのと違って物すごく時間が掛かりますから大変だなというのが
一つだと
思います。そして、私が申し上げた、
公館での
対応が非常に無理があると。特に、この参議院の
選挙などは夏に行われますけれども、観光客があふれているときに、この
選挙を担当するのは領事さんなんですよ。領事さんというのはもう、パスポートがあそこで取られたとか、ここで事故があったとか病気があったとか振り回されている最中にこの仕事もやらなきゃいかぬというぐらい大変なんですね。これが二つ目の
理由。そして三つ目には、最近は一か所にたくさんの
人たちが集まるとテロの
対象になり得るということで、それも私は
原因の
一つになっていると
思いますが、
郵便投票なんですね。
それから、小さな国の例を調べてみましたら、やっぱり電子的な
方法を使って、完璧かどうかは分かりませんけれども、例えば私が兼轄をしておりましたエストニアの場合は、これは
日本のエストニア大使館にお聞きをしたんですけれども、IDカードのようなものがありまして、ICチップが入っていると、これでパソコンから直接
投票するんだということを言っておりました。
したがって、そういうことも含めて、いろんなやはり知恵を出すべきではないかと。先般も、簡素で効率的な
政府をつくるということで行政改革法案通りましたけれども、ということであれば、こういうやっぱり現場の事務をなるべく簡素化する工夫というのを、特に
総務省の場合は正にITというのも担当しておられるわけでございますので、積極的にお進めになるべきだというふうに
思いますが、
大臣の御所見をお伺いしたいと
思います。