○大久保勉君 御答弁ありがとうございました。ここはもう平行線になりますので、今後また議論していきたいと思います。
一つだけ、印象に残りました、
銀行は非常に力が強いと、
銀行の優越的な地位の濫用と。このことがあるから証券
業務はやるなというんだったら、もっと先にやることがあるはずなんです。つまり、
銀行がお金を出して、過去には、保険
商品とパッケージにすると、それで保険
商品はその後に暴落すると、若しくは証券とパッケージにして貸出しをすると。で、バブルが破綻して保険の価値が下がってきましたと。ところが、債務者の方は
銀行にお金を返さないといけないと。こういったことが多々ございました。つまり、
銀行の信用力を使いまして融資若しくはお客様をだますと、こういったことに対してきっちり対応すべきだと思います。こちらの方が先決なんですね。やはり大
銀行と
個人というのは力関係に相当違いがあります。
このことに関しましては、是非とも
金融商品取引法に含めるべきだということを再三
金融庁とも議論しました。ところが、答弁というのは、今回の
商品の範疇というのは証券だと、若しくは
金融先物であって、貸出し等若しくは貸金業に関しては範疇外だということです。この部分もやはり大きな欠陥の
一つだと私は
考えています。
元に戻りまして、昨年十二月に参議院でODAの視察を行いました。インドに行きましていろんな
事情を視察したんですが、そのときに非常に印象に残ったことがありました。現地のお話によりますと、世界
銀行の事務処理はインドで行っているということです。同じようにアメリカの
銀行、
保険会社の事務処理もインドでやっていると。どうしてかといいましたら、例えばニューヨークで日中
業務を行って、ニューヨークの夜の間インドは昼ですから、そのときに事務処理を行ってしまうと。で、ニューヨークタイムで朝になったときにはもう
業務が完了すると。そういう
意味で非常にスピーディーに処理すると、また人件費も安いと。こういったことを
説明を受けまして、やはり
金融業務というのは非常に革新しているなと。こういったコストの低下及び
サービスの
向上、このことが最終的な
金融商品の
利用者に行き渡ると、
利用者の利便性の
向上になっていると、こういうことが分かりました。じゃ、日本においてどうか。日本もこういったことを推し進める必要があるのかなという問題意識であります。
そこで質問しますが、日本の
金融機関と話をしましたところ、積極的にアウトソーシングをするのかと、いや、なかなかできない
状況もありますと、ましてや海外でアウトソーシングすることに関してはなかなか難しいと。その
理由の
一つとしまして、
金融庁の指導若しくは検査があると。つまり、お役所の方はそこまで
国際化していないと、また柔軟性に欠けると、こういった
指摘がありました。これは事実か事実じゃないかは分かりませんが、こういったコメントがあることは事実です。
そこで、
金融庁、
大臣の御所見を伺いたいと思います。