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峰崎直樹君 昨日も農水省の人が私の部屋に来て、そのやり取りをさせていただきましたよ。
要するに、アメリカから安い牛肉が入ってくる、オーストラリアから入ってきたときに
日本の
関税が掛かっていて、これを
関税をなしにしたら一体どういうふうになりますかねというのは、それは恐らく高級牛肉が、
日本の和牛の高いのと、恐らくそれはいろんな意味で変化してくるんだろうと思うんです。そういう意味での差というのはもちろん私もあると思っているんですが、問題は、やっぱり国民にとって高い、
関税率が非常に高いもので実は私たちの価格が形成されているわけです。そうですね。
そこで、各国の政策比較というところを見てください。
関税率が一〇〇〇%を超えているのは二つ、雑豆とコンニャクイモと。コンニャクはたしか一七〇〇%、十八倍ぐらいだと言われています。五〇〇%から一〇〇〇%の中に米と落花生が入るんですよ。落花生というのは千葉県の特産でしたかね。米は入ってくるんです。これは八〇〇%取っています。それから、三〇〇%から五〇〇%の
関税がバターと砂糖だと。二〇〇から三〇〇%は小麦、でん粉、生糸などが入ってくるということで、要するにずっとこれ高いものを買わされているわけです。
問題は、これを下げたらどうですか。ところが、今度与党の出された直接支払における
政府案というのを見ると、このことについては実は内外価格差というものはほとんど変えようとされていないんですね。何をされているかというと、
政府は農家の保証価格と国内の
市場価格の差を補てんするという所得政策をやろうと。
これでは消費者には何のメリットもないし、農家にとっても、私は自民党案で唯一評価していいなと思っているのは、その直接支払の
対象となる農家は経営規模が北海道で十ヘクタール、都府県では四ヘクタール。この
基準がいいかどうかは別にして、そういう特定農業団体又はこれと同様の要件を満たす組織と、経営規模は二十ヘクタールと。
要するに、こういう農業を専業にするところの人たちに集中的にやろうというのはいいんだけれ
ども、でも、いかんせん、いわゆる保証価格のところまでしか保証しない、内外価格差の一番の根っこのあるところの価格まで下げないという考えになっているわけですよ。
私は、ここまで下げないと
日本の農業の構造
改善は進まないんじゃないかと思うんです。と同時に、これこそが、ドーハ・ラウンドの中において、あるいはガット・ウルグアイ・ラウンドもそうだったんです。
日本の農業の中で絶えず米の問題を聖域に持ち出して、そして、これだけは守っていかなきゃいけないということでミニマムアクセス米入って、
関税化したけれ
ども、ミニマムアクセス米入った途中で、ああ、これは大変だと、食料自給率ますます下げてしまうということになっちゃったわけですよ。
三浦副
大臣、ここは、いわゆるドーハ・ラウンドを含めて、今の
政府が考えているやり方、私は、これ私の個人的な見解になるんです、民主党の考え方にもなっておりませんから。だけど、とにかくこの
関税のところまで全部下げたと。どのぐらいのその価格、いわゆるその効果があるんでしょうかね。どのぐらいの金額的にそれは下がることになるんでしょうか。おおよその金額で結構です。