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藤野公孝君 おはようございます。自由民主党の
藤野公孝でございます。
冒頭、
最初の
質問ということで、この後のまた
質問、皆さんの
質疑に多少なりとも役に立てばと思って、お
手元に
資料も、大した
資料ではないかもしれませんが、配付させていただいておりますので、それも活用しながらということでよろしくお願いいたします。
今回のこの
改正、大変、私
自身にとっても感銘が深いなと思います。その理由は後で申し述べますが、
道路運送法等の一部を
改正するということで、実は、今日私は、実質上、
コミュニティーバスでありますとかあるいは
福祉タクシーでありますとか、そういうことについてのみに絞って、時間の制約もありますので、
質問をさせていただくわけでございますが、広くこの
改正一般でいえば
道路運送車両法の
改正もあって、二輪の
小型自動車の車検二年を三年にするとか、あるいは
リコール制度の
充実とかあるわけですが、そこのところは、他の
先生、
委員の御
質問にお任せするということでお許しいただきたいということで、今冒頭申しましたように、
地域の足の
確保、
地域の
公共あるいは
福祉輸送、直接今回の
改正が大きな
役割を、貢献をするだろうという、あるいはしなければならないという期待を込めて
質問をさせていただきたいと思います。
今申しました、ちょっと
質問に入る前に二、三分いただきたいんですが、その思いといいますのは、私も役人をやっていたのでございますが、ちょうど三十年前でございますけれ
ども、いわゆる
バス輸送があちらこちらできしみ始めまして、ほころび始めまして、
昭和五十年代前半でございますが、
マイカーがもう猛烈な勢いで
地域に浸透していく、
普及していくと。それから、
過疎過密化の現象、波がどんどん押し寄せてくる。
実は、御承知のとおり、何度もこの
委員会でも御示唆がありましたように、
昭和四十三年でしょうか四年でしょうか、四十三年かな、もう百億人ぐらい運んでいたんですね。百億人超えていたんじゃないでしょうかね。それがもう今や四十数億人、半分どころか、もう四割強ぐらいになってしまっていると。この
現状の中で、
バス、
路線バスと言った方がいいでしょうか、
路線バス事業というものは本当に今は大変な
状況にあります。
事業そのものが大変であるかどうかというようなことを私は言いたいんじゃなくて、それだけ世の中の変化、
ニーズがどんどん変わってきている中で、三十年前がちょうどその萌芽かな、
最初のころかなと思っているんですが、今でも思っておりますのが、岐阜県の、山奥という
言葉は
差別用語になったら失礼ですが、
山間部……(発言する者あり)
山の手に
河合村というところがございまして、ここがもうどうにも、
バスもないわ、それから
老齢化は進むわということで、三十年前の話でございますけれ
ども、
河合村
自身が、
全国に先駆けて村が、町でもない村が乗り出して、
バスを運行したいと……(発言する者あり)もうこれ以上はしゃべる必要ないみたいです。三十年前の話でございます。
それから、兵庫県の奥、またこれも
山の手の方でございますが、能勢町というところがありまして、
ディマンドバスを日本で初めて
導入すると。(発言する者あり)とにかくそのころから、しかし、こちらの体制というのは
青ナンバー至上主義でございますので、
至上主義というか、
法律上がっちりした形になっていると言った方が正確なんでしょう。しっかりとそこである
意味ではやっていたわけですが、こういう
マイカーでありますとか今のような新たな問題にどう
対応するかということで、実は私がその担当にされちゃって、訳も分からず汗かいて、そのままこういう
法律改正まではならないで来たのが、今こういうことでということで、そういう
意味で私は、これは三十年ぶりの総決算かなと、こう思って大変感慨深いものがあります。もう時代もそこまで来ているという気がいたします。
路線バスに関しましても、その後いろいろな変遷がございまして、赤字の補てんの
方法もいろいろ変わってきましたが、ここでいろいろ
質問に入りますけれ
ども、お
手元の
資料、実は私は、
広島の
出身といいましても宮島の近くの廿日市というところの
出身でございまして、そこにも
さくらバスといったような、ピンク色で桜の
花柄が付いた、割と
小型の、二十九人乗りかな、
バスがいろいろ走っておりますが、我が町は、私がおりました、もう随分昔ですが、三万人ぐらいの町でしたが、今は十二万人になった。もう山も全部削られて、そこにも書いてあるかどうかあれですが、団地が六つぐらいできまして、もう山なんか
余りないです、田んぼもないです。急激な
市街化、
スプロール化、
広島のベッドタウンということでございまして、正にどんどんどんどんと、いろんな
公共の
施設も含め、学校も含め、病院も含め、住宅併せて、無秩序と言ったら今の市長に
大変失礼かもしれませんけれ
ども、どんどんどんどん開発が進んでいって足の問題が出てきている中で、この
コミュニティーバスというものが運行されている。私の母も、それ便利だというようなことを言っておって乗っておりますけれ
ども。
こういうものができること
自体は大変良うございますが、今までの、
県単位で
路線バスの
補助をどうしていくというのでもうずっとやってきたオーソドックスなこの世界から、今度は
市町村レベルで、しっかりと
地域の足の
確保ということで、この
コミュニティーバスあるいは
ディマンドバス、こういったものをやっていくための装置といいましょうか、話合いの場というものを今回この
法律でできる、正式な
名前は知りませんけれ
ども、あえて
地域何か
公共交通会議とでも言うようなものができた場合に、そこの
構成メンバーは
法律に書いてあるわけですね。第九条でしたかね、九条の第四項。ここにいろいろ、
地方公共団体、
乗合旅客運送事業者、それから
住民その他
省令で定めると、こうある。
この
人たちがそれぞれ重要な
役割を果たされるんだと思うわけですけれ
ども、また、そうしないと、形だけのこんなものをつくったところで前に動かないじゃないかということがあって、今あります
補助をどうやっていくか、足を
確保するための
バス補助をどうやっていくかという
県単位のやつじゃなくて、こういう本当に地道な、
地域の実情に即した
コミュニティーバスなり
ディマンドバスを入れるというこの
会議といいましょうか集まり、これ、どのような、
制度設計の話を聞くわけですが、どのような
役割を求め、またそれをどう担保されようとしているのか、まずもって
自動車交通局長にお
伺いしたいと思います。