○秋元司君 自由民主党の秋元司でございます。大変
大臣がお忙しいということを聞いていますから、足早に
質問の方をさせていただきたい、そのように思っております。
今回のこの
法律の
目的は、もう再三この
委員会でも
議論されております。簡素で効率的な
政府を実現するということであります。この点については私も大変同感でありまして、ただ、まだまだこれはプログラム法だという性質もあり、そしてまた、官での役割、そして民での役割、そういったこのすき間、そういった形がまだまだ今の段階じゃ不明確な点があるというのはいささか不安でありますけれども、ここまで審議をしていく中で、やっぱり早く
法律も通して、今後は中身の
議論をしっかりしていかなくちゃいかぬということでありますから、私もいささかではありますが応援をさせていただきたい、そんな思いであります。
しかしながら、この行政サービス等の低下があるんじゃないのか、そういった
国民の不安というのは根強くあるというのは事実でございまして、今日は、そういったいろいろ心配されている点を確認をするという
意味でも何点か
質問をさせていただきたいと思います。
それで、実はちょっと本論に入る前に一点ちょっと触れさせていただきたいことがあるわけでございまして、この財政再建をしなくちゃいかぬ、もうこれは再三
大臣も予算
委員会等でも御答弁があったところでありまして、とにかくプライマリーバランスの黒字化に向けてこの歳出削減の具体案が今
議論される中に、この地方財政の圧縮というのが
一つの焦点になってきております。そのまた延長に、実は東京の財源に手を付けるという話がありまして、こういった
議論があるというのも、この東京裕福論というのがどうしても根底にあるんじゃないかなと思うわけでありまして、先般、同僚議員の
中川委員が東京の実情についてしっかり
議論させていただいたところでございますが、そしてまたお訴えをさせていただいたところでございますけれども、私も非常に同感をする
部分が多いわけでありまして、特にこの法人二税の分割基準の
議論であるとか、又は人口基準等のこの分配基準を別枠で設けるだとか、こういった話、大変私は危険な話じゃないかと思っているわけであります。
それで、前者の話でいいますと、事実上これが国税に移管されれば、東京都としては毎年一千七百億、それでプライマリーバランスが実現される、均衡が実現されるであろう二〇一一年に、もう一兆円近く東京から予算がなくなってしまう。
また、先ほど人口基準の話もさせてもらいましたが、これは一兆二千億でありまして、東京全体の予算は約四兆ちょっとでありますが、そのうちの一兆二千がなくなるというのは、これ本当死活の問題であって、本当に危機を覚えるわけであります。
まあ、東京は見たからには裕福でありますけれども、先般の話もありましたとおり、やっぱり東京、この都市部には都市部のやっぱり特殊事情があるというのは私は事実だと思っているんですね。ですからこそ、いろんなことの中で地方ではない掛かる経費というのが多大にあるということも私は現状であると思うので、今の現在の状態のままでこの
議論を進めるということは私もいささか反対、そういった思いが強いわけであります。むしろ私は、もっとこの東京にどんどんいろんな
意味での都市部対策で予算を投下していただきたい、そういった思いも持っております。
それで、ひとつ今日は、私の
言葉じゃなくて、アメリカが言った
言葉を少し紹介させていただきたいと思うのですが、ニューヨークのコロンビア大学で発表になった
議論でありますけれども、ひとつ御紹介させていただきますと、ある
経済がより高度の
所得水準に達するためには、
経済力を集中すべき中心地をまず開発することが必要だと。又は、一定の
経済進歩が他の地点の成長を促す。そして、地方の方には怒られちゃうかもしれませんが、多額の公共投資を余り国内の恵まれない地域に振り分けることは危険だという。
これは私の
言葉じゃなくてアメリカが言った
言葉でありまして、そういった点から、こういった
議論からしますと、まず、都市部にもまだまだ本当に整備をしていかなくちゃいけない。特に羽田の拡張問題を始めこの首都圏の三環状道路の整備、こういったものを本当に早期に予算を掛けていただいてフルに整備していただくと、これにまつわる
経済効果というのは本当に計り知れないものがあるというのは幾つかの
民間団体が出しているところでございまして、こういった
経済効果の下に税収をぐっと上げて、そのことによって
政府が
目標としているものに持っていくと。
それは、財政再建もしかり、そしていろんな各地から公共事業も含めた要望が来ていることもしかりでありますが、とにかく税収をぐっと上げる、そのためにはこの都市部をまずしっかり重点的に整備を整える、私はこれも
一つの予算配分の上での政治の決断であり、私は大きな
改革の一環だという思いがあるわけでありますが、ちょっと
財務大臣の御見解をお伺いしたいと思います。