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円より子君 それでは、私は
産婦人科医にも少し同情した
発言で提案をさせていただいたんですが、ただそれをするなという罰則だけで問題が解決するとは到底思えませんので、診療報酬化するようなことも含めて、ディスカッションというのはそういう前向きな検討をすることですから、是非よろしくお願いしたいと
思います。
何度もこの
助産師の問題に私がこだわっておりますのは、例えば
病院に入ったときに、
分娩台というのは仰臥位の形なんですが、
子供を産んだ方はみんな分かると思うんですが、男の方に分かってくださいというのは難しいんですが、赤ちゃんは、だんだんだんだん十か月ごろになりますと、立って歩いたり
仕事をしてやっていますとおなかの下の方に下りてくるんですよ。それで、予定日よりも、もう
仕事、たったかたったか私なんて走り回っていましたから、もうほとんど出てきちゃうんじゃないかという、そういう
状況って何度もありまして、おなかをよいしょと持ち上げて、まだまだ
仕事中だから出てこないでねと言ったことはたくさんあるんですけれども、それが、いざ
陣痛が始まって、横になって寝てしまうと、ましてやあおむけに仰臥位になってしまうと全然出てこなくなるんですよね。これは、赤ちゃんにとっても母体にとってもあの仰臥位というのは決して出産のときのいい形ではないと言われています。なぜああいう形の
分娩台で出産をするのかといいますと、これはもう
医師の側の都合としか思えないんですね。
そうしますと、正常な
お産だと立位とか座位とか、昔からずっと一番母体と赤ちゃんにとってのいい形の出産が行われてきて、今もそういうものをできるだけしているのが
助産師さんのかかわりの助産院であったり
自宅分娩であったりしますので、そういう形で、それからまた、あからさまに性器が見えないような形の
お産もできますし、そうすると、
周りに上の
子供たちや夫がいても、恥ずかしいとかそういうことではなくて、逆にとても生まれるときの感動を味わえて、出てきた赤ちゃんをお母さんが取り上げるようなことすらできる。そういう
お産をした
人たちはみんな、ああ、最初の子をなぜ
病院で産んでしまったのかしら、今度、二人目こうして助産院で産めた、三人目もまた助産院で産みたいと、必ず次の子産みたいという
気持ちに物すごくなる。
お産というのはそれだけでも女の人に感動と幸せをもたらすものなんですけれども、私はそういうものというのは少子化のもしかしたら
子供を増やすためのそんな大きな要因にはならないとしても、お母さん
たちが
子供を本当に安心して満足して産めるような
状況に整備していくということは大事で、たった一%しか助産院や
自宅で産めなくて、そしてまた助産院の数も少ない、
助産師も少ないという
状況ではそうした喜びを味わってもらうこともなかなか難しいのではないかなと
思います。
そして、これは
厚生労働省に是非やっていただきたいことなんですが、
助産師さんで正常
分娩をした方が、それは
助産師さんというともちろん
病院にも
助産師さんいらっしゃるんですが、
自宅とか助産院で、もちろんさっき言ったような緊急の場合の連携
医療機関をしっかり持って安全性を保つということは大事なんですが、そうした方が、例えばイギリスとかカナダとかそういう国でも、
病院出産よりも全体の
医療コスト、個人が払う出産のときのお金ではなくて全体の
医療コストがとても下がっていることが判明しておりまして、どんどん今
助産師さんの養成をしているという国がございます。
私は、是非そのことを研究してくださり、そして
助産師さんを増やしていただきたい。そして、
医療費のコストにもつながるし、ましてやお母さん
たちが安心、安全、満足して産めるのであれば一石二鳥だと思うんですよね。
で、この資料の最初のところを見ていただきたい。後で津田議員の
質問のときの資料にもあって、そちらの方がカラーでとても実は見やすいので、そちらを使わせていただきたかったぐらいなんですが。これで、上が
病院・診療所での時間別出生数なんですね。ほとんど午後一時、二時に生まれていることがよく分かると
思います。助産院はどうでしょうか。夜中の零時、一時、二時、三時、四時、五時。四時ごろが一番多いんですよ、朝の。で、大体ばらけているんですね。なぜ
病院こんなに多いんだと思われますか。
大臣、ごらんになりました。