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国務大臣(二階
俊博君) 大変御熱心な、しかもまたポイントをついた御質問をちょうだいして、力強く思っております。
地球規模での
温室効果ガスの排出を削減するということは、これ我々の悲願であるわけでありますが、主要排出国、先ほど
局長からも答弁申し上げましたが、アメリカ、中国、インド、更に私は
ブラジルも加わっていただく必要があると思うんです。これは
数字もあるんですが、細かいことですから省略いたしますが。
地球儀を想定していただいても、アメリカ、そして
ブラジル、それに中国、インド、こういうだけでもう大変大きな国が並んでおるわけですが、そこが
環境問題に対してもう
一つ熱心さを欠いておると。こういう
状況の中で我々だけが頑張っておるようなことでは、これは
地球温暖化という大きなテーマにはとても解決策を見いだすことができない。
そこで、私も、先般といいますか、今月の六日、アメリカの当時のポートマン通商代表に対してWTOの話で電話会談を行ったわけでありますが、ちょっと申し上げておきたいことがある、それは、私は今
環境大臣も兼務しておる、だからといって言うわけではないが、この
環境問題にアメリカがもっと主導的立場を発揮されなければこの解決はできないのではないか、ですから、今日改めてこの場で、もうちょうど一時間ばかり電話で話をした後でありますから、今日はこの問題に対して直ちに
回答をということは私は言わないが、友人の立場で、さらにアメリカを尊敬している立場から、このことに対してアメリカが行動を起こすべきときではないかということを申し上げておきたいと。
ちょうど明日の朝七時から、これは
日本時間でございますが、このポートマンと改めて話合いをすることになっておりますので、私は改めて、今度予算担当の
局長として更に重要な立場に立たれるようでありますから、私は大統領の側近としてこの問題はやっぱり避けて通れない大きなテーマであるということを改めて申し上げたいと思いますし、先般は
ブラジルの外務
大臣にもこのことを申し上げました。そして、近くインドの商工
大臣が来日します。その後、シン首相も来日することになっております。私は、そういう際に、いかなる立場であっても、
日本でお目に掛かった人は必ずこのことをやっぱり相手国に話をして、
日本へ行ったらこの話でもう持ち切りだと、
日本に対してはこの
環境問題を語らなければ、その後の大事な交渉は進まないというぐらい熱意を込めてやっぱりやるべきだと思っておるんです。
私が素人だから言えるのかもしれませんが、
環境問題に対してもっともっと自信を持って、そして我々はやっぱり使命感を持ってやらなきゃいけないと思うんです。そして、
国民の
税金を多額に注ぐわけでありますから、そのことにおいてもやはり国際社会で
日本がアピールするチャンスでもあるわけですから、しっかり頑張っていかなくてはならないと思っております。
そして、
ブラジル等に対しましては、
エタノールの問題を
日本に話し掛けてくるときには、これは
環境にいいんだと、こう言うわけですね。だから、ちょっと待ちなさいよと、
環境というものを売り物に
エタノールを言うならば、
環境問題に対して
ブラジルはもっと積極的に対応すべきではないかということを私は申し上げておるわけですが、
議員の皆様と相
協力してこうした問題に対して、私
たちは、後世に残す大事な課題だということを考えて対応してまいりたいと思います。