○加藤修一君 国土
審議会の方の中身の議論を私は十分把握しているわけじゃありませんが、ただ、二〇五〇年を展望して、今副
大臣から話がありましたように、バックキャスティングアプローチを取っているかどうかということについてはこれからの議論だと思うんですね。ですから私は、
環境省はこの辺については非常に知見をお持ちなわけですから、十分国土
審議会の方に反映できるように
最大限の
努力をしていただきたいと、そのように思います。
それで、
国土交通省が出している「新たな国土ビジョンづくりに向けて」ということで、国土形成計画
制度の解説の中に地球温暖化の
関係については余り触れていないわけですね。パンフレットでは大体十六分の一ぐらいでしょうか。ただ我が国の食料、木材、
エネルギーなどの資源消費は国内の面積と比較して八・五倍の土地に支えられているというふうに書いておりまして、そういった
意味で非常に持続可能な国土形成をしていこうというのはこの文面に若干表れているかなというふうに思いますけれども。
いずれにいたしましても、もう
一つは、ラムサール条約登録湿地を増やす議員の会で国土形成計画の中身について説明をいただいたわけですけれども、これは最後のページに半ページほど少し地球温暖化の
関係が書いてある程度で、そういった
意味では国土
審議会における主要な意見には余りなり得ていない
部分があるのかなという懸念は持っておりますので、是非
環境省の方からこういった面についてしっかりと意見を強めていっていただきたいと、そのように考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
それでは次に、バイオマス・ニッポン総合戦略の
関係で、木質バイオマス、先ほど再生可能
エネルギーの話が谷
委員からも出てまいりましたが、これ二〇〇六年の三月に、
政府は二〇三〇年ごろを見据えて新たなバイオマス・ニッポン総合戦略、これを閣議決定したと。二〇〇二年の十二月にも閣議決定しているわけでありますけれども、これは非常に内容は私も喜ぶべきすばらしいものだと思っています。
ただ、実際は、どう具体的に展開できるかということについてはまだまだこれからという段階でありますが、今回の閣議決定におきましては、バイオマス輸送用の燃料の利用を促進すること、あるいは未利用バイオマスの
活用などによるバイオマスタウン、その構築を加速化することが見直しのポイントになっているわけでありまして、そういった
意味では間伐材、それを含む林地残材の利
活用あるいは森林の荒廃を防止し元気な森を再生する、そういった国土の保全に寄与するという内容になっているわけでありまして、バイオマスタウンは二〇一〇年を目指して三百か所程度を
目標にしているわけでありますが、二〇〇六年の五月現在で四十八か所の段階であり、更にやはり私は
強化拡充していかなければいけない、度々そういった
意味ではそういう要望を出さしていただいているわけなんですけれども。
そこで、農林水産省にお聞きいたしますけれども、このバイオマスタウンの構築の加速化、これはやはり図っていかなければいけない、やはり自治体を含めた形で国民の理解を深めるための
施策を
推進していくべきであると。そういった
意味では、アドバイスをする人とかあるいはコーディネートする人材の育成というのが極めて必要ではないかな。さらに、インセンティブが働くことも十分対応策として
意味のあるところでありますので、そういった
意味では経済的、税制的な支援が必要ではないかな、そんなふうに考えております。
また、長期的には森林のバイオマス、木質バイオマスあるいは廃材等がやはりバイオエタノール化ができるような技術の展開等が十分期待できるわけでありますので、それに対しての技術開発等を含めて真剣に進めていくべきだと、こう考えておりまして、以上、農林水産省、どのように今後を考えていらっしゃいますか。