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国務大臣(
麻生太郎君)
国連の
PKO、最初が多分カンボジアだったかがスタートだったと思いますけれ
ども、モザンビーク等々幾つかやらせてきていただいたんだと。どれが
PKOで、ちょっと正確な記憶がないんですけれ
ども。
私
どもとしては、これ今後、随分あのころに比べれば世論も変わったという感じは率直にいたしておりますし、国際情勢もまた変わったと思っております。そういった意味では、今までとは少し条件が違って、
PKO参加の五原則というのを御存じのように、いわゆる停戦の合意とか、まあ当事国というかその
政府の同意が要るというか、受入れ合意というものが要るとか、中立的
立場として、まあずうっと五つぐらいあったと思うんですけれ
ども、そういった中にあって、私
どもとしてはいろんな形でこのアジアというのを特に主に目を向けたと思いますけれ
ども、
日本として
PKOを出せるときの条件として、一応、少なくとも
国連が
PKOを展開するとか、国とか
地域とかいう紛争がどのように国際的に位置
付けられているのかという点は、やっぱり
日本との
関係とか
外交的な観点からこれはちょっと十分考慮していかないといかぬところなんだと思うんですね。
そういった意味で、私
どもについてこれは
協力できる意義とか可能性というのを判断するというときには、これはいろいろな
調査や情報をちょっと分析しておかないと、何となく入れたわ、全然具合悪くなったわ、引き揚げるわというのでは余り意味がないということなんだと思います。
そういった意味で、まあ
国際平和協力法というのができて、いわゆる
協力を行う意義というものについては認められるという判断をされたときについては、私
どもとしては、この
国際平和協力法の諸要件にのっとって、可能な限りこれ私
どもは
協力していくべきなんだと、私
自身はそう思っております。少なくとも、今、中近東、いろいろですけれ
ども、少なくともあの
地域のいわゆる不安定もしくは無秩序というものは、これはあの
地域から
日本の化石燃料というかエネルギー、石油エネルギーの約九割というものを輸入しております
日本のいわゆる国家というものの存立にかかわるほどの大きな話ですので、そういった
地域の安定というものに資するというんであれば、いろんな形での
PKOというものはもっと積極的に考えられてしかるべき点というのも多々あろうかと存じます。