○
国務大臣(
額賀福志郎君) まず、
施設庁の不祥事について言及があられました。
今
施設庁の内部で、捜査を妨害しない範囲で調査を続けているわけでございますけれ
ども、事実
関係の把握に努めているわけであります。
一方で、こういう不祥事が再び起こることがないようにどうしたらいいかということを考えているわけでありますが、そのために、やっぱり
一つは、入札について透明性を持つ、競争原理を働かせる。あるいはまた、
防衛庁の中の調達部門についてのチェック体制が働くようにする。原価計算をする部門と契約する部門を分離して、お互いに相互牽制が働くようにしていくこと。と同時に、内部だけで、それぞれ陸海空あるいはまた
施設庁だとか地方契約本部だとか、それぞれやっているんではなくて、
防衛庁全体を監視をしていくと、監察制度をつくってきちっと目を光らせていくと。しかも、なおかつ今度は、お互いにこういうことをしてはいけない、やればやけどすると、そういう懲戒処分を徹底的にするというふうなことを今考えているわけであります。
施設庁については、今、
櫻井委員がおっしゃるように、解体をして統合していきたいと、そして人事交流とか
防衛庁全体の
組織替えをする中で、こういう不祥事が起こることがないような体制をつくり上げていきたいというふうに思っているところでございます。
もう一方で、
防衛庁、自衛隊についての士気は上がるのか、それから侍精神はあるのかみたいな御
指摘でありますけれ
ども、私は、やっぱり
防衛庁職員あるいはまた自衛隊職員だけに責任を押し付けることはいかがなものかと思っております。やっぱり、戦後六十年の中で
日本の
国民が
日本の安全の問題にどう対峙してきたのか、それから自衛隊とか防衛問題にどういう対処をしてきたのか、そういうことがやっぱり因果
関係を持っているというふうに思っておりますので、そこはやっぱり、もうちょっとしっかりとした目で我々も育て上げていくということも必要なのではないかということもあると
思います。
一方で、自衛隊員の、あるいはまた
防衛庁職員の職務認識としては、やっぱり
櫻井委員がおっしゃるように、
国民の生命、財産を守ること、安全を確保すること、それは、領土、領海、領空、これはきっちりと主権
国家としてその前線に立ってきちっと守っていくこと、これが最大の
仕事であるというふうに思っております。まあ、ごく、私は自衛隊の皆さん方も、PKO活動とかあるいはまたイラク、アフガンで前線に行って本当に体を張って
仕事をしていく中で、非常に最近は緊張感を持って本来の自衛隊職員としての、自衛隊員としてのそういう問題意識を持ち、緊張感を持って
仕事をするようになりつつあると、なっているというふうに感じております。もちろん、従来からも一貫してそういうことを目標にしてきたわけだけれ
ども、実践として活動ができるようになりつつあるところに自衛隊の変わりようが見られるのではないかというふうに思っておりますし、私
どもも、武士道精神を持って、
日本人としての背骨を持って、誇りを持ってそういう
仕事に携わるようにきっちりと環境づくりをしていきたいというふうに思っているところであります。