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藤野分科員 ありがとうございました。
大臣の大変力強いお
言葉を
伺いまして、
安心をいたしておる次第でございます。
時間もそろそろ迫っております。申し上げたいことはたくさんございましたけれ
ども、最後に
一つ、これはぜひとも、
大臣の方から後ほど
感想をちょうだいしたいと思っておりますが、
名古屋市港区に
南陽町というところがございまして、まだこれは下水が完全に通っていない、非常に自然の残っている
場所でございます。ここでまだ
水田地帯がかなりあるということ、そして、そこの
地域に二つの
学校がございます。既に
体験学習をしているところでございますが、ここに、
グリーンエデュケーション構想ということで御
提案を
一つ申し上げたいと思っております。
最近、はやっておりますのに
野菜ソムリエという
言葉がありまして、みんな
国民は健康のために
野菜を食べようと。
厚労省の方でも、一日三百五十グラムでしたか三百六十グラムの
野菜を食べなさいということを
生活指針の中でうたっておりますけれ
ども、これにひっかけまして、
子供野菜学級というのをつくったらどうかという、これは
一つの
設立企画提案書というものでございます。
今、
観光行政の中で、グリーンツーリズムということで盛んに、
農業を復興させると同時に
観光も復興させようという方策がとられておりますけれ
ども、これを
教育と
一緒にさせて、
グリーンエデュケーションということをうたったらどうかというふうに考えております。
グリーンエデュケーションということ、これは、
一つずつ
野菜を、作物の中の
野菜を
中心にいたしまして、
子供たちが最も食べにくいものなんですけれ
ども、それを
自分たちの手で育て、収穫し、そしてさらに
調理をしていく。それと同時に、そこの
土地の
野菜を学ぶ、そして栄養も学ぶ、そして廃棄のところまでしっかりと
自分たちでやっていくことによって、
子供たちは、
自分の
地域、
自分の生まれ育った
土地に何が育ち、そしてそれがどのように体にいいのかということをしっかりと学んでいくのではないだろうかというふうに思っております。
このような
取り組みはいろいろな
地域でされてはおりますけれ
ども、なかなかそれが定着していかない、栄えていかないという現実があるかと思いますが、そこで、最近言われているような、
野菜ソムリエというような
称号を
子供たちにも与えたらどうかというふうに考えております。
例えば、
五つの
野菜。
野菜といいますとお米も含まれてまいります。
日本人の歯は、これは
穀物をすりつぶすのに非常に適した歯ということで、我々
日本人は
農耕民族として栄えてまいりました。この
穀物が、今だんだん食べられなくなってきている。そういうことも含めまして、まず第一にお米ということを考え、そして、
名古屋でありましたらキャベツの
生産が一位ということで、その
土地土地、例えば静岡でしたらお茶、山梨でしたらブドウ、そういった地元の産物を
五つぐらいピックアップをいたしまして、一年一品ずつ学んでいく。
そして、一年学んだ
子供には
博士号、
子供野菜博士なりなんなりの
称号を与え、そして五年間しっかり勉強した
子供には、ここでマイスターという
称号を与える。それを、もし可能であれば
国民祝日をつくっていただき、
食育の日というものができるのであれば、その日に表彰してあげる。そういうことをいたしますと
子供は励みになり、盛んに
体験学習に参加をしようという、そういった
気持ちになるのではないかというふうに思っております。
このことに関しまして、ぜひとも
大臣の御
感想をお
伺いしたいと思っておりますが、この
意義ということだけをちょっと申し上げたいと思っております。
食育ということが言われておりますけれ
ども、私が選挙に立ちましたときに、
料理と政治が同じということで大変なバッシングを受けたことがございます。まず、そのところで、なぜ
調理をしていくことが非常に
意義があるのか、
子供たちが食というものを学んでいくことにどう
意義があるのかということを申し上げたいと思います。
まず、先ほど申し上げたとおり、
自分が生まれて育った
土地の
生産物を肌を通して知り、みずから
料理し、おいしく味わうことにより、ふるさとの味を愛し、
誇りに思う心が生まれてくると思います。第二番目、体験的な
知識から得た知恵とか
料理に関する
段取り力というのは、これは
料理ばかりではなく、生きていくための力強い
生命力となる、
人間力の基礎となっていくものと
確信をしております。
また、
体験学習をした
子供たちがそれで
大変知識を得ることは、
子供は大変な
喜びでございます。大変な
喜びを持った
子供たちは、それを周りに広げようといたします。おうちに帰って親に、実は、
野菜はこんなに体にいいんだよということを
子供たちから
大人へ波及していくという、これは
子供が
中心になった、主役になった、
大人が
子供に
手本を示すのではなく、
子供が
大人に
手本を示していくような、
子供の潜在的な能力を引き出していこう、そういった
一つのプロジェクトにならないかと考えております。
そして、
子供たちとの
交流によりまして、今まで低迷しておりました農家の
方たちでございます、あきらめている、もう担い手がいない、このまま家はつぶれてしまう、
農業はつぶれてしまうという
方たちが、異
世代の
子供たちとの
交流によって、おばあさん、
お母さんの知恵袋を次
世代に受け継がせるということによって、
自分たちが今までやってきた仕事、
農業というものにさらなる
誇りを持つということが考えられるかと思います。そして、我々団塊の
世代がこれから年をとっていくときに、この力を
子供たちとともに使っていくことによって、
地域の
開発、
農業の復興につなげていけるのではないかと思っております。
そして、ちょうど
南陽町は、
土地の
開発ということを十年来やっているというふうに聞いております。農薬を使わないでも十分に安全な
土地というのは一年や二年ではできない、十年間かかってそれをやってきている
土地だというふうに伺っております。そういったところで
子供たちに
野菜をしっかりと栽培させ、そして命の意味というものを体験させていくということを、ぜひとも、この
土地で現実化させていきたいと思っております。
このことに関しまして
大臣の御意見をお
伺いしたく存じます。