○
馬淵委員 冒頭において、政治家としての御答弁をいただきたいということでお尋ねをさせていただきました。
作成名義人並びにそうしたものを明らかにして、そしてその挙証責任、これはむしろ
指摘する側にあるんだということがお三方統一の見解として御
指摘をいただきましたが、私が申し上げているのは、これに対して総理が、ガセネタであると即座に否定をされた。幹事長を指名されている総理が即座に否定をされている。
永田議員はその証拠の存在を
指摘しただけであります。そして、それに対しては、今後、
永田議員がしっかりとこの場でもまた
議論をしていただけることかと思いますが、ガセネタであるというその断定についての説明責任は、当然ながらに、そのことを明言された方におありではないかということを私は申し上げております。
そしてさらに、この中で今
与謝野大臣は、議員個人の名誉にかかわることについてはしっかりとした質疑をしていただきたいというお話がございました。当然でございます。しかし、これは議員個人の名誉ということだけではありません。この国会の中には、何人もの民間の方々にもお出ましいただいてその質疑をさせていただくという場面が多々ございます。議員だけが特別ではなく、すべての方々に対してその名誉を重んじながら質疑をしていくということは当然である。何やら
与謝野大臣のお言葉を聞きますと、議員だけが特別扱いのような言葉に聞こえてなりませんが、国会の場はそうではなく、すべての方々に対して、しっかりとその個人の尊厳と名誉を守りながら、堂々と事実を明らかにしていく場であるということを私の方からは重ねてお伝えを申し上げて、早速、私の質疑の内容に入らせていただきたいというふうに思います。
さて、二月の十四日、私は、日本振興銀行、これにまつわる、その設立経緯の問題あるいは設立後の問題につきましてお尋ねをさせていただきました。
与謝野大臣からは、私が
指摘をさせていただいたことについて、お答えをいただいたことが
質問時間の最終局面によって変わられるという、翻されたという、そうしたことがございました。
さて、もう一度、二月十四日の質疑の内容について簡単にお話をさせていただきます。
私が御
指摘をさせていただいた。まず、小泉構造改革のスタート、これは不良債権処理であったということは、竹中
総務大臣にも当時の
金融担当大臣として御答弁をいただきました。金融再生プログラムをつくっていく、金融再生プログラムをつくっていかれたのは、だれあろう竹中
大臣であり、また、そのときにかかわってこられたのは木村剛氏でもありました。金融再生プログラムをつくってこられ、その後、後任の
伊藤大臣、金融改革プログラムをつくっていかれる。透明性の高い、信頼される金融行政というものを確立していくんだという新たなステップに踏み出される。
私は
与謝野大臣にお尋ねをしました。こうした金融再生並びに金融改革のプログラム、これらを踏襲して、その理念をお守りいただけますかということをお尋ねしたところ、
与謝野大臣からは、不良債権が三%という、こうした処理が前向きに進んだという実績を踏まえて、しっかりとこれを踏まえていくんだという趣旨の御答弁をいただいたと思っています。金融行政は透明性が高まらなければならないのは当然です。
経済インフラとしてだれもが安心して信頼できるその金融機関をしっかり監督行政していく立場というのは、公平性、公正性が当然ながらに求められてまいります。
さて、この金融行政の中でも、金融改革プログラムでは、新銀行の設立、中小
企業向けの融資、新たな貸し手という立場の担い手をふやしていくということで、銀行免許の付与の迅速化ということがこれも
一つの方針の中に掲げられました。そして、これらを受けて、複数の銀行免許申請というさまざまな計画が進められておりました。
かつて、このような形の中で、銀行免許付与のプロセスというのはどういうものか、これも私はこの場において確認をさせていただいた。事前相談があり、そして仮免許申請がございます。仮免許の交付があった後に本免許申請、本免許交付という形がある。正式なプロセスとしては、予備免許申請、交付、本免許申請、交付という形でありますが、その事前の相談というのは、当然ながらに、予備免許を出す以前に、財産的基礎や、あるいは人的構成や、あるいは収支の見込みなどをきちっと相談ベースに乗せて進めていくということが一般的であるということは局長答弁の中にも私は明らかになったかと思います。
その中で、事前相談のなかったものはありますかというお尋ねをさせていただいたところ、一件だけある、それが日本振興銀行でございました。予備免許申請がなされて、本免許交付がなされなかったものはございますかという
質問に対しては、ゼロです、そのような案件はゼロだという御
回答をいただきました。こうした状況の中で、日本振興銀行という銀行が、極めて異例な形で免許申請、交付が進んでいったということが明らかにされたかと思います。そして私は、その極めて異例な免許申請、交付がなされている根底にさらに大きな問題が潜んでいるのではないかということを御
指摘させていただいたと思っています。
それは、竹中
大臣が、それこそ参議院選挙のときにもスクラムを組んでいたと言われる、
伊藤大臣、木村さんというその三人のスクラムと呼ばれていた中のお一人である木村さん、この方が
金融庁の顧問をなされていた。
金融庁の顧問をなされていたそのときに、御
自身が経営される
会社、その
会社と銀行免許を申請しようとする設立準備
会社との間で、
金融庁顧問の時代に一億円のコンサルティング契約を結んで、一億円を受け取って、
金融庁の交渉戦略、交渉を担うというコンサルティングをなされていた。この木村剛氏が、
平成十五年の八月二十日、免許申請、交付をなされるその同日に辞令が出ているわけでありますが、
金融庁顧問をおやめになられている。
顧問のお立場である、
金融庁の職員である、非常勤といえども職員としての身分をお持ちであるこの顧問の方が、こうした透明性を高めなければならない、信頼されなければならないと言われている金融行政の中におられる方が、銀行免許付与にかかわっているかもしれないと思われるようなお立場にいることに対して、
与謝野大臣、どのようにお考えですかと私は再三お尋ねをさせていただきました。しかし、それに対しては十分なお答えをいただけないままに、
大臣は答弁でこのようにおっしゃいました。お手元にお配りをしております資料は、去る十四日の答弁でございます。
与謝野大臣は、「
金融庁顧問というのは、」中略しますが、「国家公務員法もかかりませんし、倫理規程もかからないという存在でございます。」このように私の質疑の中でお答えをされました。そして、「法的に私は問題を発見することはできないわけでございます。」このようにお答えをされた。法的に問題を発見することはできないというこの答弁の前提は、国家公務員法もかかりません、倫理規程もかからないという御答弁が前提になっています。
これを受けて私はその後の質疑をさせていただきました。
予算委員会の一般質疑という、透明性を高めなければならない、守っていくんだとおっしゃっているこの金融行政の、そのあり方を問う質疑の中でこのように御答弁をされていたんですが、次の二枚目をめくっていただきますと、最後の部分でございます。
与謝野大臣は、「足りないところがございました」と言って補足のように説明をされましたが、「
金融庁の顧問というのは」、中略「国家公務員法上の守秘義務及び倫理規程の対象となります。」と、全く前言を翻すような御答弁をされた。
与謝野大臣、このような御答弁、私、これは大変な問題だと思っています。
予算委員会、先ほど来、
理事も含めてやじが飛んでまいりましたが、権威ある
予算委員会という、品位ある
予算委員会というその言葉を、そのまま私は
理事、
与謝野大臣にお返しをしたい。この
予算委員会の中で、最後に答弁の前提となる答弁をひっくり返すようなお答えをされていたら、審議はできないんじゃないですか。
まず、
予算委員会の中で、このように法的にはかかわりないんだと明言された後に、最後につけ足しのように、いや、かかわっておりましたといって終わりにしようというその御
自身の姿勢に対して、
大臣、大きな問題があるとはお考えになられませんか。お答えいただけませんか。