○北側
国務大臣 今回の耐震偽造事件を受けまして、姉歯元建築士の設計した物件について、これはすべて
調査しようということでやっております。とともに、姉歯元建築士の設計ではないが、今回の事件で、木村建設だとかヒューザーだとか総研だとか、そういう姉歯元建築士とかかわっていた業者がいらっしゃいます。そういう方々が携わっている物件についても、姉歯元建築士がかかわっていない物件であろうとも、その建物の安全性に問題ないかどうか、これを
調査しようということで、今
調査をしているところでございます。
現在、姉歯元建築士が
関与していない物件、六百七件あるわけでございますが、そのうちの三百九十件まで
調査が終わりました。その過程の中で、今
委員のおっしゃった、福岡市におきまして、これは木村建設の施工物件でございます。木村建設の施工物件の
調査を私どもの依頼に基づいて福岡市がやったわけでございますが、その結果、サムシング株式会社、一級建築士事務所が構造計算を行っておりました賃貸共同住宅四件について、福岡市が再計算を専門家の方に依頼をしておりました。社団法人日本建築構造技術者協会というところに委託をしておったわけでございますが、これについて、二月三日、先週の金曜日に
報告がありまして、この四件中三件について偽装があったと考えられるということが福岡市の方に日本建築構造技術者協会から
報告がなされ、
国土交通省にも
報告がございました。
福岡市は、その後、この
報告書の内容の精査を行うとともに、このサムシング株式会社、一級建築士事務所の管理建築士に対する事情聴取を昨日行いまして、事実
関係の確認を進めたところでございます。昨日、建築士へのヒアリングを通じて事実
関係の確認を求めた、事情聴取をしたところでございますが、福岡市から偽装を確認した旨の
報告を受けました。ただ、これは、まだこの管理建築士の方は偽装であることを否認していらっしゃいますが、事実
関係からいうと偽装があったというふうに福岡市は判断をし、けさ早く
国土交通省の方に
報告があったところでございます。
ただ、この耐震度につきましては、三件が偽装ということですけれども、一件は一・〇以上ございます。また、あと二件も〇・九、〇・八五という数値でございまして、緊急に安全性が問題となる
状況ではございません。再度詳細な検証をしようということで、その検証を行うというふうに福岡市の方から
報告を受けているところでございます。
まずは、このサムシング株式会社、一級建築士事務所がかかわった、
関与物件が一体どれぐらいあるのか、そこをしっかり特定していく必要があると思いますし、また、今回の事実
関係の詳細な把握をさらに進めてまいりたいと思っています。
きょうは、県が立入検査等に入ってさらに詳しく事実
関係を掌握する、また国といたしましても、地方整備局で事実
関係の聴取を行うということになっているところでございます。この事実
関係を把握した上で、偽装というものについて事実
関係が明らかになった上で、明確にさらにさせた上で厳正な
処分を行っていきたいというふうに考えているところでございます。まずは今は事実
関係をしっかり掌握させていただきたいと思っております。