○大串
委員 民主党の大串博志でございます。
きょうは、いただきました時間を使いまして、現在大きな問題になっております
ライブドアの問題、そしてBSEの問題、耐震偽装の問題、そして、今般提出されております補正予算の問題等々について
議論させていただければというふうに思っています。
きのうの予算
委員会での審議も受けまして
議論を進めさせていただきたいというふうに思いますが、
質問通告の順番をちょっと変えさせていただきたいと思います。きのうの
議論を踏まえて、事実確認を、
考え方の整理をきっちり端的に行っておいた方がよいというふうに思われることがございますものですから、まずBSEの問題、この問題を、御意見を確認していきたいと思います。
米国及びカナダからの牛肉の輸入プログラム、これに関する輸入の再禁止という問題に関しましては、
国民の皆さん、本当に心を悩ませています。十二月十二日に輸入が解禁されて、十六日には
日本に米国産の牛も入ってきている。そして、今までに千五百トンの牛肉が
日本に入ってきていて、さらにその半分は既に
市場に流通している。今回、輸入プログラムに反する部位の牛肉があったわけですけれども、それが自分たちの口に入っていないのかということを非常に皆さん懸念されている、そういうところもあろうかと思います。
そういうところで、
資料をお配りしておりますけれども、
資料の後ろ二枚目、これは去年の十二月、食品安全
委員会が、米国及びカナダからの牛肉の輸入に関して、一定条件下において、リスクは
日本のものと差異は小さいという結論を出したときの文書でございます。最後、二枚紙がございます、八ページ目と九ページ目。そして八ページ目のところ、「五 結論」というところに、中ほどにありますけれども、今申し上げました、全頭からのSRM、特定危険部位の除去、そして二十カ月齢以下の牛肉、この条件を満たす場合においては、そのリスクの差異は少ないということを判断しているわけですけれども、きのうも我が党の松本剛明議員からの
質問にもありましたように、ここに、下の方に「結論への付帯事項」というものがつけられています。
一枚めくっていただきますと、九ページですけれども、A、B、C、Dと下線を引っ張って書いています。ここに、先ほど申し上げた結論に至った、その段階での懸念といいますか、食品安全
委員会として意見をつけておきたいということが書かれているわけでございます。
何が書かれているかというと、端的に申し上げると、リスクは小さい、差は小さいというふうにこの
委員会としては申し上げるけれども、これは、特定危険部位の除去、そして二十カ月齢以下の牛しか輸入しないといういわゆる輸入プログラム、この輸入プログラムがきちんと履行される、この前提で評価していますと。この前提がないとリスクが小さいというこの評価も成り立ちませんということを明確に懸念事項として書いている、それがA、Cのあたりです。
また、Bのところではもっと丁寧に、SRM除去については、米国及びカナダにおける屠畜場での監視の実態が不明であって、リスク管理機関による安全担保についてもその実効性に疑問が残る、特に脊髄片の牛肉等への混入は等々と書かれているわけです。明確に疑問がここで
指摘されている。
さて、ここでお伺いします。
八日にこの答申を受けて、十二月十二日には輸入を解禁されている。この十二日に解禁するという結論を出されるに当たって、事前に農水省の方では、
アメリカで特定部位の除去そして二十カ月齢以下の牛しか輸入されてこないという仕組みが完全に
機能するという確認作業をなされたのか、なされていないのか。なされたとすると、どういうことをなさっていたのか、いつなさっていたのか。その点について、端的に御
説明をお願いします。