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中川国務大臣 小林長官という御指名でございますが、仲野議員の御地元はかつて私の地元でもございましたので、今でもとても他人事ではないというふうに思っておりますので答えさせていただきます。
去年、御
指摘のように、私は、エネルギー全体を見る立場にいたわけでございまして、どんどん去年の二月以降、先ほどWTIというお話がありましたが、
日本の場合はドバイの指標を見た方がいいんだろうと思いますけれども、同じように上がってきたわけであります。いろいろなところから大変だ大変だという声が来ました。あらゆるところが困っているわけでありまして、その中で代表的だったのが、トラック業界、クリーニング屋さん、そして漁業者でございました。
当時の
農林水産大臣とも、あるいは
小林長官ともしょっちゅう連絡をとり合いながら、どうしたらいいのかと、財務
大臣も含めていろいろと対策をとっていたところでございまして、省エネあるいはいろいろな制度的な支援、それから新
技術というものを、この災を奇貨として新しい
技術に変えていこう、例えば、当時、岩永
大臣が閣議の席に持ってきたのは、集魚灯を発光ダイオードにしようとか、これによって
消費エネルギーが格段に少なくなるなんということを実際に見せていただいたことを今思い出しております。
さて、今の窒素による、鮮魚を生きたまま、例えばサンマを輸送できる、これは実は、去年、地元の市長さんと組合長さん方が私のところに来たんです。これは
水産庁のお仕事じゃないんですかと言ったんだけれども、おまえ、もともと釧路にも関係があっただろうということで、NEDOの方ですぐお手伝いをさせていただいた。
私は、いいんだろうと思うんですね。
水産行政は
水産庁だけがやらなければいけない、あるいはまた、エネルギー行政はこれからは
農林水産省がある
意味ではメーンに立つということがあってもいいんだろうと思いますから、何もけんかする必要もありませんし、縦割りでばつっと切る必要もないし、よく連携をとりながらやっていけばいいんだと思って、長官にも当時御了承をいただいた上で、NEDOの方でやらせていただいたということでありまして、近々、生きたサンマが東京でも食べられるようになることを私も楽しみにしておりますし、当
委員会の
皆さん方にもぜひお召し上がりいただきたいと思います。
ということで、漁業
においても大変苦しんでいるということは、きょうの朝からの、ある
意味では多くの
委員の
皆さん方の
共通の認識でございますので、
技術革新あるいはまた漁業者自身の御
努力あるいは地域の
努力等々を総合的に結集しながら、この厳しい
状況、特にこの燃油の問題、大型クラゲの問題等々で、あるいは
WTOの
交渉、今大詰めを迎えておりますし、これはできるだけ我々も頑張ってまいりますけれども、そういう
状況の中で、釧路、根室を初め、
日本の
水産がこれからも
国民に対してかけがえのない仕事ができるようにということで頑張っていくことを、もちろん
水産庁、
農林水産省が先頭になって、
政府全体としてもきちっとやっていかなければならないというふうに思っております。
その柱が新
技術でございまして、今いろいろな新
技術の実証実験をやっております。これは公募型というのが
水産庁の場合の基本形でございますので、いいアイデアを出してください、そうすると、ひょっとしたら海のものとも山のものともつかないものでも、これはおもしろいぞということで我々も頭を柔軟にして、ぜひそういうものに対して支援をさせていただきたいというふうに思っております。
長官、何か補足するものがあれば答弁してください。