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竹中国務大臣 ICTの利便の話を専らさせていただきましたが、そのまさに利便とコインの両面にあるのがこのセキュリティーの問題であるというふうに
思います。
安心、安全なICT社会を実現するためには、この
情報セキュリティーの確保を多面的に行っていかなければいけないと
思います。そして、効果的に、効率的に行っていく必要があると
思います。
こうした観点で、
総務省の取り組みでございますけれども、ICT社会におけるインフラであるところの
情報通信ネットワークを提供する電気
事業者によりますセキュリティー関連
情報の共有でございますとかウイルス対策の強化などを推進しております。
同時に、
情報セキュリティーに関する脅威は、これは御承知のように、今ウィニーの話がありましたけれども、次々新しいものが出てくる、ウイルスとそして取り締まる方の追いかけっこみたいなところにどうしてもなるわけでございますけれども、その新しい脅威からもネットワークを守れるように、不断の研究開発の実施が必要だと
思います。
また、この
分野での人材育成、これが大変重要である。利用者における対策実施の促進でありますとか法制度上の
措置の着実な実施も、これは組み合わせてやらなければいけない。その
意味で、
先ほど申し上げましたように、やはり多面的にこれは取り組まなければいけないというふうに
思います。
一方、我が国の官民におきます統一的、横断的な
情報セキュリティー対策というのが、やはりコアになる
部分についてはしっかりとやっておかなければいけないと
思います。そうした観点で、昨年の五月にIT戦略本部に
情報セキュリティ政策
会議というのを設置いたしました。そして、本年二月には第一次
情報セキュリティ基本計画というのを取りまとめたところでございます。
総務省としましては、こうした取り組みに積極的に参画しておりますけれども、さらにこれを強化して、
国民だれもが安心して
情報通信のネットワークを利用できるような社会を実現すべく、引き続き
努力をしてまいりたいと
思います。