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阿部参議院議員 先ほどから申し上げておりますが、将来といいましょうか、これから先のもう少し踏み込んだ
選挙制度の
改正ということは必至だろうというふうに共通の認識を持っていると申し上げていいのではないかと思います。したがいまして、今回の
改正を踏まえまして、できるだけ早く
参議院の
改革協議会の中でそうした
選挙制度に関する、いわば二枚看板の
ような形でスタートするのかなと思いますけれ
ども、
選挙制度の調査
検討をするということで組織が動き出していくというふうに認識しております。
ただ、あえて申し上げますと、第三者機関とよく言われますけれ
ども、かつて、
参議院の
選挙制度の
改正のために第三者機関をつくって、いわば試みをしたことがございます。ただ、それがなかなかうまくいかないのは、最終的な意思決定は
参議院としての全体としての意思決定ということになりますものですから、第三者だと何か少し距離のある
意見になりまして、結局は中の意思決定にならなかったというふうな苦い経験を持っておりまして、その辺をどういうふうにするのかということをあわせて
考えると、少なくとも、中で
検討します、ただし、
審議の
過程では有識者ももちろん来てもらいますし、それをオープンにするし、場合によっては
地方公聴会等も開きまして、国民の幅広い
意見の集約というのをみずからの態度として実行しながら結論を出していこうじゃないか、こんなふうな
考え方になっていくのではないかと思っております。
あと、あえて
福田先生に申し上げますが、私
どもの
専門委員会の
検討会でも、もう十数回の
検討会があったんでございますけれ
ども、
民主党さんから合区案が出まして
議論されました。ただ、先ほど木村
議員が申し上げました
ようにいろいろな問題がありますが、私
どもとしては、
参議院の
あり方として、
定数是正という、
人口比としての一票の
格差というのをできるだけ減らして均等にしていくという価値観は共有しますけれ
ども、それだけですべて結論を出すということはどんなものだろうかなという、別に今の
制度がいいという保守的じゃございません。ただ
島根、
鳥取を、多少言わせてもらえば、便宜的にそれだけ一緒にするということだけで事が済むとは思えない。
やはり自治体の、県単位と今なっていますけれ
ども、自治体の
意見をどういう形で反映させていくのかというふうな視点から、例えば
都道府県の合併とか道州制とかいうふうなことがまたあれば別ですけれ
ども、その辺も視野に入れて
考えていくべきではなかろうかなという
ようなことで、今回の案は
与党の責任として四増四減の形になったということもぜひ御
理解願いたいものだと思っております。
以上でございます。