○谷口(隆)
委員 可及的速やかにやるということを今おっしゃったわけでありますけれども、ぜひ早くやっていただきたい。新しい
審議委員の方はもう既に信託するというようなことをおっしゃっておられるようでございますが、本論から外れてこのようなことで議論をする、時間をとるということは、私は、今本当に大変な
金融状況の中で、本来やってもらわなきゃいかぬことがたくさんあるわけでありますから、ぜひ速やかにやっていただきたいということを申し上げたいと思います。
それで、次に参りますが、先日の財金の
理事会で提示された
契約書であります。
福井総裁が一千万円振り込んだという
アクティビスト投資事業組合契約書について若干お伺いをいたしたいと思います。
先ほどから
質問にも出ておりましたけれども、
平成十三年の十二月から十七年の十二月の末までトレンドが出ておりまして、パフォーマンス、
リターンが出ておるわけであります。
先ほど質問にもあったわけでありますが、なかなか私
自身も、以前に公認会計士をやっておったということもあって、
村上ファンドの組成はどういう形で行われておるのかという興味が非常にあったわけでございます。それで、この
契約書を見せていただきますと、非常に複雑な形になっております。私は、
総裁がおっしゃるように、
村上さんの志に激励をするという
意味で一千万円
資金を
拠出したということで、単純な
スキームでこの組成が行われておるのかと思っておりましたら、実はそうではなくて、非常に複雑な
スキームになっておるわけでございます。
その中で私、感じたのは、これは民法上の
組合なんですね。民法上の
組合で、
組合員が、
先ほど出ておりましたように、
総裁は
一般組合員、あと
業務執行組合員として
オリックス株式会社がある。それで、あとはパートナーシップでMACジャパン・アクティブ・シェアホルダー・
ファンド・エルピーがあって、ゼネラルパートナーとして、パートナーシップの
運用管理を行うものでケイマン諸島の法律に基づき設立された非課税法人がある、MACインターナショナル・リミテッド。あと、また
投資アドバイザーで、ゼネラルパートナーのために日本側の
調査を行い、またパートナーシップの
投資助言を行う日本法人、
株式会社M&Aコンサルティングがある。こういうような、複雑で二層、三層に分かれておってやっておるわけでありますが、私がちょっと気がかりになったのは、このケイマン諸島にある非課税法人であります。
全体の
仕組みの中で、今、
ファンドの組成が
一般的にこのような形で行われておるのかどうか、私はつぶさに知っておるわけではありませんが、
契約書を読む限り、いわばケイマン諸島といえばタックスヘイブンと言われるようなところで、税制上の恩典を受けるためにこのようなところに実体のない
会社をつくるのが
一般的であります。そういうようなところにあるような法人をつくって全体の中で税の軽減を図っておるというようなところの中に、
総裁が本当に考えられて
拠出をされたのかな、まあ、現実に
拠出されておられるわけでありますが、そういう思いがあったわけでございますが、まず初めに
総裁にこのことをお伺いいたしたいと思います。