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谷口(隆)
委員 おはようございます。公明党の
谷口隆義でございます。
本日は、
日銀報告の
質疑ということでありますけれ
ども、先ほど
福井総裁御
自身が冒頭おっしゃった、今回の、
村上ファンドに対しまして一千万の
資金拠出が行われたわけであります、このことについて、まず初めにお
伺いをいたしたいと思うわけであります。
今回のこの
案件につきましては、法令また内規上も問題がないということでありますが、やはり
国民の
皆様も、どうしてなんだろうという疑惑を持っていらっしゃるところがあるわけでございます。
福井総裁は、国内、また国際的にも非常に評価が高いわけであります。一生懸命、今まで
我が国の
金融政策に取り組んでこられて、私
自身も、副大臣のときに二年近く決定会合に出させていただきましたけれ
ども、
金融政策の運営は大変評価の高いものだということを私も思っておるわけであります。
今回のこの問題の前に、私一つ申し上げたことがあって、これは、木村剛氏が主宰をしている雑誌の創刊号に、
総裁が表紙に出られて対談をやられた。これはやはりちょっと緊張感に欠けるところがあるのではないかということを担当の方に申し上げまして、
総裁にお伝えいただきたいと言ったことがあるわけです。
今度のことも含めまして、
ファンドというのは確かに
資金運用の一つの手段ではあるわけでありますが、一般の人は余り
ファンドで運用するということはないんですね。一つは、ロットが結構大きなものでありますし、
リスクが高いということもございますので、そういうようなものには余り運用しない。また、欧米の中央銀行のトップの方は、資産公開をやり、そのようなことに対しては大変緊張感を持った
対応を求められているというような
状況があるわけであります。
先ほ
ども申し上げました雑誌の問題にしても、木村剛氏が
日銀の昔の後輩であったとか、また今回も、先ほどお
伺いをいたしておったら、志に対して激励の
意味であったと。これは、私は
総裁をよく知っておりますが、やはり
総裁の熱い思いがこのような少々行き過ぎたことになっておるんだろうと思うんですね。また、先ほ
ども申し上げましたように、国内外で非常に評価が高いものですから、やはり人間というのは、ちょっと緊張感の欠けるようなところも出てくるんだろうと思うんです。ですから、ぜひそういう
観点で、おのれをむなしゅうして目の前にある業務を全うしていただきたいと思うんです。
日銀の内規の中で、どうも資産公開について言及されておらないというようなことで、今、行内では、資産管理についてのルールを考えようじゃないか、こういうような
動きのようであります。
私は、まず考えておるのは、ボードメンバーですね、このボードメンバーというのは、
日銀の
総裁、副
総裁お二人、また審議
委員が六名、この方は
金融政策の決定に非常にかかわっておられるわけであります。ですから、少なくともこのボードメンバーについては資産公開をしていく必要があるというように思っておりますし、
日本銀行の行員としても、やはり市中の銀行の模範たるべき行為をやっていただかなきゃいかぬわけでありますから、そういう
観点での資産管理ルールを考えていただいて、これを実行していただきたいと思っておるわけでありますけれ
ども、
福井総裁にお考えをお
伺いいたしたいと思います。