○三谷
委員 今の
財務大臣のお
答えもそうですけれども、決して納得のいく御説明ではないと思います。
先ほどの
行政管理局長のお話の中にもありました人事交流あるいは
技術移転、こんな話がございましたけれども、求めましたように、使う税金がどれだけ節減できるのか。それもはっきり局長は否定をされましたけれども、ある
意味、
関係ないと。あるいは、今
大臣のお話の中でもお触れになられませんでした。
本末転倒な話だと私は思います。納得のいく明確な理由はないんです。どこをどういうふうに見てもないんです。まず
公務員を
公務員でなくせば、今の大きな流れです、確かに国民の受けはいいかもしれません。あるいは、
公務員の数の純減五%、そこにもカウントできるわけですから、その話に大きく貢献できる話かもしれません。しかし、本来の
目的から外れて、これは本当に安易な見直しの結果だと受けとめざるを得ないんです。
先ほど
谷垣財務大臣のお話の中にも、研究成果を民間に
技術移転するんだ、あるいは、局長あるいは
大臣のお話の中にも人事交流のお話がございました。
まさにこの人事交流ですけれども、私も一昨日、同僚議員と一緒にこの
酒類総研を視察させていただきました。
理事長初め管理職の皆様だけに限らず、研究職の方々ともいろんなお話をさせていただきました。やられている業務、お仕事、大変よくわかりました。
先ほどの、まさに人事交流、官民交流、その促進ということだと思いますけれども、
酒類総研、今現状で、おとつい見てきましたけれども、結構立派に官民交流をされていますよ。先ほどのお話の中にもございましたけれども、まさに民間資金の活用ということでは、民間
企業との共同研究はどんどん行われています。それも、少ない人員の中でですね。大学、おっしゃるとおり、醸造学科を、今醸造学科とは言いませんけれども、すぐ近くに広島大学があります。研究員が来られたり、民間
企業からも研究員がどんどん来られています。立派に人事交流、官民交流、行われていますよ。
確かに、非
公務員化されれば、手続上のこと、今の特例法とかも使わなくてもいい、もっとやりやすくなるかもしれません。しれませんが、しかし、それが十把一からげ、この
酒類総研も含めて、なぜ非
公務員化ということの理由にはならないですよ、人事交流が促進されるからというのは。今よりももっと手続がやりやすくなるから。ならないですよ。
中身が仮に、
民営化をしないまでも一歩踏み込んで、では先ほどの運営費交付金節減ということでいうならば、民間
企業からの受託研究も受ける、
民営化に近い状況にするというような話であるならば話は変わってくるかもしれません。だけれども、まさにおとつい、いろんなお話を伺いましたけれども、そんなおつもりは、ここはあくまでも公的
機関だ、まさにさっきの
大臣の話と一緒です。そこから先は一歩も踏み出せません、踏み出さない。であるならば、非
公務員化して何が変わるんでしょうか。その人事交流でどんないいことがあるんでしょうか。
先ほども七条議員のお話の中にもありました。私も実際行ってみて、全く同じ話を思ったんです。まさに実際の
酒類総研の業務、いろいろな業務がございます。お酒の鑑定、分析、基礎研究もあれば、鑑評会も非常に大きな業務だと思っています。
酒類に関するさまざまな相談、あるいは鑑定、評価、分析、研究、実際のところは、
国税局の鑑定官がおられて、現場は鑑定官の方々が、例えば酒造メーカーからさまざまな相談が来る、それは鑑定官の方々がさまざまなアドバイスをされる、杜氏の方々よりもよっぽどよく知っておられる、助けておられる。
実際、この
質問をするに当たりまして、視察だけではなくて、何社かの酒造メーカーにもいろいろなヒアリングをしました。大変ありがたがられていますよ、
酒類総研そのものも、あるいは鑑定官もです。実際のところは、研究職の方々ともお話をしましたけれども、ただの一人も鑑定官を経験されていない研究職の方なんておられないんですよ。それだけ一体的な仕事としてやっておられるんです。
それで、書いてあることは、国に加え官民交流の
観点から、非
公務員化するんだというふうに書かれているんです。肝心かなめの業務の方は一たん外に置いておいて、今まで一体的にやってこられたこの仕事は、これからどうなるんでしょうか、お
答えください。