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山井委員 まさに今各省庁と連携してということをおっしゃいましたが、
国土交通省としての支援だけじゃなく総務省やあるいは財務省の支援も必要だと思いますので、ぜひとも後押しをよろしくお願いしたいと思います。そして、
平成二十二年度までに多くの駅が
バリアフリー化が完成するように、これから引き続き新法をばねに後押しをお願いしたいと思います。
それでは次に、厚生労働省の方に御
質問をさせてもらいたいと思います。
ちょっと話題がかわりますが、この四月から
障害者自立支援法がスタートをいたしました。冒頭に申し上げましたように、この
バリアフリー新法で面的に
バリアフリーにしていく。それと同時に、やはり
障害のある
方々が
社会参加していく、あるいは作業所や通所
施設で昼間活動する、働く、あるいは
社会活動をするために外出する。生きがいをもっともっと持ってもらう。学ぶ、働く、自己実現をする。さまざまなためにも、
障害者の自立を支援していくということは必要であります。
しかし、この四月から原則一割負担の導入ということが、さまざまな軽減
措置はもちろんございますが、実施されたりする四月からの自立支援法の施行の中で、さまざまな問題点が今出てきております。そのことについてお
伺いをしたいと思っております。
ちょうど、きょう資料を配付いたしましたが、昨日も新宿で二千人規模の
障害者の
方々の集会がありました。ここに書いてありますように、「とうきょうフォーラム
障害者自立支援法の施行 いま、私たちにできることは 見えてきた課題・問題点を解決するために」。新宿文化センターの大ホールが超満員でありまして、実行
委員会形式になっているんですが、東京の重立った
障害者の団体の
方々が本当に集まっておられました。
どういう呼びかけ文になっているかというのをちょっと読ませていただきます。
二〇〇六年四月、
障害者自立支援法は施行されました。
東京都をはじめ多くの区市は、
障害のある人とその家族の負担を軽減しようとがんばってきました。
一方、こうした自治体の努力のさなか、国は「
障害者自立支援法による基準・報酬(案)」を三月一日に発表しました。しかもその
内容は、きわめて厳しい水準にとどまりました。たとえば、居宅介護や
移動支援は、たいへん利用しにくくなりそうです。またグループホームや通所
施設などでは、大幅なサービスの後退もありえる、そんな
内容が示されました。わたしたちが自治体とともに、長年築いてきた福祉が維持できなくなるのではないか、そんな声もあがっています。
こういうふうになっております。
ですから、私がなぜこの
委員会でこの問題を取り上げるのかというと、
バリアフリー新法で
バリアフリーなまちづくりになっている一方では、こういう現場での不安というのは高まっているということであります。
また、私も、毎週末京都南部の地元に戻りますが、私の京都南部は
障害者の通所
施設や作業所が多い地域でありまして、これはほかの
委員の先生方も同じかもしれませんが、福祉バザーがいっぱいあるんですね。それで、この三月ぐらいからバザーに行くたびに言われるのが、
山井さん、大変や、この四月から自立支援法で収入が減ると。私の近所の
施設でも、年間一千五百万円減る、二千万円減る、ただでさえ職員の給料少ないのにどうしたらいいだろう、首を切るしかないんだろうか、そういう声。
それと、一割負担の導入によって、私の近所の通所
施設でも、もう通所
施設に行くのをやめますというケースが出ておりますし、あるいは、一気にやめるということにならなくても、お金がかかるんだったら、週に五日間通っていたのを二日にしますというケースも出てきておりまして、これは、第一回の請求書が届くのが五月の二十三日ぐらいだったわけですから、そういう意味では、まさに請求書が届いて、今かなりの悲鳴が上がっております。
例えば、通所
施設に行くことによって、いろいろな作業をして、
知的障害者の方が今まで工賃を一万円もらっていた。ところが、五月末に来た請求書を見たら、三万円払ってくださいとなっているわけですね、一割負担と食費とか含めて。働きに行って一万円もらっていた、四月までは。ところが、自立支援法で、一万円もらってくるかわりに、三万円別個に費用を払わないとだめになった。それはやはり、家庭の事情でやめようかという方とか日にちを減らそうかという方が出てくるのも仕方ないかもしれないんですね。
こういうことに関しては、そうならないようにさまざまな軽減
措置を厚生労働省さんも講じてくださっているわけでございますが、こういう実態があります。
そこで、まず最初にお
伺いしたいと思います。
一つの理由は、
施設に払われるお金が日割り計算にこの四月からなったわけですが、通所
施設や作業所に対して、こういう日割り計算になったことによって報酬はどれぐらい減っているんですか。このことをお答えください。
〔
委員長退席、
吉田(六)
委員長代理着席〕