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山本政府参考人 せっかくの御下問でございますので、調査の状況について少し詳しく御
説明をさせていただきます。
まず、
姉歯元一級建築士が関与した物件でございますが、二百五物件については既に調査が完了しております。
偽装が判明したものが九十八件、その他誤りが判明したものが一件、
偽装がなかったものが九十一件、計画が中止されたもの等十五件でございます。
九十八件の内訳としては、共同住宅が五十七件、ホテル三十八件、その他三件でございます。七十六件は耐震強度が
基準を下回っているものとして
報告を受けております。
それから、姉歯物件に
関係していた業者、木村建設、ヒューザー、
平成設計、総合経営研究所が関与した物件については、五百三十九物件について調査をしておりまして、昨日の
時点で四百八十三件が調査済みとなっております。
偽装が判明したものが三件、その他誤りが判明したものが三件、
偽装がなかったものが四百六十九件、計画が中止されたもの等が八件、調査中五十六件となっております。
これまで
偽装とか誤りが判明している六件は、いずれも木村建設が関与した物件でございます。用途は、共同住宅が五件、分譲一件、賃貸四件でございます。店舗併用住宅一件となっております。うち、
偽装が判明した三件については
特定行政庁において耐震強度の精査を進めておりますが、誤りが判明したとされております三件については、再計算によって、耐震強度が不足するという結果が出ております。
それから、サムシングという
会社が
仕事をした、構造計算をした物件でございますが、木村建設が関与した物件の中で
偽装が判明した三物件は、いずれもサムシングという
会社が構造計算を行った福岡市内の物件でございまして、これらについては、福岡市から二月八日に、三物件に
偽装がある、二物件は耐震強度が不足するおそれがある旨、公表されました。また、このほか、一物件について、
偽装の有無は
確認できなかったけれども、竣工図をもとに所有者が作成した構造計算書により再計算を行った
ところ、耐震強度が
基準を下回っているおそれがあると聞いております。
その後、福岡県におきまして、サムシングの関与した物件を調査した結果、福岡市の公表物件に加えて、現在までに七件においてデータが差しかえられ、耐震強度が
基準を下回っているおそれがあることが公表されておりました。
これは、まとめて言いますと、福岡県を中心としてサムシングの関与物件の調査を行った結果、昨日までに、サムシングが関与したものは六百六十六件あるんですが、このうち十一件、先ほど言いました三件プラス一件プラス七件、十一件についてはデータの差しかえ等が判明しております。
それからもう
一つ、木村建設関与物件で誤りが判明した物件、横浜市内において分譲マンション一件、構造設計者である田中テル也という一級建築士の関与物件でございます。この田中テル也がほかに同様の誤りを行っていないか調査しておりまして、関与物件八件が特定されて調査を行っております。五件が調査済みで、いずれも
偽装がなく耐震性にも問題ない旨、
報告されました。
木村建設でもう
一つ。熊本県内において構造計算に誤りが判明した二物件がございます。これは構造設計者であるふなもと設計、本田建築デザイン事務所の関与物件、これは熊本県において耐震の検証等が進められていると聞いております。(三日月
委員「そこはいいよ」と呼ぶ)
あと
一つだけ。浅沼物件の調査です、札幌の。これは、姉歯物件に
関係していた業者が全く関与していない物件の
偽装でございますが、浅沼二級建築士による
偽装が
報告されております。これまで札幌市により、札幌市内の十六物件、分譲十二件、賃貸四件でございますが、
偽装が
確認されております。
それから、これとは別でございますが、小樽市から四月十八日に、一物件に強度不足のおそれがある、耐震強度も不足するおそれがある旨、公表されております。