○桝屋
委員 公明党の桝屋
敬悟でございます。
いよいよこの
国会の、この
国会、
行革国会と言われておりますけれども、その重要
法案であります
行政改革関連
法案の
審議が始まりました。
私ども公明党、連立政権に参加いたして以来、あの参加した翌年に
行政改革大綱がスタートいたしました、この策定にもかかわってまいりました。以来、
行政改革、随分と取り組みをさせていただいた、このように思っております。
行政評価法の制定、粘り強く取り組んでまいりました。あるいは、神崎代表が本
会議におきまして、さらに無駄ゼロに取り組もう、こういうことを提案させていただきまして、
行政効率化、この流れも今進んでいるわけであります。
小泉総理になられましてからは、きょうもお話が出ておりますけれども、
道路公団の
改革や三位一体の
改革、あるいは
郵政の
改革と、大体私もずっとおつき合いをさせていただいて、随分苦労してきたなと
思いながら、今、自分の席から
総理の顔を眺めておりました。
総理は本当に、官から民へ、国から
地方へと何度となくおっしゃったわけでありまして、官から民というのは、もう小さい子供でも、今や多くの
国民が知っている言葉になったわけであります。しかし、これは
小泉総理がオリジナルでおっしゃったわけではなくて、よくよく
考えてみますと、まさに増税なき
財政再建ということで始まりました一九八一年以来の第二次臨調、この流れがまさにそれでありまして、だけれども、これは、JRの
民営化はやりましたけれども、本当に困難な道のりであった、こう思っているわけであります。
私は、その途中に、過程に、政治
改革ということもあったんだろう、そして、与野党挙げて政治
改革も取り組みまして、私は、そうした
成果物を
小泉総理は見事に形としてお使いになった、政治主導で
改革に取り組んでこられた、このように、ある意味では、私は、
日本の時が
小泉総理を求めたのではないか、こう思うぐらい、昨年の
選挙、あの苦しい
選挙をやりながら、つくづく感じた次第であります。
こうした今までの
改革の経緯を
考えながら、さらに
改革の手を緩めずにこれからの道筋を明確にしていくというのが今回の
法案の私は
趣旨だろうというふうに
考えておりますが、今までの小泉構造
改革の流れも振り返ってみて、改めて私は、第二次臨調の
改革の原点と申しましょうか、
行革の理念をここで確認したいというように思っております。
一九八二年に示されました
行政改革を進める観点では、
行政を見直す四つの観点を挙げておりまして、
一つは変化への対応、そして二つ目は総合性の確保、そして三点目は簡素化、
効率化、それで四点目が私は大事だと思っておりますが、信頼性の確保、この四つを、実は一九八一年以来の流れの中で大事な
行革の観点だと言われてきたわけであります。いずれもこれからの作業においても私は大事な観点だと
考えておりますが、今申し上げた小泉構造
改革の取り組みを振り返り、今後の道筋を決めるという今、私は、この四つの観点で、やはり大事なのは
国民の信頼性の確保だろうと
考えております。
随分、予算
委員会でも、格差の問題もいろいろやりました。
総理は、そんなに格差があるとは思わない、あるいは一定の格差は容認されるような発言をされてきたわけでありますけれども、実際に現場を回ってみますと、私、中国
地方でありますけれども、陰と陽の格差というのは歴然としたものがある。ある方は、ひずみではないか、ゆがみではないか、こう言う方もあるわけでありまして、
総理は、やればできるという気風が醸成されてきた、こうおっしゃいましたけれども、いやいや、やればできるというパワーすらわいてこないという
地域あるいはグループがあるということも私は肌で感じているわけであります。もちろん、ともに頑張りましょうと声をかけて私も回っているわけであります。
私、何を申し上げたいかというと、やはり
改革も大事でありますが、
国民生活を保障し向上させるというのは国の最大の
役割でありますから、今回の
法律、ある意味では、今から議論があると
思います、先ほども議論が出ておりましたが、言ってみれば方針を定めたプログラム法でありまして、これから詳細設計をやろうというものでありまして、詳細設計の仕込みによっては随分幅があるというように思っております。一番こっち側を行くのか、一番こっち側を行くのか、これは私はいろいろな
思いできょうは言っておるのでありますけれども、幅がある。
こうした幅も
考えながら、これからの
行革の
あり方について、
総理が今どのように感じておられるのか。これからバトンをタッチされる次の人のことも想定をされて、きょうはテレビで
国民も見ておられます、ぜひとも
総理の存念をお話しいただきたいと
思います。