○岡本(充)
委員 その割には目標値は変更しないんですけれどもね。目標値です。
先ほどちょっと言いそびれましたけれども、実際に
平成十六年度の実績としては、いわゆる
国民年金の
納付率、十六年度が六三・六、十五年度が六三・四だというふうに承知をしているわけでありまして、実際に六三・六からこの十七年度のアクションプランの予定である数値まで引き上げることは、極めて僕は大変だったんじゃないか。先ほどの話じゃないけれども、実現可能性を疑問視されるような設定になっていたんじゃないか、そういうことを
指摘したいと思うんです。つまり、六三・四から六三・六に一年間で〇・二しか上がらなかった、しかし
平成十七年はかつての予定どおり六九・五を目指しなさい、こういう目標設定こそが、私は実現性に疑問があったのではないか。
さらに言うと、
平成十七年の十二月末時点における
改善幅二・〇%の確保は妥協の許されぬ必達水準であり、十二月末の二・〇%確保はもはや未達は許されない
至上命題である、こう書いている。これは十一月九日の
国民年金事業室長の発出された各
事務局長あての文書でありますが、もうここまで言っている。
これは年間に、頑張って、では十六年は頑張らなかったんですか、十七年、ここまで頑張っても上がらない、十七年の九月末時点でもとてもじゃないけれども達成できない。だから、わずか二カ月間で何とか二・〇%、この
改善幅を求めて、絶対許されぬ、未達は許されぬ
至上命題だという命令を各
事務局長に発出している。これは先ほどの話じゃないけれども、実現性を疑うような、実現可能性が疑問視されるような設定になっていないかを、
事務局として責任を持って精査してやりなさいと言っているのと矛盾しているじゃないですか。
僕は、これがそもそもプレッシャーになっていったんじゃないか。各
事務局として、こういう文書を発出されて、しかも、先ほどから取り上げられているけれども、いろいろなグランプリだとか表彰制度を使って、もちろんそれはそれで結構な話です。その一方で、
事務局によっては、
国民年金保険料収納対策強化社会保険
事務局の指定という通知を
全国に出して、
全国に、こいつはできが悪い、この
事務所はできが悪い。それはそれで手としてはあるかもしれないけれども、各
事務所、
事務局が非常に焦っていったのであろうという姿は想像にかたくないわけであります。
さて、ここまでの話は、今回の事件に関する現時点でわかっている
状況、私が推察をした
状況でありますが、
長官は一番本庁で
現場のことがわかっていると言われましたけれども、そういった
事務所、
事務局の焦り、そしてまた本庁から言われた側の危機感、こういうものを解明するためには、私は、
現場の
局長、そして
現場の
年金課長にお話しいただくよりほかはないと思うんですね。本庁の中では
長官が一番よく知っているんでしょう。でも、
長官もその気持ちまではわからない。やはり
現場の人に焦りがあったのか、そして危機感があったのかを解明する必要がある。
だからこそ、私はきのう要求をした。
与党は要らないと言ったけれども、来る必要はないと言ったけれども、今総務付になっているんですか、解任をされた前
大阪社会保険
事務局長、そして、これから解任されるという話になっている、もうされたのかどうか知りませんが、
三重県の社会保険
事務局長、それぞれ
菅原さんと原さんですか、それは今でも
公務員でありますから、当然お越しをいただくことができるはずであります。
民間になってしまったといえば、退職をされてしまった
京都の社会保険
事務局の
年金課長については、この方が主唱して、水曜日の答弁で言っています、主唱して今回の
京都の事案が発生したと
国会でも答弁されていますから、主唱をされた方なんですから、この方も本来、今
民間になっているとはいえ、主唱された方は当然お越しをいただくべきだと
思います。
委員長、これについては、
理事会で再度この趣旨をぜひ踏まえていただいてお諮りをいただきたいと
思います。