○額賀
国務大臣 平成十六年度における
防衛庁関係歳出の
決算につきまして、その概要を御説明いたします。
まず、防衛本庁の
経費につきまして御説明申し上げます。
当初の歳出予算額は四兆三千二百八十三億三千八百万円余でありまして、これに地震等による災害派遣活動等に備えるため緊急に対応すべきものとして行う通信機器、車両その他器材の
購入等及び陸上自衛隊等の車両等に要する油
購入費の増額等に必要な
経費のための予算補正追加額二百二十億千万円余、
平成十六年度総合防災訓練等のため、
内閣本府から移しかえを受けた額六百万円余、高空における放射能塵の調査研究のため、
文部科学省所管文部科学本省から移しかえを受けた額二千三百万円余、南極
地域観測事業のため、
文部科学省所管文部科学本省から移しかえを受けた額五十億五千百万円余、前年度からの繰越額八十七億五千三百万円余、国際的なテロリズムの防止及び根絶のための国際社会の
取り組みに積極的かつ主体的に寄与するため自衛隊が実施する協力支援活動等、イラクにおける人道復興支援活動及び安全確保支援活動の実施並びにスマトラ沖大地震及びインド洋津波による被災国の救援等に必要な
経費として予備費を使用した額二百六億五千九百万円余を加え、既定予算の不用等による予算補正修正減少額二百二十一億四千九百万円余を差し引きますと、歳出予算現額は四兆三千六百二十六億九千四百万円余となります。
この歳出予算現額に対しまして支出済み歳出額は四兆三千二百九十六億四千八百万円余、翌年度へ繰り越した額は百四十三億二千七百万円余でありまして、差し引き不用額は百八十七億千八百万円余であります。
次に、
防衛施設庁の
経費につきまして御説明申し上げます。
当初の歳出予算額は五千七百四十二億七千九百万円余、うちSACO
関係経費二百六十五億六千八百万円余でありまして、これにSACOの最終報告に盛り込まれた
措置を的確かつ迅速に実施するために必要となる基地周辺対策に必要な
経費の予算補正追加額百十三億四千八百万円余、沖縄米軍基地所在
市町村に関する懇談会の提言に基づき、沖縄県の米軍基地所在
市町村が実施する
地域経済活性化事業等に要する
経費として
内閣本府から移しかえを受けた額六十一億九千五百万円余、沖縄県の均衡ある発展を図る必要があることにかんがみ、北部
地域の振興事業の着実な
推進に要する
経費として
内閣本府から移しかえを受けた額二億三千四百万円余、前年度からの繰越額四百五十二億五千五百万円余、うちSACO
関係経費百四十九億千万円余を加え、既定予算の不用等による予算補正修正減少額十一億三千百万円余、うちSACO
関係経費六千五百万円余、防衛施設周辺の障害防止事業等に要する
経費として移しかえをした額、農林水産省所管農林水産本省へ二億九千三百万円余、国土交通省所管国土交通本省へ七億七千三百万円余を差し引きますと、歳出予算現額は六千三百五十一億千六百万円余、うちSACO
関係経費五百二十七億六千二百万円余となります。
この歳出予算現額に対して支出済み歳出額は五千七百八十二億四千四百万円余、うちSACO
関係経費三百十七億七百万円余、翌年度へ繰り越した額は五百三十一億二千七百万円余、うちSACO
関係経費二百五億五千七百万円余でありまして、差し引き不用額は三十七億四千三百万円余、うちSACO
関係経費四億九千七百万円余であります。
なお、主な事項につきましては、お手元に配付してある資料のとおりでありますけれ
ども、委員各位のお許しを得まして御説明を省略させていただきたいと思います。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げる次第であります。